いろいろ徒然

◎国語辞典からの挑戦状。突然「コッホ」で2000字。

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任意の単語から話を広げてだいたい2000字書く、ということをたまにやっております。任意の単語は国語辞典をパッと開いて、その左のページの最初に書いてある単語ということに。

これがまあ容赦がないというか、回を重ねるたびに「あれ?」と思うほどとっつきにくい単語になっていってて。虐められてる気がする。今回なんて「コッホ」ですよ!

コッホ:1843~1910。ドイツの細菌学者。「細菌学の父」とよばれる。細菌の培養・接種・染色に新考案を提唱し、炭疽病・結核菌・コレラ菌を発見した。1890年、ツベルクリンを発明。マラリヤ・眠り病も研究した。1905年ノーベル生理・医学賞受賞。

コッホという名前、どこかで聞いたのはかろうじて憶えているけど、それが細菌関係だと思い出せたかどうか……。医学関係だったよね?くらいはかろうじて覚えてたかな。

マイルールで、2000字書き終わるまでテーマについて検索するの禁止。なので不正確なことを多々書くかと思いますが、それについては書き終わってから答え合わせをします。

 

テーマは「コッホ」。よーい、どん。

コッホ。……思いつくことは全然ない。
細菌。……うーん。
培養・接種・染色。……何も出て来ん。
炭疽病・結核菌・コレラ菌。……考えつかない上に、ここから広げると話が暗くなりそう。

ツベルクリン。……小学校の時、わたしの年代ではたしかやりましたよ、ツベルクリン。あれは陽性か陰性かを調べるものでしたよね?しかし今考えてみると、何の陽性陰性を調べていたのかわからなくなっている。何でしたっけ。

マラリヤ・眠り病。……炭疽病に同じ。
ノーベル生理・医学賞。……日本人で受賞した人いましたっけ?日本人のノーベル賞受賞者といえば、と話を広げようかと思ったのですが、明確にわかるのは湯川秀樹と川端康成だけで、近年の複数人受賞の場合にはほとんど名前を忘れてしまう。

大江健三郎も受賞してましたっけ?
山中伸弥さんは顔と名前がわかる、しかし何の業績に対してなのかは忘れているし、カミオカンデの面白いおじさんはなんていったっけ……。最近お亡くなりになりましたよね。クラゲの研究の方は石田さんでしたか?まったくのうろ覚え。

仕方がない。やはりマンガの話をしましょう。
国語辞典からの挑戦状では、ことあるごとにマンガの話をしている気がする。結局わたしの拠って立つところはマンガなんでしょうか。マンガよりも本を読んだ人生のはずだが……。血肉になっているのがマンガということなのか。

 

細菌から話を広げて。ここ1、2年で面白いなと思ったマンガ、それが「はたらく細胞」です。

いや、マンガというかアニメですね。マンガはマンガでちらっと読みましたが。アニメで出会って、それが面白かったんです。最初に友達に薦められたのですが、その時にどんな話か説明してもらったけれども今一つよくわからなかった。まあ見てもらうと一発。超簡単にいうと、

人間の体内を一つの世界に見立て、そこで活動する細胞たち(赤血球、白血球、血小板などありとあらゆるもの)を擬人化し、その日々の活躍を描く。

という話です。

赤血球は酸素を各細胞にお届けする宅配屋さん。
血小板はインフラの不具合を修理する工事人。(なぜか幼女)
白血球は侵入してきた細菌を退治する殺し屋。

はい!「細菌」が出てきました。

敵キャラである細菌たちもなかなかエグイんですよね。黄色ブドウ球菌とか。細菌じゃなくて寄生虫だけどアニサキスの獰猛さなんて……。一話完結のお話なので、毎回毎回別な細菌が体内に侵入するのですが、白血球をはじめとする粛清部隊に結局は殲滅させられる。

「ほーっほっほっほ、この体は私たちが乗っ取ってやるわ!」と自信満々に登場した黄色ブドウ球菌などの細菌たちが、最終的に「ひえええええっ!」とか叫んでやられる、というワンパターンが心地いい。

ある意味では水戸黄門的といえるでしょう。……この水戸黄門的という説明が何歳の人まで通じるのかという危惧も感じつつ。

キャラクターがいっぱい出て来るので見ただけでわかるくらいまで覚えるのは大変ですが、一話ごとに、出て来るキャラをみんな説明してくれるので覚えなくても平気。

細胞を擬人化しても面白くなりようがない気がしていたけれども、何の根拠もなく普通に可愛い&かっこいいマンガのキャラクターになっているので、彼らが繰り広げる日々の戦いが面白い。

上手いなあ、と思うのは細胞それぞれの働きをしっかり活かした話になっていることですね!これを見てれば中学までの生物(というか人間の体内について)はばっちりな気がする。人間の体はテスト範囲としては1回分くらいだろうが……。

 

