amairoの旅日記 西四国・南九州の巻/2019

42.天文館むじゃきのなつかしろくま。

更新日:

もう13:00過ぎです。例によってまたお昼ごはんに困っている……。

あきらめ悪く、かごっま屋台村に行き、ゴーヤ丼があるなら食べたいと高田馬場食堂にも行き、でもこれと決められず。こういう優柔不断モードになった時の食べ物はほんとに決まらないです。

あ、そういえば。ご飯じゃないけど、ここで食べとかないともう食べるタイミングがなくなるものがあった。忘れてた。天文館むじゃきに行って「しろくま」、食べなきゃ!

 

天文館むじゃきの「しろくま」。

2日前に仙厳園で「さりょくま」も食べたけど、「しろくまといえばむじゃきでしょう!」という声が多数だったので、むじゃきのしろくまも食べたかったの。

 

こっちが「さりょくま」(前出)。美人度には少々差がある(笑)。

実はむじゃきのしろくま、6月だけは復刻版が楽しめます。わたしが頼んだのはその復刻版です。その名も「なつかしろくま」。最初始めた時はこのデザインだったそう。
物としてはかき氷だけど、こういうデザインだと記憶に残りますねー。
チョコレートしろくまとか、黒糖味の南海のくろくまとかも食べてみたかった。

隣の席に座った年配のご婦人たちが「ここで食べるのは何十年ぶりかしらねえ……」としみじみ言いながら食べているのをこっそり聞いていました。学校時代のお友達同士かなあ。何十年も経って一緒に食べられるのはうれしいねえ。

わたしのそういう「青春なつかしフード」をちょっと考えてみたが思いつかない……。高校の時、学校のそばにあった駄菓子屋さんで部活後に飲んでいたポカリスエットとか……
でももうその駄菓子屋さんは解体されてしまったし、そもそもポカリスエットはなつかしフードというにはちょっとねえ。

突然ですが、楽天生命パーク宮城の屋外飲食ブース「森のキッチン」で売っている「まっちゃんの想い出カツハヤシ」はウマイですよ。イーグルスの松井裕樹が高校生の頃によく食べていたカツハヤシの再現だそうです。コスパ良し。どうぞ一度楽天戦へおいでください。ってなんでこんなところで宣伝しているのか。

 

滅びのあしあと。

なつかしろくまを食べ終わると14:30です。けっこう時間が経っています。あとは西郷南洲顕彰館くらいにしか行けないかな。

 

 

南洲神社。ここは南洲公園の中に、南洲神社と西郷南洲顕彰館と、その他いくつかのモニュメントがあります。モニュメントが良かったです。

 

 

勝海舟の歌碑。とても素直な歌で西郷の死を悼んでいる。

 

昭和14年に東京市民(当時)から贈られた常夜灯だそうです。江戸城無血開城に尽力したことへの感謝とのこと。

中津隊のお墓もありました。西南戦争時、各所で呼応した動きがあると読んでいた西郷軍だったが実際に武装蜂起は起こらず、ただ旧中津藩士(大分県)の一部のみ挙兵したそうです。その後西郷本隊に合流し、敗色濃厚な状況で軍を解散することになっても増田宋太郎を始めとする十数名は西郷と行動を共にし戦死したと。

滅んでいく人々の姿に哀惜の念を持つのは、これはなんでしょうね。日本人には判官びいきがあると言われますが、外国では無いのかなあ。お国柄によって多少の違いはあると思うが。
たとえば映画「ブレイブ・ハート」のウィリアム・ウォレスはどうだろう。あれは叶わなかったまでもスコットランド独立のために戦った英雄を称えるというのが本筋だろうか。滅んだからこそ哀惜の情が強いというのとはまた違うのだろうか。

中津隊などにはとても切ないものを感じるのだが……。滅びしものはなつかしきかな。

 

かたはらに秋草の花かたるらく ほろびしものはなつかしきかな     若山牧水

 

この歌が何か具体的なものを歌ったものかどうかはわかりませんが、若山牧水は宮崎県がふるさとの人ですね。

 

西郷南洲顕彰館。

西郷はてっきり城山で最期を迎えたと思っていたら、城山からちょっと離れた民家のあるような地区で亡くなったと鹿児島に来てから知りました。ここには西郷の人生の何ヶ所かをパノラマにした展示があって、それが興味深かった。

うーん、顕彰館はちょっと展示が古いかなあ……。昭和52年設立。
40年前から展示を全く変えてないわけではないと思いますが、出来ればこの辺で展示方法を新しくした方がいいかもしれません。オカネかかるけど。展示物自体の見ごたえはあると思います。ただ子ども連れだったら「維新ふるさと館」の方が楽しめるでしょうね。

西郷南洲顕彰館へはカゴシマシティビューを使うと便利です。30分おきに走っているバスなので、南洲公園内の見どころを見て1時間というのはわたしにはいい時間配分でした。顕彰館をもっとじっくり見る人はちょっと足りないかな。

16:00過ぎにカゴシマシティビューに乗る。バスは仙厳園まで大きく回って行くルートだけど、見納めにそのあたりの景色を見るドライブのつもりで。

走っているバスの窓から桜島を撮りました。

 

地元の百貨店、山形屋(ヤマカタヤ)。

中心部に戻って来て16:30。何の当てもないけど金生町で降りて地元の歴史ある百貨店、山形屋(ヤマカタヤ。濁点なし)をうろつく。ここが……おそろしいばかりにうちの地元の百貨店、藤崎にそっくり。規模も内部の雰囲気も。建物の外側は昔の建築が残っている山形屋さんがすてきだけど。

 

周辺の道路の感じも似てたわー。姉妹提携をした方がいいのではないかと思うくらい。
ちなみに、この時は催事で東北物産展をやっていました。地元の老舗「白松がモナカ」なんかが来ててうれしくなって写真を撮ってしまった。だがさすがに買わなかった。ここでもちょこっとお土産探しをしたけど、百貨店には高いお土産しかないからなあ。

 

鹿児島ラーメン。

鹿児島ご当地グルメの最後を飾るのは鹿児島ラーメンです。お店は「豚とろ」に行きました。ここも有名店。時間が17:00で早かったから、他にお客さんはなし。豚とろラーメン、840円。

見た目よりあっさりした味でした。何かの味に似ている気がしたんですよねー。なんだろう。
たしかカゴシマシティビューのパンフレット持参で煮玉子サービスと書いてあったので申し出てみたところ、お店の人は知らないようだった。店長さんに訊きに行ってからサービスしてくれた。

美味しく食べて、ホテルに戻ります。

 

明日が最終日。

15泊16日の旅行のうち今晩が最後の夜、明日が帰る日です。長かったですね。
飛行機は8:45発。今日のうちに空港へのバスのバス停も確認しておきました。何しろ遅くとも7:00のバスには乗らなければ間に合わないので、バス停を探している時間はありません。旅は事前準備が大事。

今日は早く寝なきゃ。おやすみなさい。

 

前のページ:41.維新ふるさと館。薩摩藩と庄内藩の縁を知る。
次のページ:43.関空乗り継ぎの間は和歌山へ行こら。

-amairoの旅日記, 西四国・南九州の巻/2019
-, ,

Copyright© 旅と風と日々のブログ , 2024 All Rights Reserved Powered by STINGER.