10月10日。2日目。
しかし睡眠時間は短めながら、寝て起きてみれば翌朝の具合はまあまあ収まっており。
結果として旅程を最後まで消化することが出来ました。
まあ良かったよ。帰るとなると新幹線代高いもん。
泊まったホテル。志賀高原はスキー客が来るところなんだろうなあ。
宿泊施設がたくさんあってびっくりした。
こんなにあってオンシーズンはいっぱいになるのだろうか。まだスキー客は健在?
ちなみに曲がっているのは走り出したバスの窓から慌てて撮ったから。
これからは紅葉が続きます。
これ全部走るバスの中から。そのわりにまあまあ撮れている!
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最初の目的地は小布施。栗と北斎で有名な小さな町です。
Obuse town:there are big wall painting by Hokusai
on the ceiling of a temple.speciality is chestnut.
北斎館。町の中心部は和風な建物に統一され、範囲は狭いけれどもいい雰囲気。
北斎館は和風じゃありませんけどね。
Old type post.
なつかしい感じのポストとか。
小布施の細道。
抽象主義。
小布施は晩年の葛飾北斎が土地の趣味人に招かれて居を定めたところ。
地元の岩松院というお寺に鳳凰を描いた(日本のスケールとしては)巨大な天井画があり、
北斎画だと言われている。
わたしはこの絵を見に、10年くらい前に小布施に来たことがある。
何だかのドキュメンタリー特番の合間にやっていたCMで使われていたんですよ。
その時に一目ぼれし「見に行かなければ!」と小布施にやってきた。
……が、実物はあかんかったなあ。
何が良くないって、下絵をそのまま拡大しただけなところが。
岩松院は由緒はあるのだろうが、東大寺大仏殿や知恩院ほど巨大な建物というわけではないし、
つまり床に立ってみると天井なんかすぐ頭の上にあるんです。2メートルくらい上に。
一方鳳凰図は畳21畳分の大きなもの。
……そういう状態で見ると、下絵を拡大しただけの物は、線は太いわ空間はすかすかだわ、
うーん、困ったもんだよ。もう少し描き込みが必要。
オレンジ色の尾羽の部分なんかべったり色を置いているだけで、実に間延びしてて白ける。
この同じ絵が、たとえば10メートルくらい離れたところから見るようになっているのだったら
また違う印象になるはずなのだ。しかし3メートルでこの粗さはあかん。
大きさが全く活かされてないやないかい!
絵葉書・テレビ・パソコンで見た方が、絵としての印象は数段上。サイズが合っている。
北斎や当時のプロデューサーはこの辺のことを考えなかったのか。
http://park19.wakwak.com/~gansho-in/annaizu.htm
昔訪れた時は本堂に観光客が寝転がって鑑賞するようになっており、
それは面白かったのだが、今回は本堂に椅子が置かれて寝られないようになっている。
絵画保護の為変更したそうなんだけど、一体寝転がるとどの辺が絵画に悪影響なわけ?
天井画をじっくり見るなら椅子に座ってちゃ無理だろ。
散々悪く言っているが、でも小布施ではコレを見ないと話にならん!と思っているので、
今回もタクシーをチャーターして行って来た。
何しろバスは小布施に1時間強しかいない予定だし、岩松院はバスを降りたところから徒歩30分。
昔来た時は歩いたけれど、今回道も定かではないところを歩いて時間内に
行って帰って来られるとは思えない。
心慌ただしい鑑賞になったが、まあとりあえず見とくというのもあるから。
30分強で岩松院まで往復し、あとは小布施中心部でうろうろ。
栗が名物なもんでね、栗おこわを買ったりしていた。(栗アイスも食べた)
格安バスツアー、付いている以外の食事は自力調達ですから。
希望者はお弁当を注文出来るけど、お弁当も味のわりに値段が高めなのが多いので、
今回は今晩の「名物かまめし」以外はお弁当を注文せず。
しかし自力調達はなかなか難しい。高速のサービスエリアでは持ち帰りメニューが
豊富なわけじゃなし(店で食べられるほどの休憩時間はない)、集合場所近辺に
コンビニがあるわけじゃなし。いつか食いっぱぐれるんじゃないかと心配だった。
……原始時代の人はもっと食糧調達に苦労したんだろうなーと、はるかな過去に思いを馳せる。
小布施の秋明菊とムラサキシキブ。