いろいろ徒然

◎国語辞典からの挑戦状。突然「告白」で2000字。

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普段聴いているラジオに、突然その場でお題が言い渡されてその後10分喋る、というコーナーがあります。これが難しそう。同じことを文章でやってみようと思いました。

わたしの場合、お題は国語辞典から取ります。ページを適当に開いて、左上の最初の単語、あるいはそこから連想するもの。そして書いている間は検索禁止。あやふやなことでもとりあえず書いてしまって、終わってから答え合わせをします。

前回のお題は「停車」でした。

◎国語辞典からの挑戦状。突然「停車」で2000字。

今回のお題は「告白」です。

告白:秘密などを打ち明けること。隠していた心の中を告げ知らせること。

 

お題は「告白」。よーい、どん。

告白。といって最初に思い浮かぶのは愛の告白でしょう。単に「告白した」といったら、特別な事情がない限り愛の告白のことですね。

古今東西、愛の告白で有名な作品といえば……「ロミオとジュリエット」ですね。ジュリエットがバルコニーでよく言ってるじゃないですか、「おお、ロミオ、ロミオ、あなたはどうしてロミオなの?」と。

わたしは子どもの頃、この台詞が不思議で不思議で。

なんでこんなことをわざわざ声に出して言わなければならないのか。バルコニーで大声で言ってたら、家族に聞かれて秘密がバレてしまうだろう。いいのか、それで。と思っていました。

わたしが当時読んだのは、原作を物語に直した「ロミオとジュリエット」でした。それがゆえにこの台詞が気になったのですが、これは仕方のないことでした。

というのは、「ロミオをジュリエット」は戯曲なんですね。舞台で演じるための脚本。そりゃあ大声でいうしかないですよねえ。心の中で思っていても、観客には伝わりませんから。

が、それを物語に直した状態だと、ジュリエットは、人に聞かれちゃならん秘密を大声で呟く不思議な人になってしまう。これは物語としてリライトする人にとってはも苦しいところだったでしょうね。かといって、このセリフをカットするわけにはいきません。作品のなかで一番有名な台詞だし。

中学生くらいになって、親の世界文学全集で「ロミオとジュリエット」を読んだ時には、その読みにくさに愕然としました。もっと読みやすい、普通の小説がいつか出て来るのだろうと思いながら最後まで読みましたが、とうとう普通の小説は出て来なかった。全部戯曲でした。

今となれば、シェイクスピアはそもそも劇作家で、劇作家が描くものはそりゃ舞台用の脚本だよと思うのですが、わたしは当時、文学者は小説を書くものだと思っていました。なので戯曲を書いているシェイクスピアに釈然としなかった。

ただ、戯曲もそんなに読みにくいものではない――と、だいぶ読書経験を重ねてから気づきます。慣れの問題です。テレビやらなんやらで舞台を見るようになってからだと、戯曲はむしろ映像を脳内で想像しながら読み進める分、没頭出来るような気がする。

かなり大人になってから短めのシェイクスピア全集を読んだんですけど、没頭率が高くて、地下鉄を4回くらい乗り過ごしました。そして会社に遅刻しそうになった。没頭できるのはいい作品です。この地下鉄4回乗り過ごしという実績で「やっぱりシェイクスピアというのは才能があるのかも」と思った。

が、作品としてちゃんと覚えているものは少ない……。史劇なんか全然内容を覚えてない。内容を覚えているのは、作品として読んだものではなくて、舞台や映画で映像として見たものばかりですね。「ロミオとジュリエット」とか「真夏の夜の夢」とか「ヴェニスの商人」。

その中で唯一、文章の作品として自分の中にとりこめているのは「ハムレット」です。ハムレットは好きですねー。他の作品では、登場人物は舞台上の人という感じがするのに対して、ハムレットはそれこそ小説的な人物である気がします。登場人物の内面をうまく舞台に乗せられた作品。最後の最後だけ、突然出て来るフォーティンブラスに違和感があるけれども。

ハムレットはストーリーが普遍的なので、舞台を現代に移してもワンクール、ドラマが作れそうな気がします。実父を亡くした息子が母の再婚の真相を知り、全てをなげうって(恋人もなげうって)父の復讐に燃える、という話になればいいのだから。

でもまあ、暗い話になるでしょうね。暗いドラマは嫌だなあ。

 

じゃあシェイクスピア作品でコメディドラマになりうるものはなんでしょう。

喜劇はいろいろあるはずですが、ストーリーまで覚えているものというと「真夏の夜の夢」しかありません。しかしこれはけっこう面白いものが作れる気がします。

美しいハーミアとライサンダーは恋人同士。しかしハーミアにはディミートリアスという男も恋心を抱いています。そしてディミートリアスに惚れている(そんなに美しくはない)ヘレナ。ヘレナはストーカー並みにディミートリアスにくっついて回り、何とか愛されようとします。しかしディミートリアスは冷たい態度。

