次の日はホテルの朝食から始まった。
……って、だいたい一日は朝食から始まるもんですが、旨かったんだよ、オムレツもパンも。

小さなホテルだけど、朝食が売りらしい。
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鳴門と言えば渦潮。渦潮と言えば大鳴門橋。というわけで、まず今日はバスで大鳴門橋へ向かいます。
エスカヒル鳴門という建物が8:30から開いていて、展望台になっているらしい。
まずここ。
……ここは、名前の語感とは全く違ったローカルな建物でした。
徳島一長いエスカレーターがある。
はっ!今気付いたがエスカレーターがあるヒルだからエスカヒルか!!
そのネーミングセンスに最初に気付いていれば。いや、まあ結果的に行って良かったんだけどね。

写真ではわりとすっきりした場所に見えると思うんだけど、
実際は、林というか森の中を通したエスカレーターで、
しかも冷房がないのか、朝早くて誰もいないから冷房を入れてないのか窓全開で、
……窓のあたりの蜘蛛の巣とかがすごい目についてコワイ。
朝の掃除が終わってない時間だったため、廊下とか階段とか蛾の死骸がいっぱい……。
虫ギライのわたしにはなかなかキビシイ環境でした。
まあ時間的に天気的に暑くはなかったけど。
だが(ここでも昨日に引き続き)屋上には人っ子一人おらず、この景色を独り占め!

なんかねー。ここはねー。良かったなあ。
ものすごく風光明媚、というわけではないけど、嵐が近づいて来る前の銀色に光った朝の海が良かった。
雰囲気があった。写真は銀色が全然出てなくて魅力3割減。
場所的にはほんとに、小さい建物の屋上でしかないんだけどね。

でもさすがに超長いエスカレーターで登って来ただけあって、位置は相当に高い。
360度かな。見渡せる。(ただし強風の時は危険だと思われる。)

南側。

西側。
島のはしっこだから、地形的には面白いところ。
そもそも徳島は、普段わたしがあまり見ることのない、海と山が一緒に見られるところ。
久々に自然景観を見た気がした。わたしの興味の方向は建物などの人工物の傾向なので、
あんまり風光明媚なところに行かないんだよね、考えてみると。
ここから見た鳴門大橋がキレイだったので、行こうかどうしようか決めてなかった
「渦の道」にも行くことにする。「渦の道」は、この大橋の下にくっついている人間用の歩道。
450メートルあるらしい。往復したらけっこう遠かった。

つまりはこんな感じ。


つまり真下を見ると……こんな感じ。
そんなに高所恐怖症ではないつもりだが、この真下には空間しかないのかと思うとウゾウゾする(^_^;)。
“ジャンプ禁止”って書いてあるけど、そもそもそんなんようせえへんわ。
正直、少し及び腰で歩いていた。
その後、もう一つある渦潮関連の施設「エディ」をさらっと見て。ここはまあ……見なくても良かった。
さっさと出て、南側へ向かって歩いて行く。
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おや?なんだ?幟に「鯛茶漬け」と書いてあるぞ?
鯛茶漬け……鯛茶漬け……わたしの憧れの鯛茶漬け。
今は10:00。朝ごはんをたっぷり食べてから2時間半しか経ってない。
でも!鯛茶漬けを食べてみたいというのはわたしの数年来の念願であった。
ここで食べずになんとしょう。
葛藤を抱えつつも店に入る。お土産やさんの片隅の簡易な食事処で、時間も時間なので当然客はいない。
鯛茶漬け。

お店のおばさんは、話好きの感じの良い方でした。
娘さんが仙台にいたことがあり、ずんだ餅を送ってくれたことがあったそう。美味しかったそうだ。
ここで、今後の台風情報を聞く。……そんなに迫って来てるのか、台風。
鯛茶漬けを美味しくいただき、しかし相当急いで食べ終わる。
次がメインの目的地。すでに時間は10:30。開館時間の9:30過ぎには
着いているつもりでいたから急がなあかん。