あまり時事系な記事は書かないようにしていますが(そもそも世の中の流れについて行ってないので、書けない)、とてもうれしい新聞記事を見つけました!
熊本は、全力復興中だよ!
わたしは今年の6月、熊本市へ行きました。その頃は広大な熊本城の敷地はほとんどが立ち入り禁止。愕然としました。天守には入れないのはわかっていたけど、立ち入り禁止の範囲がこんなに広いなんて。
その頃の天守です。
一所懸命、復旧工事をしている。
天守だけではありませんでした。石垣や櫓が傷ましい姿で佇んでいる。のち、復旧についてのテレビ番組を見ました。石垣1個さえ正確に元の位置に戻すために日夜努力をしていると。気の遠くなるような膨大な作業量です。
そんな関係者の皆さんの努力が実り。城内の敷地の一部が通行可能になりました!
目下のところは工事が休みの土日だけ公開するようです。土曜日については行なう日と行なわない日が半々くらいの様子。サイトのカレンダーをご確認ください。
まだ天守には入れません。しかしゆくゆくは復旧作業と並行して天守を公開し、その作業も併せて見学出来るようにする構想だそうです。目標は令和3年ごろから。
わたしは姫路城で修復工事中の姫路城の天守に行ったことがあります。屋根の中に天守があって、なかなか面白いものでした。
あ、もしいらっしゃるのでしたら「わくわく座」がなかなか楽しかったので、共通券を買うといいですよ!
千田嘉博。という学者さん。
実はこの熊本城の話を知ったのは、千田嘉博さんのツイッターを見たからでした。この人は城郭研究者で、現在は奈良大学の教授です。
NHKBSの「英雄たちの選択」という番組をご存じですか?そこによく出演されてます。最初見た時はけったいな人やなあと思ったものだが、何年も見ている今は「城郭が好きで好きで仕方がなくて、ついつい抑えきれない喜びがダダ洩れしているという人」という理解が出来上がっております。(つまりはオタク……)
番組で現地調査のロケがあったりすると今にもスキップしそうなくらい。わたしの贔屓の磯田道史さんと並んで、犬なら喜びのあまり尻尾を振りちぎって一直線に走っていく、という図がありありと目に浮かびます。
かなり前から好感を持っていたのですが、そういえば著作を1冊も読んでないことに気づき、まず何を読もうかなと調べようとした矢先でした。城郭研究者なら熊本城の復元にも無関心ではいられないだろうし、千田さんは永青文庫(旧熊本藩主細川家のお宝を保存・運営する団体)の評議員だというのだから、さらに熊本城に縁の深い方のはずです。
何読もうかなー。とりあえずこれかな。
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これは多分面白い。新書だから一般向けにさくさく読めるはずだし。今度読もう。
復旧には。
長い時がかかるけど。遠いゴールまで地道に進んで行って下さい。みなさんがなさっていることは尊いことです。今後100年、残る仕事です。怪我に気をつけてがんばってください。
工事に直接携わらないとしても、工事関係者がご飯を食べるお店の親父さんとか、掃除をしてくれるお母さん、そして加藤神社から天守を見上げて祈ったわたしたちも、熊本城の復興に「携わった」と思っています。遠くから無事な完成を祈ってます。
すっかり出来上がったその時、――まだわたしに熊本まで行く体力が残っていれば行ってみたいと思います。がんばれ。熊本。
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