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◎絵を見るように庭を見る。島根・安来の足立美術館。

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島根県安来市にある美術館です。美術館としては主に日本画で、横山大観がメイン。しかし近年はその日本庭園の美しさが評判になり、日本のかなりはじっこな位置にありながら驚くほどの大人気。もうすっかりメジャーな存在ですね。

わたしは以前テレビの特集番組でこの美術館を知り、ずっと行ってみたいと思っていました。

足立美術館

 

足立美術館までのアクセスは?

公共交通機関でのアクセスは悪くありません。最寄り駅はJR安来駅。JR安来駅から足立美術館まで、無料シャトルバスが運行しているのがありがたい。

朝の時間帯だけちょっと便数が増えますが、基本的には30分に1本くらい。これに乗れれば楽々行けます。所要時間20分。ただし予約不可で定員28人なので、混んでいる時は乗れるかどうかちょっと不安かな?

もし無料シャトルバスに乗れなかった場合、有料ですが別にバスがあります。これはイエローバスという安来市が運行するコミュニティバスで、本数は少なめであるもののいざという時の救済措置に役立ちます。足立美術館のサイトにもイエローバスの時刻表が載っていますが現時点での最新の情報が更新されていないようです。

2019年9月の時点での安来駅発の時間は、

10:05、11:40、13:30、15:40(外回りコース。所要時間40分)
9:40、11:30、12:30(内回りコース。所要時間25分)

ということになります。時刻表路線図のリンクを貼っておくので必要な際はご確認下さい。バス料金は乗車1回200円。「一日乗車券を買って米子駅へ移動する」という使い方も出来るかもしれない(追加料金は必要)ので、米子方面へアプローチする方は併せて検討してみてください。

 

入場料。

入場料はちょっとお高めの2300円。そしてここから割引になる場合があります。

〇「縁結びパーフェクトチケット」の購入者

「縁結びパーフェクトチケット」は松江・出雲エリアをかなりの範囲でカバーする交通チケットです。このエリアを観光するなら相当使いでがありますよ。3日間で大人3000円。

松江ー境港間、松江ー松江空港間、松江ー出雲間など1000円前後の区間も使えるので、この辺りを移動するなら迷わず買いです。観光施設がちょこちょこ割引になるのも地味にうれしい。わたしは重宝しました。

このチケットを持っていると足立美術館の入場料は団体料金が適用になります。現時点では400円引き。これはちょっと大きい。

※しかしこのチケットにはJRや上述のイエローバスは含まれていませんので別途支払いが必要となります。この点はご注意ください。

〇「JTBレジャーチケット」で購入

わたしは使ったことがないのですが、JTBレジャーチケットはちょっと使えそうですよ。

まずメリットは入場料が100円引きになること。100円はまあ「ないよりいいよね」という程度ですが、コンビニで支払いを済ませておくと、現地でチケットを買うために並ばなくていいようです。ここが利点かなあと。多分朝のうちはチケット売り場が混むんじゃないかなあと思うんですよね。そこを並ばずに入れるのは良さそう。

 

絵のような風景が広がります。

 

絵ですね。庭は回遊式ではなく、全員が建物の中から眺めるようになっていますので、この絵のような風景の中に人の姿が見え隠れすることはありません。ただし何ヶ所かある「生の掛け軸」では人の姿が入ってましたねー。

 

特にわたしが好きだったのは「白砂青松の庭」。小松が可愛い。

 

 

足立美術館といえばこれ、というアングル。「生の額絵」と名前が付けられています。わたし心配なんですけどね、今から何十年も経って松の枝が太くなりすぎたら植え替えられてしまうのだろうか?

