京都/Kyoto:2016

5.まずは広隆寺へ。

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2日目、10月6日。晴れたのでこの日はレンタサイクルの日。

ホテルは……いや、ホテルじゃないな、正直なところ。
元々ワンルームマンションだったところをちょっとだけ改装した宿泊施設で、ノリはユースホステルっぽい。
値段が安めなので外国人が多い。むしろ日本人はわたしだけ、という時間帯が多かった気がする。

個人旅行で利用するタイプの宿だから、団体さんの賑やかさは恐れなくて良かったのだが、
……部屋のドアが鉄製で、そこに取り付けられた新聞受けの穴から廊下の音がダイレクト。
そしてなぜかスイッチ部分が隣室と直結しているらしく、隣室のスイッチの入り切り音がやたらと大きく響く。
わたしの部屋は別なフロアだったけど、あれがフロント・食堂と同じ階なら音がツラかっただろうな。
ワンルームマンションとしては相当に欠陥が。

宿泊施設としても音に欠陥があるわけだけど、普通は1、2泊のことだからね。まあ我慢できそう。
……わたしの場合は6泊するわけだが。
でもスタッフの人たちはみな感じが良く、朝食も付き(しかし基本パンだけなので2日も食べると飽きて、以後は利用せず(^^;))、
場所もそこそこなので、総合的にはプラス評価でした。
ただ次回京都に行く時に必ず利用するかというと微妙。

あ、でもこの宿泊施設にはレンタサイクルがあったんです。

「普通のにしますか?アシスト付きにしますか?」と訊かれ。
アシスト付きって乗ったことなかったんですよ。電動ってところがちょっと不安だよなー。
昔は原付で鳴らした(?)わたしとはいえ……
「アシスト付きってどんなもんですかね?」と訊いたら、スタッフの人が親切に詳しく説明してくれて。
うーん。じゃあ、ナニゴトも経験なわけなので。そのアシスト付き自転車というもの、乗ってみましょう。

普通の自転車はたしか1日800円。アシスト付き自転車は1500円。
しかしこれが……走り始めてすぐわかる。

これは、天国。

ペダルが軽い軽い。宿から最初の目的地までは平地だったが、それでも普通の自転車ならばひーひー言っていたに違いない。
この時期はあんまり体調が良くなかった。
そんなわたしを気持ちよくサポートしてくれるアシスト付き電動自転車。惚れた。

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最初の目的地は太秦広隆寺。

ここは……中学生の時に来て以来だなあ。とても好きな弥勒菩薩があるところ。
写真の角度は若干わかりにくいかもしれないが、この仏像は切手にもなったし、誰でも知ってる有名なものですね。

境内は広い。有名な仏像があるわりには場所が中途半端で観光客もだいぶ少なめ。
嵐山あたりにあったら連日押すな押すなの大盛況でしょうが、歩いてる人は観光客半分、地元民半分といったところ。
そもそもあんまり人がいない。

ここの霊宝館は藤原仏の宝庫でね。しかし建物は飾りも愛想もない。ついでに湿度管理もしてない、金のかかってない。
何しろ冷房がなくて扇風機が回っていたくらい。
でも麗々しく飾られた仏像よりも、こういう風に微妙に放っておかれている仏像の方が本人は楽な気がするな。
中はだいぶ暗い。ライティングはもう少し考えてくれてもいいと思うが。

弥勒菩薩も好きだが、ここの不空羂索観音が好きなの。

正直、この写真だとモノクロでちょっとコワイが、実物は……いや、実物もちょっとコワイかもしれない(^^;)。
天平仏のいい造型。たしかな力強さ。甘さのないふくよかさ。

小さめの仏像も(四天王とか十二神将とか)なかなか良かったです。

そして霊宝館から出てくると、こんなヤツ。

まー、フカフカの苔のベッドでくつろいで……
日光浴ですかね?羽の虫干しですかね?

平和だ。

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