旅あれこれ

台湾・高雄ではどこに行く?蓮池潭がおすすめ!

投稿日:

高雄は台湾第2の規模の都市です。でも街の規模はこじんまりしています。
普段着の気分でのんびり歩き回れる街。

わたしは高雄を「たかお」と通常読んでいますが、高速鉄道のチケットを買う時は窓口で

ガオシュン

と発音して通じました。英語的にはカオシュンの方が近い?

 

高雄は台湾のどのあたり?

首都の台北は北のはしっこで、高雄は南のはしっこに近いところ。

台湾南部の観光の拠点としておすすめです。

最近では日本の5都市から高雄へ、直行便があります。
台北からでも台湾高速鉄道で2時間前後、6000円くらい。

その件については以下の記事を書きました。

六合夜市と蓮池譚の町。台湾第二の都市、高雄。行くのは意外とかんたん!

台湾自体小さい島なので、移動も簡単です。
台湾高速鉄道は日本の新幹線とそっくりで乗り心地も快適。

 

高雄の観光地で実際に行ったところ。

わたしは高雄でこんなところに行きました。

三鳳宮
美麗島駅
旗津地区

東帝士85ビル
六合夜市
愛河

蓮池潭

面白かったところ、面白くなかったところ、率直に書いていきます。

 

三鳳宮

三鳳宮は道教寺院です。ナタ太子(毘沙門天の三男)がご本尊らしい。
……道教って今一つどんな宗教かわからない。

amairoは神社仏閣好きなので、日本では見かけると神社仏閣に立ち寄り、
西欧諸国では教会があると立ち寄る、という行動パターンなのですが、
台湾の宗教施設は……よくわからないですねえ。

道教寺院と関帝廟と孔子廟と媽祖廟と仏教寺院……
いろいろ入ってみましたが、全部同じように見える。
宗教での区別がつかない。

外国人が日本に来て神社とお寺の区別がつかないというのを聞いて、
うーん、わからんこともないけど、でもけっこう違うよねえ、と思っていたが、
おたがいさまなのであった。

しかし三鳳宮は、なんにもわからない状態で見ても面白かったです!

 

 

建物がすごく立派。そして装飾が凝っている。
柱の龍とか、扉絵とか、見ているだけで楽しい。
作りも複雑で正面から見える建物だけではなく、いくつかの棟が複合しており、
宮殿っぽさも感じる。たしか3階くらいまであった気がする。

 

 

唐時代の都はこんな感じだったのだろうか……と想像した。
唐かどうか時代はわかりませんが、こういう宮殿だった頃もあったんじゃないかな。

ものすごく解説を聞きたかったが、当然ながらそういう人もおらず。
いてもおそらく日本語は話さないだろう。
たとえば扉絵の人物は誰なのか聞きたかったんですけどね。

その後、台湾の道観仏閣にはあちこち立ち寄ってみたのですが、
建物としてはここが一番面白かったです。最初の一歩が三鳳宮で良かった。

 

美麗島駅

地下鉄の美麗島駅は、アメリカの「世界で最も美しい地下鉄の駅ランキング」で
2位になったことがあるそうです。

このステンドグラス。

Glassart in Formosa Boulevard Station.JPG
Howard61313 - 自行拍攝, CC 表示-継承 3.0, リンクによる

「美麗島」というのはポルトガル人が台湾に初めて到着(漂着?)した時に
「Ilha Formosa(美しい島)!」といったことから呼ばれる台湾の美称。

……というだけだと思っていたのですが、実は駅名の由来としては、
1979年に起こった言論弾圧事件(美麗島事件)にちなんでいるそうです。
デモのきっかけになった雑誌の名前が「美麗島」。

ただ美しいだけだと思っていたステンドグラスでしたが、その事件への祈りが
こめられているそうです。タイトルは「光之穹頂(The Dome of Light)」。

ここではピアノとコントラバスによるミニ・コンサートも行なわれていました。
特にわたしがいたからというわけじゃなさそうでしたが、
「となりのトトロ」なども演奏していましたよ。

 

旗津地区

ふと気づくと、高雄で行こうと思っていた他の場所はみな、夜に行きたい場所だった。
ので、この段階でもう時間を持て余してしまった。
泥縄式でるるぶを熟読し、旗津地区に行こうと決める。

旗津地区はものすごく細長い半島で、陸地に対して堤防のようになっている砂州。
フェリーで渡ります。

地下鉄の終点「西子湾駅」で降りて、フェリー乗り場までは5分なんですけど、
この間のこちゃこちゃした町並みがレトロで良かったなー。昔の日本みたい。
具体的には「高雄哈瑪星代天宮」の辺り。

そしたら高雄の海側のこの辺りは日本統治時代、町の中心として栄えていた
ところのようですね。今頃になって知るこの事実……
日本を感じたのは、理由があってのことのようですね。

 

フェリーはたった数分ですが、海側から見た高雄の街も新鮮。

右側の特徴的な形のビルは、その晩行く予定の高雄85ビル。

旗津地区は、今から思えばレンタサイクルを借りて回るという手もあったけど、
フェリーを降りて、ふらふらと砂浜まで歩き、水とたわむれたくらいで
あっさりと帰りました。