一方、妖精界では王様と女王様が夫婦喧嘩の真っ最中。形勢の悪い王様は、女王様にいたずらをしかけようとします。女王様のまぶたに惚れ薬を塗って、みにくいロバに惚れさせようというのです。

その仕事を命じられたのがいたずら者の妖精、パック。しかし暗い森の中で、間違えてライサンダーとディミートリアスに惚れ薬を塗ってしまいます。

目が覚めて最初にヘレナを見た2人は、今までのハーミアへの執着はどこへやら、熱烈にヘレナを追い始めます。打って変わってハーミアには冷たい態度。ヘレナはヘレナで男たちの突然すぎる態度の変貌に、馬鹿にされていると思い激怒します。

最終的には2組の恋人たち+妖精の夫婦が元の鞘に収まるのですが、そのすったもんだの話。

 

ドラマにする時の難は、妖精たちや魔法であることをどう処理するかということですね。

妖精にするのもありだけれども、そうだと力が抜けすぎてしまうかもしれない。妖精たちを人間にして、病院関係者がうっかり院外に出してしまう研究中の惚れ薬(あるいは媚薬の副作用のある真面目な薬)なんていうのも面白いかも。それをかっちり真面目にやる。――あ、なんかこんな話でも面白くなりそうな気がしてきた。

片や恋愛ドタバタ、片や医療ミス。これを硬軟とりまぜて脚本が作れれば、なかなか面白いドラマが出来るんじゃないでしょうか。誰かやってみて欲しいなあ。三谷幸喜風の舞台的な(もともと舞台だし)シチュエーションが出来上がりそう。

院長(オベロン)=松本白鴎
副院長(タイターニア)=戸田恵子
新米薬剤師あるいは医者(パック)=ムロツヨシ

看護師(ハーミア)
怪我で入院中の男性2人(ライサンダー、ディミートリアス)
男性の幼なじみでよくお見舞いに来る女性(ヘレナ)

の感じで思い浮かびました。男女4人の組合せは難しいが、男性のどちらかに齋藤工を入れたい気がする。本当はもう少し年齢を下げたいところですが……

……だいぶ妄想も進んだところで収拾もつかなくなってきたので、この辺で幕にしたいと思います。

 

答え合わせ。

以上。2500字くらい。

今回は完敗です。実は今回は第二稿。第一稿もシェイクスピアのことを書いたのですが、全然ダメだったので書き直し。ズルをしてしまった。

答え合わせを。

愛の告白といえば?

「ロミオとジュリエット」といいましたが、「シラノ・ド・ベルジュラック」の方が愛の告白としては純粋に胸を打つ気がする。……が、シラノ・ド・ベルジュラックを読んだ記憶がないんです。読んだら確実に号泣する自信があるのですが。

シラノ・ド・ベルジュラックは、鼻が異様にでかくて容貌コンプレックスを持つ男。恋にも臆病でしたが、ひそかに従妹のロクサーヌを愛していました。しかし親友に彼女への恋心を打ち明けられ、協力することになってしまいます。

シラノは得意の文才を活かしてラブレターを代筆し、親友とロクサーヌはめでたく恋仲に。が、親友は戦死してしまいます。その後の人生を修道院で暮らす彼女のもとに、誠実な友人として週に一度訪問するシラノ。

しかしある時シラノがそらで昔のラブレターを読み上げているのを見て、ロクサーヌは実際にその恋文を書いたのがシラノであったことに気づきます。死の間際、ようやく思いの通じたシラノは彼女の腕の中で息を引き取るのでした。

 

……というような話。このシラノが大変切ない。何もこんなに滅私奉公せんでも……と思うくらい。マゾなのか。そんな虚偽の状態におかれても、ロクサーヌのためにはならなかったんじゃないかなあ。友のためにという大義名分で恋に向き合うことを避けた、臆病な男。

シラノ・ド・ベルジュラックは戯曲ですが、この人、実在したんだそうですね!剣術家で作家で、哲学者で理学者だそうです。死後40年くらい経ってから戯曲が書かれたことで有名になった。

 

「シラノ・ド・ベルジュラック」も日本に場所を移した翻案作品が出ています。「白野弁十郎」。わたしは緒形拳の舞台中継をテレビで見ました。たしかこれは独り舞台だった気がする。これもドラマにしてもいい素材な気がしますー。

1960年代の日本でドラマになっているそうですので、現代でもやってみるのは面白いかもなー。でも現代舞台だとそれだけの話になりそうなので、鹿鳴館時代あたりでやってみるのはどうでしょう?映像的にも旨味がでそう。

シェイクスピアの喜劇とは?

wikiを見直してみたけれども、これこれ!と思い浮かぶ話はほとんどない!

