amairoの旅日記 西四国・南九州の巻/2019

23.ヨーロッパの味わい。湯布院の由布院ステンドグラス美術館。

更新日:

わたしはこれから、どうすればいいんだろう……。途方に暮れて立ち尽くす。

 

熊本へ行くバスまでの時間をどうやって過ごすか。

明日わたしの乗るバスは13:50に湯布院を出るバスです。朝からその時間まで、湯布院で時間をつぶさなければなりません。やはり今回はスケジューリングの段階での詰めが甘く、だぶついてます。まあ念のため時間は長めに取ろうとしたので、仕方ないんだけれども。

これなら別府でうみたまご水族館に行くってのも手だったなー。そうすれば湯布院到着が午後遅くになり、湯の坪街道をさらっと見て宿入りし、明日コミコアートミュージアム、金鱗湖を見て出発。良い感じのスケジュールになっていた筈だ。

うーん。「観光地の小さな美術館」はピンキリなのであんまり気が進まないが、せめてどこか1ヶ所には行かないと間が持たない。
ノーマン・ロックウェル湯布院美術館にするか。マルクシャガールゆふいん金鱗湖美術館か。ステンドグラス美術館か。ドルドーニュ美術館は気になったけど、明日は定休日。ちっ、ドルトーニュ美術館に今日気づいていればね。行ったのに。

ものすごくあれこれ考えた末に決めました。明日はステンドグラス美術館に行こう。そしてそこから金鱗湖へゆっくり歩こう。お昼を食べて、これで13:50まで何とかならないか。……ならない気がする。でももうそれはしょうがない。

翌日の予定決定。とりあえず決まったことに安心して寝ました。

 

湯布院のグランマというパン屋さん。

実は昨日、宿に戻る時に迷ったおかげで、宿のそばにパン屋さんがあることに気づきました。「グランマ」というお店。こんなメインストリートから離れたところに、突然クリムゾンレッドも鮮やかなロッジ風の建物が現れたので、おや?と思った。なるほどー。パン屋さんかー。

 

 

あ!宿には朝食がついてないから、ここのパン、朝ごはんにちょうどいい!さすがパン屋さん、朝8時から開いている。大丈夫、定休日でもない。

というわけで、翌日起きるといそいそと出かけました。朝にパンを買いに行くなんてパリジェンヌみたいー♪(←謎)

こちらはイートインも可。ですが、わたしはテイクアウトして宿の部屋で食べました。昨日の枇杷の残りも一緒に。買ったのは、――自分のメモに「パンとバナナマフィン」(388円)と書いてあります。なんだよパンて。パンはパンでも何パンとかあるでしょうが。どうもバナナマフィンの期待が大きく、それしか目に入らなかったようです。

 

美味しかった。多分パンはコーンブレッドだったような気がする。

10:00にペンションを出ます。ここでもゆふいんチッキを頼みます。駅で受け取る。

 

農家の方に質問。

徒歩5分のステンドグラス美術館へ。田んぼの真ん中にあるレンガの建物だから、遠くからでもすぐわかります。

 

右側が聖ロバート教会で、ステンドグラス美術館付属の施設。
左にいるのは湯布院名物観光馬車です。電柱が邪魔だが。

田んぼの中の道を行く。植えたばかりの稲がちらちらと風に揺れている。
わたし不思議なんですけどね。たしか高知や愛媛もそうだったと思うんですが、なぜこの時期に稲が「植えたばかり」なんでしょう。うちの地元だと、田植えはGW辺りです。6月上旬のこの時期にはもう多少育っているのに。

前に同じ時期に富山へ行った時も田植え直後だったが、あっちは「立山連峰からの水が冷たいからだろう」と推測していたんですよ。納得できないこともない。しかし南の九州で。あるいは四国で。田植えの時期を遅らせる必要があるのか?