そうなんです。わたしはマンガでいろいろ覚えるのはとてもいい方法だと思うんですよねー。

わたし自身も理科系の知識については、小学校低学年で読んだマンガで人生の一般常識をまかなってますからね。当時はいろいろな科学知識をマンガ形式で覚えようという科学マンガシリーズがあったんです。

これが良書でした。マンガとしての面白さよりも知識の伝達に主眼をおいたもので、絵やストーリーはけっこう適当でしたが、読むだけで知識が身につくというのが大変楽。繰り返し読んで内容はすっかり覚えました。おかげでなぜ月が満ちかけをするのかとか、植物の光合成の仕組みとか、世界で最大の花は何かとか、いろいろなことを覚えました。

このシリーズで数学系もあったなら、わたしは高校であんなに赤点地獄に陥らなくても済んだかもしれない……。残念ながら数学はマンガになってなかったので、高校の1年生の後半には数学が理解できなくなっていました。その後の1年半くらいは数学に大変苦労した。でもおそらく数学をマンガにするのって困難ですよね。

こういうシリーズ、いいものをみっちり作ればけっこう売れると思うんだけどなー。多分今もそれなりに出ていると思うのですが、広範囲を網羅したどーんとしたシリーズにはなってないと思うんです。なんだったら国語数学理科社会英語全てに対応して欲しい。当然絵を描くのは一人のマンガ家に限らず、原作を書くのは専門の学者と相談の上。

ビジョンと金と時間が必要ですが、たまには出版社の「大労作!」という企画を見てみたい。でも紙の印刷物は冬の時代ですからね。わたしは紙の印刷物は滅びはしないと思うけれど、そんな辞書みたいな利益率の仕事は実現することはないのかもしれない。

 

答え合わせ。

これでちょうど2000字くらい。細菌がちらっと出て来るくらいで、他は完全に雑談ですね。コッホからの挑戦には敗れたと言わざるを得ない。

ツベルクリン。

ははー。結核菌への反応だったんですねえ……。現代ではそこまで結核に対する脅威を感じなくなっている気がするけど、昔は大変数が多かったらしい。今は少なくなったとはいえ、今でも各先進国の中では罹患率が高い方らしいですよ。

結核は身近な危険というよりも、文学のなかで多く見かけた気がします。正岡子規の死因も結核菌によって引き起こされる脊椎カリエスだし、サナトリウム文学という言葉も聞く。サナトリウムは長期の療養所で、現代においては必ずしも結核だけに対応しているものではないけれども、当時は結核患者を長期療養するための施設でした。

サナトリウム文学の中で、堀辰雄の「風立ちぬ」は読んだのをかろうじて憶えている。しかしナボコフの「ロリータ」がサナトリウム文学として挙げられているのは大変疑問です。「ロリータ」は数年前に読みましたが、サナトリウムなんて出てきましたっけ?出て来るとしても本筋とは関係ないほんの一瞬で、それをサナトリウム文学に分類するのは納得できませんが。

「風立ちぬ」は確実にサナトリウム文学。療養所というのは閉鎖的な施設だし、その割に周りの風物は美しいし、あくせくしなくてもいいじゃないですか。そんな場所で繰り広げられる淡い恋愛。淡彩にしかなりえない恋愛、という設定は魅力的なんじゃないかと思います。

もっと身近なところでいえば、ジブリの「となりのトトロ」のお母さんが入院しているのもおそらく(結核で)サナトリウム、「風立ちぬ」のヒロインはまさにサナトリウム文学のど真ん中。

思うんですけど、文学の有名作品をそのままドラマとか映画のタイトルにするのは止めた方がいい。ややこしいから。先行作品に敬意を表して何とか別なタイトルを工夫して欲しい。

日本人のノーベル賞受賞者。

20人いるかいないかかと思っていましたが、2019年の段階で25人でした。近年はペアやグループでの受賞が増えましたからね。2000年代に入ったあたりから、毎年のようにとまでいうのは大げさだけど、日本人のノーベル賞も珍しくはなくなりました。

現代社会のことをほぼ知らないamairoは、近年の受賞者の名前を見ても全然ピンとこない……。クラゲの研究を石田さんなんていったのは大嘘で、下村脩さんは(クラゲそのものではなく)緑色蛍光たんぱく質の発見でした。まあクラゲを対象にして研究していたのは確かだろうけれども。

 

山形県鶴岡市に加茂水族館というところがあります。

◎クラゲで世界一!山形県鶴岡市にある加茂水族館。

下村さんと、このクラゲ水族館には心温まる交流が行なわれているようです。

下村さんがノーベル賞をとった→クラゲにスポットが当たり、加茂水族館の入場者数が増えた。

水族館ではオワンクラゲを人工繁殖すると発光しなくなってしまう問題があった→下村さんがエサについてアドバイスし、専門の学者も紹介し、光るようになった。

下村さんが自分にプレゼントされた楽曲「オワンクラゲのダンス」を加茂水族館のBGMに推挙した→水族館はBGMに採用し、下村コーナーという展示も作った。

曲を作った人は当時アメリカ在住の音大生だった下川和己さん。子供の頃から好きだったクラゲをテーマにピアノ曲を作った直後、下村さんがノーベル賞を取ったそうです。面識はありませんでしたが、アメリカの中でも近い地域に住んでいて、日本人であり、しかもクラゲというタイミングに驚き、返事は特に期待しないで曲のCDを送ったところ、下村さんからお礼の手紙と電話があったそうです。