じゃじゃ馬ならし

空騒ぎ

恋の骨折り損

とか、なんとなーくタイトルはわかるよね、程度の作品しか。読んだはずなのですが、中身は忘れています。驚いたのは「ヴェニスの商人」が喜劇に分類されていること。笑える話ではないはずだが……。まあ「ただし血は一滴も流さぬよう」というのは落語的なオチといえないことはない。

「真夏の夜の夢」のキャスティング。

「真夏の夜の夢」の翻案ドラマは本気で見たくなってきました。そこまでがっつり「真夏の夜の夢」にしなくてもいいから、大枠としてうまく利用したら面白いんじゃないでしょうか。

松本白鴎と戸田恵子の組合せは個人的に面白そう!と思うのですが、年齢的なことを言えばもっと若い役者で、最終的にはラブラブというところを見せたい。60歳前後でガタイがよく、威厳があって……あ、吉田鋼太郎あたりいいですね!この人は舞台でシェイクスピア作品を軒並み演じているようですが、「真夏の夜の夢」は抜けているみたい。

タイターニアは戸田恵子。で、文句なし。

パックは20代後半くらいで硬軟どちらもやれる役者がいれば一番いいのですが。イケメンではなく、華がありすぎず、ユーモアを漂わせることが出来てしんみりしたシーンも出来る。うっかり屋さん役。うーん、20代後半でイケメンではない役者の顔がまったく浮かんでこない。昨今の役者はイケメンが多すぎる。

ハーミア役は一瞬、深田恭子が浮かんだのですが、ちょっとユーモア色が強くなりすぎたかなあ……。この役は美人で心優しく、真面目な役が出来るのであればそんなにウルサイことは言わない。

ライサンダーとディミートリアスはコロっと変わらなければならない役ですから、コメディ慣れしている人がいいですね。どちらも美形であって欲しい。テンポがいい役とゆったりしている役と。

ヘレナはあまり華がなく、ちょっと変わった役が出来る人がいいですね。……あ!今、門脇麦が浮かびました。門脇麦はちょっと好きです。ああ~、ヘレナに合う気がします。

じゃあ斎藤工と門脇麦をディミートリアスとヘレナで!ハーミアとライサンダーは適宜。

キャスティングや設定、その後。

……と、ここで終わりにしようと思ったのですが、ついつい、続けて考えてしまいました。

ライサンダーは伊藤健太郎でどうでしょう。
ハーミアは新垣結衣で。

オベロンとタイターニアは大きな個人病院の院長と副院長なんですよ。昔は夫婦だったけれどかなり前に離婚済み。仕事では協力するけれども、普段はお互いビジネスライクに接し、あまり交渉はない。

2人の間には一人息子がいます。これがパック。新米医者の役回り。威圧的な両親の間に挟まれて、焦燥感や不安定さのある息子。

これを……坂口涼太郎あたりでどうでしょう?「ランチ合コン探偵」のコミカルな役柄しかわたしは見たことがないのですが、そこは抑えて、シリアスな演技の後ろにうっすらコミカルを漂わせる程度にして欲しい。

この息子が処方した新薬に、今まで知られていない副作用があって、それが媚薬効果、と。

伊藤健太郎と斎藤工は病院に怪我で入院し、隣のベッドになった見知らぬ者同士。そこそこ仲良くなるんだけど、2人して看護師の新垣結衣に惚れてしまい、水面下でバチバチ。新垣結衣は立場上、どちらにも愛想よく接するけど、年下の伊藤健太郎の一途さに惹かれていく。

齋藤工の方は幼馴染に門脇麦がいて、頻繁にお見舞いに来て、かいがいしく世話を焼く。斎藤工はあからさまに拒絶はしないけれども、正直うっとうしいと思っている。

そういうところから、薬の副作用によって一転伊藤健太郎と齋藤工が門脇麦を好きになる。というところがコメディ。

こういう話を、あんまりコミカル過ぎず、真面目な話にするのがみそですかねー。設定によりかからず、1対1の人間関係の話としてそれぞれを描いたら、ちゃんとしたラブコメになるんじゃないでしょうか。

ボトムを誰にするかもありますねー。今パッと思いつくのは木村祐一。でもこういうのは単にコメディにすると、それだけの話になっちゃいますからね。真摯な人間同士の真摯な関係を描いてこそ、コメディドラマは面白いんじゃないでしょうか。

 

突然「告白」で2000字。

「告白」からスタートして、方向性が変わり、すっかり「真夏の夜の夢」の妄想キャスティングの話になってしまいました。出来ればコンプリートしたかったですねー。でもリストの中で選ぶことは出来そうだけど、頭の中でこの人!と考えるのは難しいですね。

個人的に、なかなか楽しい妄想でした。

 

 

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