富山新潟/Toyama,Niigata:2015

4.黒部トロッコ列車、復路。

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終点の欅平駅に9:12着。

しかし上に着いてから知る事実。――この冬の雪崩で何本かある遊歩道は全て通れず、
猿飛山荘の日帰り入浴も足湯も出来ず、散歩するとしたら名剣温泉までなんだって!

ええ~。それほど歩こうと気合いを入れていたわけじゃないけどさあ。
猿飛峡展望台くらいまでは行こうと思っていたのに。

仕方ないのでとりあえず、すぐそばの奥鐘橋まで行く。

ここは欅平駅からすぐのところなんだけど、駅から若干下るのでみんなあんまり降りて来ない。

駅と橋の位置関係。

そしたら実はねー。この奥鐘橋からの景色がとても良かったんですわ。

写真では色が全く出てないが……空は真っ青で、川の水はもっと白みを帯びたエメラルドのような美しい色で、
緑はもっときらきらしていた。天気が良すぎるとカメラの感度的に色合いがずれる。

ああ。良い。

魂の洗われるような、美しい風景でした。

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奥鐘橋にはいつまでもいられるような気がしたけど、実際は直射日光あたりまくりで相当暑い。
少し移動してみましょう。唯一行ける方向といえば、人食い岩を経て名剣温泉まで。

しかし奥鐘橋をすぎた辺りにはこんな看板が。

「行ったらいいのか、引き返せばいいのか、どっちやねん!」と言いたい看板。
しかもこれ一枚じゃない。同工の看板が古いのから新しいのまで3枚並んでいて、
そばには貸出用ヘルメットがずらりと並んでいる。

落石注意の看板も、それはもういたる所に。多分10枚くらいは余裕であったでしょう。もっとかな。
でも行くしかないでしょう?

人食い岩。

人食い岩のところがやはり落石的には一番心持が悪かったけど、その先も結局渓谷の端っこの道なので、
常に落石注意なんだよね。まあそうそう崩れないもんだとは思うが……しかし5センチくらいの石でも
当たりどころが悪ければ大怪我をするんだからあなどれない。

でもまあ名剣温泉までは行ったんです。
しかしそこは何の変哲もない温泉宿なわけでして。その先は工事中で入れない。
登り坂をゆっくりゆっくり歩いて15分弱。渓谷美は常に傍らにあるとはいえ、盛り上がらないことおびただしい。
行って帰ってきただけでした。わたしは時間があるから行って良かったが、
時間がない人は奥鐘橋まで行けば十分。

わたしは時間があったので、さらに河原展望台まで降りてみました。
ここには本来無料の足湯があるのだが、今は雪崩でお湯が止まっており入れない。
欅平駅からはここは相当下るのでオソレをなしたが。奥鐘橋よりずっと下る。だって奥鐘橋を見上げてこうだもの。

まあでもせっかく来たからね。ほんとは川岸に降りて水に触りたかったけど、立入禁止の縄がはってある。
ちっ。

欅平の駅に戻って10:43のトロッコ電車で帰る。
この時間になるとだいぶ観光客も増えて、駅の待合室は人でいっぱい。中国・韓国・台湾系の人が多いように見えた。
しかしみんな駅の周りにいるだけなのねー。少なくとも奥鐘橋までは行かないと勿体ないよ。

12:10、宇奈月駅到着。帰りの電車は少し寝られたので良かった。
でも背もたれのない椅子で変な態勢で寝たので体がイタイ。
しかしあの大音響の中でも眠れるのに、どうしてバスの空調の音ごときで寝られないのか、という不条理。

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