 

加茂水族館が下村さんを招待し、一日名誉館長が実現。その時の写真などで構成された切手シートを制作し下村さんに送った→そのうちの半数に下村さんがサインをして送り返してきた。→その一部を加茂水族館が、東日本大震災の時にマリンピア松島水族館へ何種類かのクラゲとともに寄贈した。

 

これらのエピソードを見てみると、下村さんというは人と積極手に関わり合う方のようですね。理系の研究者は研究室にこもりっぱなしという偏見があったので意外。特に切手シートのくだりは「人のために役に立つ」という意識の人なんだろうなあ、と。半数というのが適度でニクイですね。

 

「はたらく細胞」


はたらく細胞 コミック 1-5巻 セット

DVDは出ていないようです。アマゾンプライムビデオで配信しているようですね。

アニメ1期13話のサブタイトルは以下の通り。

肺炎球菌
すり傷
インフルエンザ
食中毒
スギ花粉アレルギー
赤芽球と骨髄球
がん細胞
血液循環
胸腺細胞
黄色ブドウ球菌
熱中症
出血性ショック(前編)
出血性ショック(後編)

これに11.5話として「熱中症 もしもポカリスエットがあったら」と
特別編として「風邪症候群」があります。

熱中症やスギ花粉アレルギーなど、だいたいのことはわかっていてもストーリーで読むと新鮮。しかも細胞みんなで苦労した末に問題が解決するお話なので、開放感があります。

話を通じた主役は基本的に赤血球。可愛い女の子。ドジな新人で、体の各部署に酸素を送り届ける役割として致命的なことに超方向音痴。それでも健気に明るく「はたらく」細胞。

赤血球と同じくらい重要なのが白血球。侵入してきた細菌を血祭りにあげる殺し屋なのですが、これも仕事。不愛想ですがいつも赤血球を陰から見守る頼れるアニキです。実はこの2人、幼い頃に関わりがあったんですよね。本人たちは覚えていないけれども。このエピソードが好きでした。

科学まんが。

あ、これ面白そう!

サバイバルシリーズ【基本編】15巻セット (科学漫画サバイバルシリーズ)


宇宙のサバイバル 1 (かがくるBOOK―科学漫画サバイバルシリーズ)

全てをサバイバルという方向で話を作るのは難しいかなと思ったのですが、その縛りが上手く働いているようです。

小学生にかなり人気らしい。今時らしく「AI」「原子力」なども取り上げられています。「新型ウイルス」は2009年の発行なので今回のコロナとは関係ないようですね。このくらいのシリーズを、日本で作って欲しかったなあ。


人体のふしぎ 特装版 『はたらく細胞』×講談社の動く図鑑MOVE サバイバルゲームつき!

「はたらく細胞」も科学マンガにリメイクされています。マンガとして一から描かれたものではなく、文章としての科学本で、内容に合うちょうどいいところをマンガから引用しているという形みたいです。先にマンガなりアニメなりを知っていることが前提かな?


細菌 (ずかん)

マンガじゃないんですけど、表紙のあまりの鮮やかぶりがコワオモシロそうで。
でも図鑑はちょっとコワイんですけどね。うかつに気持ち悪いものを見てしまうと、イメージが残ってツライ。虫の図鑑とかも苦手でした。宇宙の図鑑はこわいものが出て来る心配がないので好きだった。花の図鑑はきれいなので好きだった。

 

「コッホ」で2000字。

コッホで2000字を書くのはちょっと無理でしたー。細菌にずらしてもそのものは書けず。細菌というより細胞から繋げましたね。

もう少し幅を広げたいと思います。

幅を広げるといえば、マンガで学ぶのは科学分野以外に歴史分野もおすすめです。


講談社 学習まんが 日本の歴史(全20巻セット) +特典:歴史人物データカード120枚

連続した流れをつかむには歴史マンガは便利ですねー。本能寺の変や源平合戦などのエピソードそれぞれも面白いのですが、歴史は繋がりなので、通史を押さえておくのも大事。といって通史をまともな本で浚おうと思ったら、なかなか読むのが大変な上に時間がかかります。大人でも(大人だからか)読みたくないんじゃないかなー。

若者はエンリョせずに読んでください。

若者はこの辺を読もう。


日本の歴史〈2〉古代国家の成立 (中公文庫)

 

シリーズ十数冊ありますが、普通に読めば1冊あたり5日か6日の隙間時間で読み終われる……はず。

 

 

 

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