それでは次に城本体へ突入?します。
ここがキープ。日本でいえばキープが天守閣、宮殿が御殿。
まずここに砦を作って、敵の来襲に備える。防御拠点でもあり攻撃拠点でもある。
なので、見晴らしがいいように高い場所へ建てられる。
しかし平和な時代になってくると、こんな筒のなかに暮らしているわけにもいかないから
(円筒形の建物なので、建物の内側は土。屋根はない。)
居住部分として宮殿が建てられていくわけで。
それでもこんな堅固な門や、今はあまり面影ないけど堀とか壁ががっつり作られていることを
考えれば、戦いの時代にまず実用を考えて建てられた建物なんだろう。
つまり歴史が長い。
和洋どちらの城も好きですよ。そこまでガツガツ行ってるわけではないけど。
まあどっちかといえば洋物の方が好きだが。
日本では、天守閣は残ったり復元されたりしているけど、ガワだけだからなー。
御殿部分が残っているものは少ない。わたしが知ってるのは二条城、高知城だけだな。
となると、インテリア部分はやはり洋物に軍配が上がる。
なので、名古屋の復元本丸御殿にはたいそう期待している。
相当金かけてキンキラキンに復元したようだしね。
キープの高さがわかるでしょ。
なんだか突然いてぎょっとするが、過去の歴史の中ではたしか市民戦争の防御施設として
使われたと書いてあったような……。忘れた。
コワいもの撮っちゃった。
その時の司令官とかそういう人たち。
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キープの中はこんな感じ。
ここに籠城したら雑魚寝っていうか、テントだよなあ。ある程度広さがあるとはいえ、
うーん、2、300人とかだろうか。300人は無理かなあ。
一応地下貯蔵庫はあったらしい。
これはあんまり見ない気がする。
壁に登るとさすがに見晴らしがいいです。
「わが村」が一望。殿様気分。
フィッツアラン礼拝堂と(敷地外の)アランデル大聖堂。
何か所かの狭間に板が渡してあったので、なんだろう、これ?とじっと見ながら通りすぎる。
風除けかなあ……。
その様子を見ていたらしいガイドの人がすっと近づいて来て、
「目隠しなんですよ」と突然言う。
いわく、こちら側(キープの北側)は公爵の住まいなので、テニスコートやプールなどがあり、
プライバシーに配慮して見えないようにしているんだとか。
住んでる!ここに!いや、住んでるって聞いてたけど、そういう話を聞くと一気に現実味が増すなあ。
へー、と思いながらガイドの人と少し話す。
庭園部は近年整備されたものだそうだ。何年か前の何だかの災害で(←忘れた)だいぶ荒れたのを
修復し、ようやく完了したらしい。
「庭園が素晴らしかった。まるで天国のよう。I am jealous of the Duke of Norfolk very much」
と言ったところ、「伝えておきますよ」と笑っていた。
キープの後は宮殿部分を見に行きます。
その前に、そろそろお昼にしますか。