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宮城県美術館の移転問題について。宮城県が1月31日まで意見を募集しています。

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宮城県側から唐突に出て来た現宮城県美術館の移転。

つい1年半前は現行の建物の改修で大筋の流れが決まっており、

それについての話し合いも何度も行なわれていたのに、
突然、宮城県は言いました。「宮城県美術館は宮城野原に移転する」と。

現宮城県美術館は建物を立ち上げる際も吟味を重ねて成立したと聞いています。
設計は前川國男建築事務所。日本建築史上、指折りの建築家です。
場所は川内。青葉城を見上げる、城下町らしい文教地区です。

恵まれた歴史を、そして立地を持つ宮城県美術館を移転する必然性はあるのでしょうか。

 

 

河北新報で見る今回の宮城県美術館移転問題。

河北新報が宮城県美術館移転についてのまとめサイトを作ってくれました。

そうそう、こういうのが欲しかった!
河北新報、いい仕事だぜ!さすが地元紙。

こちらのサイトを見ると、今回の移転問題について

現在までの経緯
関連の新聞記事
河北新報が募集した一般の声

が見やすくまとまっています。

なお、河北新報のサイトにもリンクしてありますが、
わたしが別して読んで欲しいのは美術手帖の2019年11月20日の記事。

これは宮城県美術館を建築として見た場合の意見です。
ほんとにこれなんだけどなあ……。一体宮城県は何を考えているのかなあ……。

 

現在、県は宮城県美術館についての一般の意見を募集しています。

「県有施設等の再編に関する基本方針(中間案)」に対する御意見の募集について

12月24日から1月31日まで。……わたしこれを知ったの、今日なんですけれどね。
このタイトルで宮城県美術館のことだとピンと来るかとか、
宮城県美術館移転にアンテナを張っている人でも、このタイトルでは検索に
ひっかからないだろうとか、微妙なところはいくつもありますが。

そして、意見を言いたくてもその回答の方法がわかりにくい。ハードルが高い。
わたしもまだ回答していないので、おそらくなのですが、

意見等の提出方法として、郵便、ファクシミリ、電子メールとあるので、
別紙として用意されたword形式の用紙をダウンロードして印刷し、記入した上で
郵便かファクシミリで送るか、電子メールでWordのドキュメントを貼付するか。
ということかと思います。

それだけでもいい加減めんどくさいというのに、さらにこの用紙がちょっとイヤ。

「保護ビュー 注意――インターネットから入手したファイルは、ウイルスに
感染している可能性があります。編集する必要がなければ、保護ビューのままに
しておくことをお勧めします。<編集を有効にする>

と出て来るんだもん!

<編集を有効にする>にしないとネット上で書けないのはもちろん、印刷も
出来ないようだ。
こういう注意はネット上のごく一般的な、親切と言える注意とはいえ、
わたしのように二の足を踏みたくなる人も出てくるだろう。

word文書じゃなくて、ネット上で直接回答出来る形にするべきではないのか?
今どき。

さらに、スマホだとどういう回答法になるんだろう?
開けようと思ってやってみたけど、スマホだと回答用紙が開けなかったんですが。
ダウンロードは出来ているようだけど、どこにあるのかわからないよ。

……というように、普通程度にスマホを使っている人ではスマホからの回答は
難しい気がします。

意見を公募するのはいいんだけど、その方法をもっと「公け」なものにしないと、
「意見を聞いてますよ」というポーズにしかならないんじゃないのか。
というか、ポーズだけですよね?と言いたくなります。

 

以前、民間団体が宮城県美術館移転問題のアンケートを取りました。

寝耳に水の宮城県の移転発表を受けて急遽組織された団体のようです。
(「宮城県美術館に関心と期待を寄せる有志グループ」)
限られた時間の中でアンケートを取り、その結果を迅速に発表したことは
大いに敬意を表したい。大変だったと思います。おつかれさまでした。
たしかアンケート締め切りから発表まで、年末年始を挟んだ2週間くらいのスピード。

……が、アンケート結果の内容は正直ちょっと読み取りにくいですね(汗)。
問5グラフから後を読むといいと思います。後半でみなさんのコメントが読めるので。

もう少し読みやすければもっと広報効果があるなー。
パソコンのプロが作成したわけじゃないだろうから難しいんだろうけれども。惜しい。

 

現在の宮城県美術館の改修保存を願います。

わたしは今の宮城県美術館が好きです。
現在の建物を改修保存して、今後も末永く使って欲しい。

 

 

この件は1か月ほど前に記事にしています。

移転問題に揺れる宮城県美術館。このまま決まっちゃっていいの?

要点だけいえば、立地の良さ、環境の良さ、前川國男建築の保存、使い勝手の点ですね。

これらを越える移転のメリットはないのではないでしょうか。
特に前川國男建築の保存。この観点は、移転ありきで話を進めていては
まったくひっかからずに終わってしまう。
「大局に立った視点」なるものも大事でしょうが、
今せっかくある文化財を街づくりに活かすのも大事なのではないですか。

壊したらそれで終わりなんです。
「美術館は移転して、建物は保存して転用」という意見もありますが、
オーダーメイドの服が他人には合わないように、
目的の違う使い方は(よほど上手く考えない限り)その建物から命を奪ってしまう行為。

美術館として吟味して作られた、40年近く愛されて来た施設です。
その価値を考えて欲しい。

移転の話が出てから、宮城県美術館に行ってみた時の記事はこちらです。
展示エリア以外も十分楽しめるという建物はめったにありません。
その空間を大切にしたいです。

では、わたしもこれから県への提出用紙の文面を考えますー。

なお1月31日には県知事と仙台市長がこの件も含めてようやく話し合いの場を持つらしいです。そういう連携を全くせずに、双方が勝手に「街づくり」を唱えていてもしょうがない気がしますが……

そういう話し合いをせずに「移転!」とか言ってしまうんですね。お役所は。

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