暑かったんです。

この時11月末なのですが、半袖に薄いブラウスを羽織るくらいでちょうどいい感じ。
なんだったら半袖だけでもいいほど日ざしがきつかったです。
しかし周りの人はセーターを着ていたりダウンを着ていたり……

高雄は冬がいいですよ。多分夏は死ぬ。かき氷は美味しかろうが。

砂浜は誰もおらず、美しい。

フェリー乗り場を出たところには魚屋さんが軒を連ね、氷を敷き詰めた台の上に
鮮魚を彩りよく並べていました。
これは買って、すぐそばのレストランで調理してくれるそうです。
多分ご家族連れで来たら楽しいと思う。

ただ正直いうと、この直射日光でその売り方か……と疑問は感じた。

観光市場はちょっとのぞきました。乾物が多かった気がする。
旗津彩虹教堂までは1キロ強かな。やっぱりレンタサイクルがいいかな。

他に、この近辺には打狗英国領事館や駁二芸術特区などもあり、
もう少しじっくり見たら面白いエリアだったかもしれません。

 

高雄85ビル(東帝士85ビル)

夕暮れと夜景を見るためにけっこう長居しました。
そんなに人がおらず、わりと広いところなのに、最大で4、5組ほど。
でもキレイで居心地は良かったです。

しかし現在はどうも展望台に入場出来なくなっているようです。
一時的なものらしいのですが、詳細については不明。
いつ再開するのでしょうね。

当時の入場料は180元(700円くらい)で、物価の安い台湾にしてはお高め。
とはいえ東京スカイツリーの3100円と比べたら……!

 

夕景と夜景の写真。
デートスポットとしてはいいかもしれません。

 

六合夜市

地下鉄美麗島駅からすぐ。

夜市を目当てに台湾に来たということもあるので、六合夜市も楽しみでした。
そのためにホテルに近場で取ったし。

なお、わたしが止まったホテルは

カインドネス ホテル ジョン ジェン (康橋商旅-高雄中正館 )
Kindness Hotel Jhong Jhengというところでした。

【Booking.com】世界のホテル割引予約

お値段のわりに立地はいいわ、明るいわ、スタッフもにこやかで、清潔感もあり……
朝食ビュッフェもなかなかおいしく。
昼間もアイスクリーム・ケーキ・ドリンクが無料!
夜は軽食が無料!←らしい。わたしが行った時は軽食無料はなかったかも。

ここ、ビジネスホテル派にはおすすめ。高雄に行ったら、またこのホテルに泊まります。

カインドネスホテルは高雄市内や台南にもあるチェーンホテルだそうです。
客室のインテリアに高級感は全くないけど、そういうことは求めていない。

六合夜市は賑やかでした。
この写真はまだ夕方早いうちに撮っているので、人通りはその後さらに増えます。

やっぱりお祭りって楽しいですよねー。
わたしは海老の鉄板焼き(5匹で300元)、河仔煎(牡蠣のお好み焼き?50元)、
パパイヤミルク(50元)を選びましたー。
河仔煎はケチャップ味かなんかで、あまり好みではなかった。

 

 

目移りするのでなかなか、これ!というものが選べません。
何4、5人で行って気になったものを片っ端から買って帰り、
ホテルの部屋でちょっとずつ味見をする、という方法が楽しそうだなと思いました。

やっぱり場所柄、海鮮ですかねー。
翌日の晩は、排骨飯を食べたのにも関わらず、やっぱり夜市に寄って
小ガニ揚げを買いました。たしか5匹入って100元。

 

 

紙コップで売られているので、冷たいのを食べてもなあ……と思ったのですが、
買うというと、もう一度揚げてくれてあつあつが食べられます。おいしい。
さすがに全部を一度には食べられなかったので、冷めた分についてはそれなりでしたが、
バリバリと小ガニを食べるのも楽しかったです。

夜市なので、通りがずーっと夜市。
東のはしっこは中山一路だったが、西の端はどの辺だったかなあ……。
自立二路か、瑞源路か。相当長いですね。

 

愛河

愛河の夜景を見に行きました。
愛河は川ですから長いですが、観光船(愛河愛之船)が出ているのは
高雄市歴史博物館のもう少し下流辺り。

 

 

季節的にもそぞろ歩きをする人が少なかったせいかもしれませんが、
あんまり気分的には盛り上がらなかったです。

一番盛り上がらなかった要因は、川沿いでカラオケをやっている点ですね。
大道芸としてカラオケをやっている。

わたしは楽器やパントマイムのような大道芸人は好きなんですけど、
それがカラオケとなると微妙な気持ちになる……
カラオケなら趣味でやればいいのでは?

曲は全体的にムード歌謡のような感じで、日本の演歌もずいぶん歌われていました。
生歌ならまだしも、それを電気的に、しかもけっこうな音量で聞かされるとつらい。
そこも含めて台湾!なのかもしれませんが。

リバークルーズは公営のものもあり(いくつかあるらしい)
お値段お安め(500円くらい?)だそうですが、気が削がれて乗りませんでした。

 

蓮池潭

単にキッチュな龍虎の塔があるだけだろう……という思い込みのもと、
台北へ帰る日の朝、高鉄に乗る前にちょっとだけ寄るつもりで行ったら、どっこい!