というのは、この庭の庭づくりがそれはそれは徹底しているからです。樹が枯れた時のために別な場所で何十本もスペアの木を育て、苔が枯れた時のために苔も育て、借景の山に鉄塔などが立たないように山も買ってしまう。
テレビで見て、そのあまりの徹底ぶりにあきれ返りました。

この美術館は、足立全康さんという実業家が故郷への恩返しとして設立した美術館だそうです。詳しい経緯については足立美術館のサイトをご覧ください。
いやー、すごく情熱があった人なんですねえ。もうお亡くなりになっているそうですが、その熱が今になってもこの美術館に関わる人々に受け継がれている。

 

 

そもそもは横山大観が好きで、その収集が基幹になっているそうですね。今はみんなが庭を目当てに来る足立美術館ですが、実は横山大観を始めとする日本画がたくさんあります。

このサイト(英語)に美術館内のGoogleストリートビューがありますので、館内の雰囲気は伝わるかと。Googleは建物内も撮ってるの?島根県でやっているページみたいだから大丈夫なんだろうけど、これって足立美術館に許可を取っているんだろうか。ちょっとびっくりする。

今から考えると、観る際にもう少し軸足を日本画の方に置くべきだったなと思います。庭!庭!庭!ちょっとだけ日本画!という意識で行きましたがむしろ見るべきは日本画の方だったかも。せめて半々くらいの意識で行けば良かった。庭はテレビ番組でもちょくちょく見られるけど、絵はここに行かないと見られない。

一応展示室は全部見たんですけどね。絵を見たかというと……。印象に残っている絵が何もないのだから何をかいわんやでしょう。何しろ庭も広いが建物も広いので歩くだけで精一杯。2時間ちょっといて、相当腰に来た記憶が。2時間もいるんだったら1度くらいは休憩しなきゃだめですねー。

 

カフェもあります。

休憩するつもりなら館内にカフェが2ヶ所、抹茶が飲める茶室が1ヶ所あるそうです。正直、どれもお高めの料金設定。

〇喫茶室「翆(みどり)」

コーヒー、紅茶などのドリンク、その他季節のアイスクリーム、メニューとしては9種類のようですが、全て一律1000円だそうです……。季節のアイスクリームも、食べログの写真を見る限り普通のアイスが2スクープにクッキー?程度のもので、これで1000円は高いなあ。いくら景色込みだと言っても。

〇喫茶室「大観」

そしたらこちらでカレーなりハヤシライスなり1200円で食べた方が……という気分になる。ケーキセット1100円ならまあいいかな?

〇茶室「寿楽案」

和菓子に抹茶のセットで1000円。抹茶でくつろげるかどうかは微妙なところ。背筋を伸ばして飲まなきゃいけない気がする。でも椅子席なのはありがたい。この茶室からは「生の掛け軸」が見られます。掛け軸の中に人が見えるか見えないかは不明。見学料込みでこのお値段。

今度行くことがあったらわたしは「大観」でハヤシライスか笹巻おこわを食べよう。

 

絵としての庭。

足立美術館は一度は行っておきたい美術館だったので、来ることが出来て満足でした。素晴らしい庭園です。創立者の執念、関係者の皆さんの熱意を感じる。

しかし正直に言うと。
庭に関しては、天気のいい日に映像のプロがじっくり撮った映像を説明を聴きながらテレビで見るのがベストかなあ。

こちらの庭はまさに「絵のような」庭です。絵のような美しさという意味と共に、絵画的な庭という意味も含んでいます。絵画的というのは観覧者の視点が建物側からの一方向に限定されているから。樹木や岩や砂、山や滝を絵の具として使った絵なわけですね。

「生の額絵」を考えるとわかりやすいですね。あれは「ここからこのように見てください」と明確に指定されています。テレビのカメラが映しても自分の目で見てもアングルとしては同じ。せっかく現地にいるというアドバンテージがあるのに。物足りないものを感じたのでした。

うーん、むしろこの庭は絵として見るべきだったかもしれません。わたしは風景として見た。そうだとしたらわたしはもったいない見方をしたかも。今度また行くことがあれば意識しよう。

次に行く時は日本画をもっとちゃんと見よう。なんだったらまず庭を見る前にじっくり絵を見る。そして絵と向き合うのに疲れた頃、庭を見る。心を休める。また絵に戻って対峙する。そしてまた庭を見る。休憩する。

2回目はそういう見方をしようと思います。

秋の庭もいいでしょうね。

 

なお、わたしは庭では松江の「由志園」が好きになりました。松江は名園が多いところだそうです。由志園については別な記事に書きますね。

 

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