ギリシャ/Greece:2008

35・信じられないこの値段。

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アテネからパリまではおそらく3時間。途中で時差が1時間あるようなので、
パリのシャルル・ド・ゴール空港到着は21:45。

パリは緯度が高いので、夏のこの時期はまだ夕暮れといった感じ。
しかしさすがに時間が時間だ。空港のなかは静かで人も少ない。
アテネからの飛行機が着いた場所から日本への飛行機が飛び立つ場所までかなり歩く。
往路もほぼ同じ距離だったと思ったけれど、やはり人がいないと少し落ち着かない。
妙に早足で歩いたりして……出発は23:30だから、まだまだ時間はあるのに。

Night-time at Charles-de Gaulle.

でもやっぱり少しさみしいよね。

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エールフランスを利用したことは何度かあるので、日本行きのゲート付近に来ると、
「ああ、ここだ」と思いだす。ここにはお客さんがいっぱいいて、日本人率もかなり高い。
しばらくぶりの日本語が聞こえて、日本に帰るんだ、ということが実感される。
帰るんだなー、帰っちゃうんだなー。ちょっと寂しいかも。

時間もあることだし、喉もかわいたし、何か飲もう。
幸いすぐそばには安直なコーヒーショップがあって、まだ開いている。
ユーロの残りもあまりないし、なんか飲み物で一番安いものを。

レジに並ぶ。わたしの前に並んだ若い夫婦がサンドイッチや飲み物を注文している。
何の気なしにその合計金額を見て……へ?18ユーロ?約3000円ですが。
なんだかとっても高くないか?そんなに山のような注文をしていたのか?
前の人も意外だったらしく、なんだか慌てた感じで財布を探っている。
イヤな予感。

「水をください」
自分の順番になって、レジの人にそう言ってみる。
値段表はあえて見ずに。だって喉が渇いてるから何かは飲まないとつらいし、
飲み物が買えるところはここしかない。つまり他の選択肢はない。
「3.5ユーロ」
……まさかと思った。574円ですよ。ただの500ミリリットルのミネラルウォーターが。
有り得ない。どんだけぼってるんだ。いくら独占販売だからって……
少しは節度ってものがないのか、フランス人よ!

あまりにも呆れたので思わず記念撮影。これが500円以上する水だ。

3.5 euro!for a bottle.

でもわたしはユーロになってからフランスに行ったことがないので、
現在のパリの物価はいま一つわかってない。
スーパーでもただの水が400円くらいで売ってたらどうしようね。
そんな物価の高いところには旅行出来ませんよ。
ギリシャなら高くても100円弱、スーパーで買うと30円くらいだったのに。

ところで、この写真を撮ったのは23時ちょっと前くらいだと思う。この時間でも薄明かり。

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ミネラルウォーターへの怒りを乗せて、日本行きの飛行機は飛び立つ。
23:35。シャルル・ド・ゴール空港での最終便かもしれない。

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