熊野/Kumano:2014

8.宿願達成。

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だが、泳げなくても何でも、イルカがすぐそばにいて遊んでくれるというのは大変楽しい!!

その時はすっかり我を忘れていたので、写真の内容まで見られなかったんだけど、
あとで電車の中で写真を見たら、全ての写真が超笑顔!!

上に挙げたのは3枚ですが、こういう感じの写真が100枚続く。
楽しかったんだなあ。ほんとに。……ナイショですが、あとから写真を見て涙が出そうになりました。

こっち側の四角いプールには小さ目のイルカが5、6頭。体長2、3メートルってところ?
その中のバンドウイルカ、エルモくんが大層親切に遊んでくれました。
今、彼は(本人が人気者になろうと)売込み中なんだって。なのですごく人懐っこい。
他のイルカさんたちは、何となく近くを泳いではくれるんだけど、微妙な距離感。
エルモくんには触りまくりだけど、他の子は2、3回かな?
前述の、泳ぐ部分に難があったおかげで、遊ぶって言っても触ることくらいしか出来なかったんだけどね。

あ、そういえば1度ガジガジされた。
イルカは目の前に立ちふさがる物体(人体)には突っ込んでいく猪突猛進型なので、
正面からイルカが来たら、胸の前で腕をクロスして、体を流してかわして下さいとのことだった。

……しかしイルカは常にけっこうなスピードで泳いでいるわけで、
色つきゴーグルをつけているわたしにはその姿もぼーっとしか見えず、
そもそも正面から来ているかどうかは正面に来てみないとわからない。
結果としてひたすら腕をクロスして身体をかわすということをやっており、
ラッコ返りとこれで全体の90%を占めたな。

で、そのクロスが間に合わず、救命胴衣の肩のあたりをガジガジ……
こっちは特に痛くはないんだけど、これはやってはいけないことだそうで、
インストラクターの人が、「エルモくんのしつけのために、ちょっと上がってもらえますか?」
イケナイことをすると、“そんなことをすると、もう遊ばないよ”というしつけのために、
しばらく無視するんだって。へー。イルカはやっぱり遊びたいのか。

あと、頭に触られるのはきらいなんだって。
どこからどこまでが頭なのか悩むところだが、基本的に頭の上にある気孔より前は触らない方がいいらしい。
でもけっこうな速さで泳ぐイルカの、頭を触らずに胴体を撫でるというのは高等技術です。
エルモくんは比較的ゆっくり泳いで触らせてくれたけど、他の子は泳ぐスピードが速いんだもん。

もっと天気がいい日なら、プールも見通しも良くて、もっとイルカがわかりやすかったかな。
曇り空の灰色の日だから、灰色のイルカは水に紛れてどこにいるかわからない。
インストラクターさんが「後ろにいますよ!」「そばに行きますよ!」と言ってくれるのだが、
ラッコ返り中のわたしにはなかなか……。

まあ最大の要因は水に顔をつけられなかったことだろう。
救命胴衣をつけた時点で、その選択肢はなくなっていたに等しいのだが。
やはりもう少し泳ぎを練習していくべきだった……

30分ほど小さいイルカたちと遊んだ後、今度は円形のプールに移動して、
もう少し大きいイルカたちと。

背びれにつかまらせてもらってプールを一周×2回泳ぐ。けっこうなスピード。
後で聞くと、このリンちゃんは一番泳ぎが速い子だそうだ。
インストラクターさんに「あの辺がシャッターチャンスなんで、余裕があったら片手を上げてくださーい」と
言われたが、つかまるのに精いっぱいで、そんな余裕はないのであった……。

「お仕事してきたよー。おやつおやつー。」……の図。

「ほらほら、これ胸びれー」

プールの中心あたりから出るのだろうと思っていたところ、
水中から突然目の前の極近に出てきてジャンプをするので超迫力。
一番左の子は、多分インストラクターさんがついて、別に練習中だったんだと思うんだけど、
「あれ?ぼくもやるの?やるの?」という感じでやっていた。
そのせいで少し動きがずれている。

この写真好きー。すっごく楽しそうでしょ?

もうほんと、こんなに写真をたくさん撮ってくれた方には、足を向けては寝られません。

その他に、水かけ合戦もした。どっちが相手の水飛沫にもひるまず水をかけられるか。
……何しろ相手は水中生物なんですから勝てるわけありません。

何だかの時に、右側のリンちゃんがエサ入れのバケツをガツンとつっついてひっくり返した。
隣のカイくんに人気が集まっているように感じて焼きもちを焼いたのだそうだ。
その時も“そんなことすると遊ばないよ”という無視タイムがあった。

左側のカイくんは、最後、しっぽで「バイバイ」をやってくれた。
こちらがバイバイをすると、それに応えてしっぽを振ってくれる。
カイくんはこれが苦手だそうだが、……ついうっかりわたしがずーっと手を振っていたので、
彼もずーっとやってくれていた。

プログラムが終わった後、さらにしつこく写真を撮っていたわたしに、
おまけでインストラクターの人が「キャッチボールやってみますか?」と言ってくれたの。

イルカは何と、“取って来い”が出来るんだよ!
犬みたいに、わたしが投げたボールをくわえて戻ってきてくれる。
何度も投げて、何度も持ってきてくれて。

幸せだった。すごく幸せだった。イルカと泳いだんだ。

ありがとう、エルモくん。

……しかし最後、ウエットスーツを脱ぐのは……大変でした。
10分くらいかけて脱いだ。特に足首が抜けない。途中で力尽きそうになりました。
最終的には何とか自力で脱いだけど……恥をしのんで、人を呼んで脱がせてもらおうかと思った(^_^;)。

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