イギリス/England:2017

22.セブンシスターズ&イーストボーン。

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セブンシスターズ?七姉妹って何?と思う人は多いだろうが、これは地名で、観光地です。

この丘の盛り上がり1つと数えて7つらしいが、……なんかあんまりピンと来ないよね。
七ツ森とかの山だったら、一座、二座と数えやすいけど。

ちなみにイギリスの土地のことを昔の船乗りは「アルビオン」と呼んだそうだ。
“白く輝くもの”という意味で、それはこの白い岸壁の見た目から来ている。
わたしはこの知識をはるか昔に「すくらっぷ・ブック」というマンガから得て、
……このマンガ、大好きだったなあ。何度も何度も何度も何度も読み返した。

この作品を描いた漫画家、小山田いくが亡くなったと去年ネットのニュースで読んだ時はショックだった。
まだ59才だったそうだよ。
神話や星や山登りが好きだった人で、ジャンダルムやカッシーニ間隙という言葉もこの人のマンガで覚えた。
北欧神話の知り始めもこの人。考えてみればわたしは多くを負っている。
ご冥福をお祈りします。

ところで、この日は強風でした!!!

……写真では全く出ていないが、立ってられないほどの強風。
波打ち際まで行こうとしたが、歩いているうちによろめいたので止めておいた。
海に転がり込んだら目も当てられない。
イギリスの海岸部は砂利浜が多いです。わたしは砂浜の方が好きだけど。
でも靴で歩くだけなら砂利の方が簡単か。

視点を変えて、崖の上からの眺め。天気のいい日はこの壁が白く輝く。

この地層は、実は白亜で出来ている。……と言ってもピンとこないかもしれないが、簡単に言えばチョークごときもの。
チョークってあれですよ、黒板に書くあれ。
と、なれば崩れやすいのも納得でしょ?

この家は、建った当時は白い壁部分が玄関で真ん中にあったらしいが、そこから数十年経つうちに
崖がだんだん崩れていき、それにともなって家も壊していっているそう。
さすがにもう人は住んでいない。
一度に取っ払った方が簡単なんだろうけどなあ。こういうところがイギリスっぽい。

この後ビーチーヘッドという丘の上に大きなパブがあるから、そこで食事にしようね、ということで
車で行ったのだが、かなり大きなパブなのに席は満員だった。1時間待ちだって。
14時で昼のピークは過ぎてたはずだが。
まあこの辺りに他に店がないからみんなここに集まる。

どうしようね~と言いながら車を走らせる。
幸い、プーさんのところのティーケイクのおかげでお腹は空いていない。
そうこうするうち、セブンシスターズのとなりの観光地、イーストボーンまで来た。

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イーストボーンは往時の高級?避暑地。海沿いにはホテルがびっしり。
ここまで行けるとは思っていなかったので嬉しかった。
んー、感じとしては熱海とかに近いのか?わたし熱海実は行ったことないけれども。

この辺はあれです、アガサ・クリスティとかの時代に賑わったところ。
なので、おそらくはポワロ物の撮影なんかもこの辺りで1回や2回や3回は撮っているであろう。

高級避暑地といえば(?)観光桟橋。

この建物が金色のドームでイスラムっぽいのは、建った当時、こういうスタイルが流行っていたからですね。
まあこの日この辺りは天気が悪かったです。
寒いので観光桟橋上にあるティールームへ。

スコーン。イギリス人はお茶ばっかり飲んでいるというのは真実です。
ティールームは「ヴィクトリアン」という名前で、その名の通り内装は古き良き時代のヴィクトリアン。

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そこからアルフリストンのホテルへ。16:30頃着いた。

ホテルの部屋まで来てくれて、PとJと涙の別れ。
プーさんのコースター「ご家族へのお土産に」と頂いた。
「また日本にも来てね」と言ったら「……never say never」と言っていた。
「次はいつイギリスへ来る?」と訊かれたので「また10年後かねえ~」と言ったら「10年は長すぎるわ」と言われた。

今回もPとJには大歓待してもらった。
色々なところに連れて行ってくれて、お友達やご家族にも会わせてくれて、
色々ごちそうしてくれて、いろんなことを教えてくれた。
ありがとう。本当にありがとう。

去っていく車を見送り。
わたしの旅はここからが第二幕。

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