ここがすごくいいところでした!

いや、たしかにキッチュな龍虎の塔だったんですけれども。
実際に行ったところ、とても「気」のいいところでした。

というと、まるで風水に詳しい人のようですが、amairoは全く風水は知りません。
しかしそれでも感じてしまうほどの気の良さ。気持ちいいです。

お約束の龍虎塔。

塔に登らずとも入って出て来られますが、一階ずつゆっくり休みながら登れるので、
ぜひ登ってみた方がいいと思います。最上階といわずともせめて5階くらいまで。

上から見る蓮池潭がいいんですよねー。のんびりするー。心のマッサージ。

この日は天気が良くて、しかし塔の中は混んでもおらず、最高でした。
ぎゅうぎゅう詰めの時にはこの気持ちよさは味わえないかもしれません。

上から見ると単にジグザグした道だが、グラウンドレベルで見ると、
遠近感が出て面白いことになる。

 

奥の慈済宮も装飾がぎっしりで面白かった。

蓮池潭の周りには7つか8つのお堂がありますが、区別をつけるのは至難の業。

このサイトが超わかりやすくて(しかも他のサイトには載っていない洲仔清水宮も
あって)ありがたい。

でもお宮一つ一つを覚えて、違いを感じようという努力は特に不要かと思います。
みんな似たように見えるし……。極彩色の中国宗教テーマパークを楽しむ、
というスタンスでOK。

あ、ただ、湖の一番北にある孔子廟だけは覚えておいてほしい。

ここは本当に中国宮殿風に作られていて驚きます。

北京の紫禁城に行ったことはないけれども、ミニミニ紫禁城といっても
いいのではないかと思うくらいです。
全く人がいなかったので、王族気分。

ナイショですが(?)amairoはこういう、なりきり系の場所が大好きでして……
うれしい。

蓮池潭は全部回ろうとするとアプローチの方法に迷いますね。

池の形を細長い二等辺三角形に例えると、
鋭角の頂点に孔子廟、
左の角に龍虎塔ということになります。

そして駅は、

台鉄の「左営」と「新左営」
高鉄の「左営」
地下鉄(MRT)の「左営」と「生態園区」

が3路線が関わってきます。すごいややこしいです……。

孔子廟の東、徒歩10分ほどのところに
台鉄「新左営」、高鉄「左営」、地下鉄「左営」がだいたい固まってます。

そして二等辺三角形の右の角近くにあるのが、台鉄の「左営」。

蓮池潭からは直線距離で1キロくらい離れるけれども、
龍虎塔の近くまでバスが出ているのが、地下鉄「生態園区」。

龍虎塔だけを見るなら台鉄左営駅から徒歩6、700メートルというところ。
その辺りを見回って徒歩で台鉄まで帰っても3キロくらいのコースでしょう。
あるいは地下鉄「生態園区」からバスで往復するか。

西側の長辺に並んでいる寺院と孔子廟まで見るのなら、
バスか、やはり台鉄「左営」駅からの歩き。
孔子廟まで行ったら台鉄の「新左営」駅へ行き、電車に乗って高雄中心部へ。

地味な洲仔清水宮も見たいamairoはやっぱり徒歩で一周ですかねえ……
一周4キロ。寺院敷地内を歩き回ることを考えて、7,8キロですか。

全部回るつもりで、しかし歩く距離を極力減らしたい場合は、
地下鉄「生態園区」からバスで龍虎塔、
そこから湖半周ちょっとして洲仔清水宮を歩き、台鉄「新左営」駅へ歩くか。

でもこの辺、高速道路があって台鉄「新左営」への道は自信ないなー。
そしたら洲仔清水宮から湖にそって風景の良さそうなところを南下し、
台鉄の「左営」まで戻って来ちゃった方がシンプルかも。
こっちの方が道もわかりやすいなあ。

どこかとどこかの間をタクシーを利用するという手もあります。
高鉄「左営」駅から龍虎塔までは150元~200元くらいが目安のはず。
あんまり近いとタクシーが嫌がるかな、という心配も働きますが、
金額的にはどこをどう乗ってもそれほどお財布には響きません。

 

気軽に高雄へ。

以上、amairoが訪れた高雄の観光地でした。

こうやってみると、高雄85ビルに入場料がかかったくらいで、
あとはほとんど無料だったんですね……

三鳳宮もお賽銭くらいだったはず。
旅行をしていて、美術館やお寺などの入場料って意外とかさみますよね。

高雄はそういう意味でも旅行がしやすいところかも。
食費に心置きなくお金をかけられます。といっても食費も総じて日本より安い。

どーんとした観光地はありませんが、高雄はいろいろ楽しめるところです。
何度目かの台湾なら、高雄にもぜひ足を運んでみてください。

最後までお読み下さり、ありがとうございました。

-旅あれこれ
-, ,

Copyright© 旅と風と日々のブログ , 2024 All Rights Reserved Powered by STINGER.