と思いながら歩いて行くと、道路脇の軽トラの辺りに農家の人がいる。それほど忙しそうな雰囲気ではなかったので、これはお訊きしたいと思い声をかけてみる。

田植えをしたのは一週間くらい前。湯布院は高地で意外に温度が低い。お盆前にコメの花が咲いて9月に刈り取り。二毛作は(自分は)していない。している人もたまにいるが、自分は収穫したあとの土は休ませるべきだという考え。昔、この辺りの地区はコメの代わりに麦を植えていたことがあったが、4月の長雨でやられて大損害を出したので、それ以来あまり麦は見なくなった。野菜をちょっと作ったりはする。

ということを丁寧に教えてくれました。この辺はこの時期の田植えが当たり前だから、宮城県の田植えがだいぶ早いと感じられるらしく、「霜が降りるのが早いから早めてるんでしょうねー」ということでした。わたしは単純にあったかくなったら田植えをするんだろうと思っていたので、むしろ南の地域は4月早々くらいに田植えをするんじゃないかというイメージがあった。

実際は九州でもいろいろのようです。そうかー、湯布院は意外に高地かー。由布岳の麓だから?九重連山の入口でもありますね。そうかー、霜のことを考えて、終わりの方から逆算していくということもありか。東北はやませが吹くからなあ。新しい視点。

教えて下さった農家の方にお礼を言って、気分良く歩きだします。一つお利口になった。「宮城県ですか。米どころですね」と言われて少しうれしい。そうなの。米どころなの。酒どころで。魚どころでもある。ずんだどころでもあるよ!

 

由布院ステンドグラス美術館。

由布院ステンドグラス美術館。ステンドグラスはちょっと好き。

パリのノートルダム寺院のバラ窓、
サント・シャペルの上から下までのステンドグラス、
チェコの聖ヴィート教会のミュシャのステンドグラス、
同じくチェコはブルノにある聖ペテロと聖パウロ大聖堂、

思い出に残るステンドグラスは数々あります。ノートルダム寺院の火災損壊は衝撃でした……。一日も早い(元通りの)復興を祈ります。

ここの展示物は総じてなかなかいいものでした。期待値よりも高い。18世紀くらいの比較的新しいものが多いようです。ガラス自体に直接絵を描くタイプのステンドグラスですね。室内装飾もその時代のものに合わせています。撮影禁止だったのが残念。

1890年フランスで製作されたステンドグラスには、日本の振袖を来た女性と直衣を着た男性が描かれている!めずらしー。ジャポネスクが流行った頃の製作。

実際にはない、架空の教会(聖ジョージ教会と名付けられている)の巨大ミニチュア模型も面白かった。巨大ミニチュアっていうのも言葉に矛盾がありますが、ファサード(正面)部分のみで2メートルくらいだから巨大。でも模型の精密さからいうとミニチュアといいたいくらい細かい。作るのに何年かかるか。

ここにはね。幅1メートルくらいのミニミニパイプオルガンがありました。これはお客さんが自由に弾いていいの!パイプオルガンを弾いたのなんて人生初ですよ。ちょっとうれしい。

展示棟をゆっくり見ました。見終わると今度は隣の聖ロバート教会へ。

 

教会といいつつ、教会のスタイルをとった展示という位置づけだと思うのですが。でも結婚式もやるそうです。ここは個人で作った美術館なのかなあ?ステンドグラスの展示にしろ、室内装飾にしろ、この教会にしろ、相当お金がかかっているよねー。

教会の雰囲気も静かで良かったです。しばらく座っていました。でもここ、結婚式をする時にはどういう風に座るんだろうなあ。ちょっと間取りが不思議だ。

展示棟の1階にはティールームがあったので、紅茶を頼んで一息入れます。……あ、そうか。今さらだけど、なんか紅茶が飲みたいなーという気分になったのは、ここがイギリス風の部屋だからだ。ステンドグラスの作品も売ってました。受付にいた人が作ってるのかな。

ステンドグラスもやってみたいなと思ったこともありましたが、ステンドグラスや陶芸は、出来上がったものを置いておく場所込みの習い事ですからね。なかなか。

満足してステンドグラス美術館を出ます。結局1時間半いました。いろいろある小さな美術館のなかで、ここを選んだのは正解でした。

 

前のページ:22.湯布院・コミコアートミュージアム。空間を味わう。
次のページ:24.金鱗湖。美しい緑が湖面に映る。

-amairoの旅日記, 西四国・南九州の巻/2019
-, ,

Copyright© 旅と風と日々のブログ , 2020 All Rights Reserved Powered by STINGER.