2日目は、今回のおそらくメインになるであろう一日。桜井市近辺の寺社を廻る。
談山神社は、前々から行きたいと思っていたところだが、山奥のどんづまりでけっこう遠く。
バスが一時間に一本くらいしかない、ということはつまり帰りのバスは1時間後にしかない。
その後も何ヶ所かの観光をしたい身としては、とりあえずここを攻略しとかないと安心できない。
桜井駅8:12発のバスに乗るのが神社の開館時間の点から最早だな。
でも桜井駅を8:12発のバスに乗るためには、JRを奈良駅を出来れば7時過ぎ頃出なきゃいけなくて。
ホテルではipadminiが繋がらなかったので、時刻表がよくわからない。
とりあえず7時にJR奈良駅に着けるよう、6:30にホテルを出る。早起き。
(ゆえに、早く起きなきゃというプレッシャーがありよく眠れない)

まだほとんど誰も歩いてない。まだ日の出前か?



なんか歩いてて微妙に写真を撮りたいようなところが多くあるので、結果的に駅に着くまで、
予想の倍くらいかかった。7時頃JR奈良駅に着く。

旧奈良駅舎は味のある建物。擬洋風建築も色々ありますが、その中でもエキゾチックな色の濃いタイプ。
多分屋根の上の九輪が変わってるんだな。駅には普通、こういうのつけないし。
ここは今でも観光案内所。後で一瞬入ったけど、天井が高くていい場所でした。
現在稼働しているのは新奈良駅の方。

2010年完成だそうだから出来立てホヤホヤ。ゆえにとてもきれいな建物でした。
改札の電光掲示板を確認すると、桜井駅方面行は7時半。
え!30分も待つ?と一瞬焦ったが、みどりの窓口備え付けの時刻表で確認してみると8時頃桜井駅に着けるらしい。
そしたら談山神社行きのバスにも間に合うだろう。多分。
そうと決まれば朝ごはん。

生まれて初めてのライスバーガー。
まさかモスのメニューの写真を撮る日が来るとは思わなかったのう……と妙に感慨深い。
多分朝メニューで、たまごかけご飯?的な名前。
セットで豚汁がついて400円。これは嬉しい。寒い体に沁みとおる。
豚汁は大変美味しかったが、ライスバーガーは玉子焼き風にまとめたところに、甘めのしょうゆだれをかけたもので、
そんなに美味しいもんでもなかった。これはマックの月見バーガー程度の目玉焼き感を出した方が
いいんじゃないのかね、という感想を持った。でもライスバーガーそのものの存在が微妙だな。
ライスバーガーを食べるなら、多分おにぎりの方が美味しかろう。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
談山神社は予想通り山の中。山の中というより山の上。
バス停から神社はが見えなかったので、バスを降りる時に運転手さんに神社はどこか訊くと、
階段を降りる道と裏道があって、「そこの階段を降りる方が近い」と。
しかし階段まで行ってみると、
え。ここを降りるんですか。
せっかくバスで登って来た道を無にするような急降下の階段。それもけっこうな距離で。
いや、下る時はいいですよ。下る時は。――帰りはここを登らなきゃならないんでしょ?
でもまあしょうがないので階段を降りました。急勾配で、高齢者にはけっこうきついのではないか。
さらに腹立たしいことに、階段を降り切ると神社までの参道は上り坂。
わざわざ下ってわざわざ登るってどういうことやねん!バス停の位置、間違ってる!
8時半過ぎ。この季節、わざわざここまで来る観光客も少なく、バスを降りたのはわたしだけ。
完全に雰囲気は早朝で、枯葉を片付ける逆掃除機(風で吹き飛ばして枯葉をまとめる)の音が響く。

わりと地味。
バス停から階段下りて、上り坂登って、そしてこの階段というのは参道的に納得がいかない。

談山神社といえばこの十三重塔。十三重の塔は、これが日本で唯一……かどうかは知りませんが、
かなり珍しいもの。その辺に普通にある、三重塔や五重塔に比べてだいぶサイズは小さくなっております。

敷地もそこそこ広く、建物もいろいろありました。
本殿の建物が堂々として気に入ったので、けっこうシツコク何枚も撮った。




談山神社は、中大兄王子と藤原鎌足が入鹿暗殺の密議を語らったところと言われているが、
……こんな山の中へ行くのが知られたら、むしろ怪しまれるんじゃないかね?と思った。
何か大きな理由がなければ明日香の都からこんなとこまで来ないもん。

鎌足さんとその2人の息子。
右側は長男でお坊さんの定慧(じょうえ)、左は不比等。
本当はここは紅葉の名所として有名なので、季節に来たら見事な紅葉が見られたであろう。
11月いっぱいはバスも増便してたらしい。




名残りのもみじ。
バスで着いてから帰りのバスまで1時間ちょっと、時間持て余すかなーと思ったが、けっこうぎりぎりでした。
本当は神社の背後の山にある鎌足廟所まで行きかけたんだけど、何しろ山で行くの大変。
奈良市内より標高が高いから寒いしね。
10分ほど登ってみたんだけど、それからも遠いようなので諦めました。