伊勢・名古屋の巻/2025

19.徳川美術館&徳川園。

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前回名古屋に来た時はだいぶ短かったんですよね、滞在が。半日程度だった気がする。名古屋城の外観と徳川美術館しか記憶にない。徳川美術館はまあまあしっかり見たはずだが……でも混んでた印象が残っている。ゆっくり見られなかった気が。

というわけで、今回はゆっくり見られるといいなあ。

 

名古屋と言えばモーニング。

ふだん地元ではモーニングなんて全然食べないんですけどね。というよりそもそもカフェとか喫茶店に行かないんですけどね。名古屋でモーニングが有名、と聞けばそうかと思ってモーニングを食べに行く。実に素直な観光客。

いろいろ調べて美味しそうな喫茶店は数々あったけど、……何しろわたし、つぶあんが嫌いなのよね。けっこう小倉トースト推しのところが多いじゃないですか。だからといってこしあん対応のお店もなさそうだし。
なので、小倉トースト以外のメニューもあることと、近いことを優先しました。

「喫茶七番」さん。

店名がクラシカルなので、昔からあるタイプの喫茶店かと思ったが、実際に行ったら明るくておしゃれな最近のカフェ。喫茶店というよりカフェ。オシャレ過ぎないのが好印象。
しかし好印象じゃなかったのが、――ええっ!こんなところでも並ぶんですか!?そこまで有名店ではないはずだし、繁華街からも離れてますよ!

とはいえ、わたしも来ている側だし、文句をいう筋合いではない。並ぶの嫌いなので別なところに行こうかと思ったけど、探す手間を考えるとこのまま並んだ方がいいでしょう。20分ほど待つ。多分この日が日曜日で、他のモーニングの店が休業している影響もあったでしょうね。

フライングでがっついたあとです。歯形がくっきり。
オレンジジュースの陰になっているのはタマゴサラダ。サラダかな?パンにたっぷりのせて食べてとてもウマイ。朝からオレンジジュースを飲むのって贅沢だなあと思いつつ。これで400円というのはやはりお得感がある。

 

徳川美術館。

徳川美術館の最寄りは多分、名鉄またはJRの大曾根駅なのですが、わたしはここで地下鉄24時間券が使えるつもりでいるので、地下鉄の駅へ向かいしました。そして自動改札が通れなくて立ち尽くす。
仕方ないから地下鉄24時間券を改めて購入し、丸の内駅から車道駅へ。車道駅から徳川美術館は1.5キロ。まあ徒歩圏内です。

そういえばこの日は雨でした。小雨。

10時の開館を狙って行って、5分前に着いたらすでに開館してくれていました。有難い。
そしてもっと有難かったのは空いていたこと。時間が早かったこともあるかもしれませんが、前回の記憶と比べて10分の1くらいだった。ゆっくり見られてうれしい。

ゆっくり見られたわりには写真が軒並みヘタなんだけど、これはなぜでしょう。

押板飾りという床の間の飾り方なんですって。どこか中国風をうっすらと感じさせる。卓のせいかな。床の間の壁にすでに老松を描きこんでいるから、その前に掛物を掛けるとちょっとうるさくなっちゃうね。

能舞台・能衣装。これはわりと新しいものですよね?これも上品で素敵。このテイストで着物を作れたら……(以下略)

いいものがいろいろあったんですけど、写真は軒並み下手でした。まあ展示室内は光量を絞っているだろうし、少し暗かったんでしょうね。

「松竹梅山水蒔絵香棚」。大名道具は何しろ蒔絵の名品が多いですね。

 

これタイトル撮って来るの忘れた。わたしが好きなのはこういう、線の美しい構成です。

山本梅逸「花卉百景図巻」。端正、ではない。気軽く描いている雰囲気もあって楽し気。色の美しさ、踊るようなリズム。

展示ルートを2周くらいしてゆっくり楽しみました。2時間弱。久々の日本美術に満足。
展示には他にも、日本画でいいのがあったし、季節柄雛飾り、徳川家らしく甲冑なども目玉でした。しかし展示は良かったが、ミュージアムショップでこれ!というものが見つからなかったのが若干残念。でもたしか、金屏風をそのまま写したクリアファイルを買ったかな?これはそのうち額に入れて楽しみましょう。

 

徳川園。

徳川美術館を出て、ここにはもう一つ見どころがあります。庭園。この季節は寒牡丹が咲いているそうなので、それも楽しみにいたしましょう。

それほど大きな敷地ではないと思われるが、高低差や見立てを上手く使って、空間的な広がりを感じさせてくれた。

これ、下の方をじっくり見ると、石の形が亀ですよ!

 

滝を陰の方に作って深山の趣を出すのは、狭い敷地を上手く使う上手な方法。
ここの庭は良かった。この頃には雨も上がって、それでいて人も少なく、贅沢に鑑賞出来ました。……毎回言ってるけど、地元にもこういういい庭園があればいいのになあ。

お庭はおよそ1時間ほど。12:40になっています。そろそろお昼ごはんも食べたいところですが、……どうも時間が押している気がする。次の白壁地区の洋館建築へ向かいましょう。

 

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