amairoの旅日記 西四国・南九州の巻/2019

16.熊野磨崖仏はねー……。修行です。

更新日:

さて。国東半島のメインとも言える熊野磨崖仏です。車で1時間ほど走って11:55到着。

下の駐車場に車を停めちゃったから、受付までもちょっと登ります。
入場料300円。受付の人が「どうぞ杖をお使いください~」と軽い感じで言ってくれます。わたしは普段杖は使わない派なんですけど、その時は何の気なしに手に取りました。

登りの坂道が続く。ちょっとした距離。

 

 

まだ着かないのかなあ。

 

 

え。ここから石段?だってさっき「案内所まで100メートル」って看板が出てたじゃない!もうとっくに100メートル以上来てるよ。ところで案内所ってなに?

 

 

は?いや、さっき手前に100メートルの看板が出てましたよね?なんでここまで歩いて来たのに200メートルって増えてる?
その後だいぶ進んでから、もう一度「案内所まで200メートル」という看板がありました。……さっきも200メートルだったじゃん!看板は、100メートル→200メートル→200メートルという順番。この道には時空の歪みが発生しているに違いない。

 

 

え……この石段を……登る……?
写真では角度がわかりにくいかと思いますが、これがハシゴみたいな角度の石段で……しかも、このでこぼこ。そもそも石段なのかこれ。落石後とかじゃないですよね?道を間違ってしまったわけでもないですよね?本当にここを通って、みんなお参りに行くんですか?

多分わたしの顔は青ざめていただろうと思います。来るときにすれ違った観光客が数組いて、全然平気な顔をしていたから気づきませんでしたが、こんな険しい道が待っていたとは……。

そうか。熊野。熊野の名は伊達じゃないんだ……。修験道だ……。この軟弱なわたしが、知らないうちに修験道の修業をさせられていたんだ!

でも諦めて帰るには、ここまで相当長く歩いて来てます。もう行くしかないけど、こんなんだと知ってたら最初から来てないよ!

ゆっくりゆっくり登りました。これ、杖。杖がなかったらダメだったかもしれない。勧められたから何気なく持ってきた杖だけど、ほんと持ってきて良かった。三点確保じゃないと登れなかったもの。

そしてようやく磨崖仏へ。

 

 

でもね。もうココロは磨崖仏を見るどころじゃないの。帰りはあそこを降りるんだ……という恐怖が先に立って不安で仕方ない。この「恐怖」は、熊野磨崖仏についての情報に、ここまで道がスゴイという内容が全然なかったという、その事自体に対する恐怖が大きい。

正直、磨崖仏はほとんど見てません。気もそぞろに写真を撮っただけ。

 

 

2体あるうちの右側の仏様なんて、近くまで登っていく根性がなく、ズームで撮っただけ。

実は磨崖仏2体のある場所は石段の途中で、さらにちょっと登ったところに奥の院があるんですよね。行きましたよ、奥の院まで。根性出して。見えてるから行く気になったけど、見えなかったら完全に磨崖仏から引き返してます。

 

 

奥の院。さすがに終点という安堵感もあって、ここは有難味がありました。思わずお賽銭を100円奮発する。

そして……下る。

 

 

下りこそ杖ですね。三点確保。

下りの時に、すれ違った人に「まだ相当ありますか?」と訊かれました。「いやー、相当ありますねえー……」と大いなる感慨をこめて答えたら、あまりにも実感がこもりすぎていたらしく、笑われました。この道すごいですよね、あの立て札おかしいですよね、と言い合って別れます。お気をつけて。

ああ。ようやく人里に戻って来た。人心地がつきました。

 

熊野磨崖仏は……根性を入れて下さい。

もうここは声を大にして言いたい!熊野磨崖仏は根性が必要なところです!

「足元が悪いので歩きやすい靴で」とか、そういうレベルではありません。なんだったら登山靴でもいいくらい。岩場がある登山のつもりで行って下さい。ハイヒールなんかは狂気の沙汰だし、いくら「歩きやすい」靴でもパンプスやサンダルでは危険です。スニーカー必須。受付で貸してくれる杖も必須。雨の時など特に危ないと思います。気をつけて下さい。

でも十分覚悟をした上でなら、そこまで怖れる道ではないのかも……。わたしは今回まったく心の準備をしないで行ったので震え上がってしまったのですが(今時の観光地だから、山奥にあるように見えても意外と駐車場からすぐなんでしょ?とナメていた)、最初から「山道!修行!修験道!」と思って行ったら多分大丈夫です。ただ足腰に不安がある方はやはり止めた方がいいかも。

ちなみにわたしはゆっくり登ってゆっくり下って、登りは25分、下りは20分でした。時間的にはそれほど大したことはないので、がんばってみる価値は大いにあります。ただ行きは立て札の時空の歪みのせいで長く感じた気はします。100メートル、200メートルという立て札は幻影です。無視してください。本当のゴールは相当先です。がんばってください。

 

宝くじの寺、胎蔵寺。

人里に戻って来て、帰り道にあるのが胎蔵寺。

ここには金色のお願いシールを貼られて金ぴかになっている不動明王像があります。
開運と宝くじのお寺だそうです。なるほど。念入りにお参りしました。でもお願いシールは省略。(←おい)

帰りの山道で現れたサワガニ。

やれやれ。熊野磨崖仏。なんというか……貴重な経験をしました。まさに修行。

13:00に熊野磨崖仏駐車場を出ます。

 

前のページ:15.宇佐神宮の一柱騰宮跡(あしひとつあがりのみやあと)。

次のページ:17.国東半島のお寺めぐり。真木大堂・富貴寺・両子寺。

-amairoの旅日記, 西四国・南九州の巻/2019
-,

Copyright© 旅と風と日々のブログ , 2020 All Rights Reserved Powered by STINGER.