青森市・日帰りの巻/2024

2.三内丸山遺跡&青森県立美術館!!

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「キュンパス」――期間設定あり1日JR東日本乗り放題――を利用しての青森市日帰り旅です。(3月半ばの話ですけど)

9時に青森に着いて「AGUA」で海鮮丼を食べ、「シュトラウス」でザッハトルテを食べ、善知鳥神社に詣り、3月末日に閉館してしまう(してしまった)棟方志功記念館に行きました。

さて、次の目的地は今回のメインである三内丸山遺跡です。

 

ねぶたん号で行けば、たしかに一本で行けるんだけど……

ねぶたん号の終点は棟方志功記念館、始発が三内丸山遺跡なので(逆かもしれない)乗ってしまいました。そしてルート的には、途中の青森駅で降りて駅周辺を先に観光するという手もあったんだけど、とにかく遠いところをつぶしておいた方がいいと判断して、そのまま三内丸山遺跡へ向かう。

結果的に、おそらくこれで良かったんでしょう。なぜかというと、新青森駅から乗り込む人が多かったんですよー。全員乗れなかったほど。こんなに人気があるとは驚いた。三内丸山遺跡に向かう交通手段は豊富とは言えないから、乗れなかった人はどうしたんだろうなあ。市営バスも走ってるけど本数少ないし。タクシーで行くには遠いし。

しかしぎっしり混みあった車内で1時間弱過ごすのは若干辛かったです。まあぎっしりしていたのは新青森駅以降だったから、30分弱くらいですかね。でも多少人混み恐怖症なので、満員バスは疲れる。

 

心ゆくまで見るために、たっぷり時間を取りましょう。

結果的に、三内丸山遺跡には3時間いました。
予定ではまあ1時間半くらいの滞在だろうと踏んでいたところ、1時間近くガイドツアーに参加し、その後も屋外展示を自分で回り、ソフトクリームを食べ、屋内展示もまあまあしっかり見、……とやっていると1時間半では全然無理だった。

でも予定をこなすことよりも、その場所を心ゆくまで堪能するのが大事。
そうでないと心が残るし、また来なきゃいけなくなるから。

最初に無料のガイドツアーに参加しました。穏やかな風貌のボランティアのおじいさんが案内してくれました。あんまり勢いのある説明は好きじゃないので、このくらいの落ち着いたテンションがありがたかった。わたしが三内丸山に着いた頃から雨が降り始めましたが、大きな傘を貸してくれるし、特に問題はなかった。復元竪穴式住居の足元は大変に悪くて、滑りそうになったけど。

 

竪穴式住居の中はほんとにまっくらでしたね!晴天ならもう少し明るいんでしょうが、外が雨模様で暗いと、中には全然光が入らない。まっくらぶりは長野の善光寺の地下のお戒壇めぐりに匹敵するほどです。いや、さすがにそれは大袈裟か。当時の人の生活ぶりに思いを馳せる。

三内丸山遺跡で一番見ごたえがあったのは、六本柱跡です。建物で保護されているとはいえ、それは30年くらい昔に作られただいぶ古い建物。むき出し感がありましたね。そこにこわごわ入っていくと、――物としては地面に2メートル弱の穴が開いていて、柱の根っこ(多分複製)があるだけなのですが、なんだか妙に迫力がありました。復元された六本柱の物見台も面白かったけど、穴の方が印象的だった。

雪は、例年ならば1メートル近く積もっているそうだ。それが今年は30センチくらい。それでも敷地内のほとんどが雪に覆われた景色はめったに見られないものだから、暖冬の今年にキュンパスが出てくれたことに感謝した。例年通りの雪だったら、根性がないわたしは行けなかった。多分。

こんな雪景色のなか、――古代人は暮らしていたんだなあ。

ちなみに当時の青森は現在の気候より温暖で(除・ここ数年の猛暑)、だいたい仙台くらいの気候感だったそうです。まあまあ違いますよね。そうなると。まさに今年くらいの積雪量だったのかもしれない。
晴天の、青々とした野原の風景も見てみたかったとは思いつつ。

栗味のソフトクリーム「そふと栗夢」を食べつつ休憩し、後半戦は屋内展示を見ました。さくさく見ようと思っていたけど、展示もなかなか面白く、結局1時間くらい見てましたね。全体的に面白かった。お土産もだいぶうろうろ見て、結局三内丸山遺跡の滞在時間は約3時間。

 

すぐそばの青森県立美術館へ。

三内丸山遺跡から青森県立美術館は歩いてすぐの距離感です。横断歩道に信号がなかった気がするから、道路の横断は慎重に。

が、ここはなあ。正直に言って期待外れだった。好きな人はすみません。

そもそも奈良美智は微妙に感じていた。でも最近見たテレビで見た美術番組で「あれ?近年の作品は思ったよりいいかも?」と思ったのが裏目に出てしまった感じ。もう一つ期待だった棟方志功の作品もこれといったものがなかったしねえ。

いや。そうじゃない。この美術館の最大の欠点はその建物だ。

建築家はコンセプトだけで作るな!

真っ白い建物。横長の。雪景色に映えてきれいはきれいだったのだが……

まず入口を間違えた。今フロアマップを確認したところ、入口が5ヶ所あるんですよ。だからといって5ヶ所でチケットを売っているわけではなく、結局一番手前の入口でチケットを買うわけだから、入口が5ヶ所ある意味がまったくない。

入口に、ここだ!という主張がないんですよね。

「←チケット」という表示はあれども、あまりにも愛想のないエントランスだから、むしろその向こうに誘導するための矢印なのかと思う。それにつられて奥まで行って、ミュージアムショップの方まで行って戻るはめになりました。前方から歩いてきたスタッフの方に訊いたら、元来た方を指さされて非常に損をしたキモチ。その時点で閉館まで約一時間でしたからね。時間がないという焦りも加速する。

まあイロイロあって、チケットを買い、――そこからも問題があります。いや、むしろそこからが問題。

この美術館、動線がものすごくわかりにくいんです。
チケット売り場からエレベーターで地下2階に降りなきゃいけないのは百歩譲っていいとしよう。チケット売り場からエレベーターへの誘導のためにスタッフの人が常駐しなきゃいけないのも、スタッフの方がボランティアなのかお給料を払われている立場の人かはわからないが、青森県民の税で支払われているのならわたしが文句をいう筋合いではない。

が、入ってから出るまで合計5回ルートを訊かなければならなかったのは、美術館の設計として重大な欠陥だと思います。笑いごとではないですよ。真面目に怒っています。だってどちらに行ったらいいかわからなくて、鑑賞に集中出来ないんだもの!

部屋がかなり小分けにされてます。区切る必要のない空間をわざわざ区切っている。その上で登ったり降りたりしなきゃいけないし、廊下も多いし、一体なんでこんな設計にしたのか!と内心で怒り狂う。

そしたら、これが建築家の自己満足なんだから本当に救いがない。

建築と写真のあいだに──青森県立美術館をめぐって 青木淳×鈴木理策

青森県立美術館を設計した建築家と、美術館の写真を撮った写真家の対談記事なのですが、前半部、建築家が美術館のコンセプトを語っています。
三内丸山の発掘現場からヒントを得て、美術館を「地下迷宮」にしたんですって。

……あのねえ。美術館は展示施設なんです!迷宮にしてはいけないものなんです!無理のない回遊性が必要なの!

建築は使い勝手が第一。コスパが高いことが第二。ランニングコストが安いことが第三。内外観が美しいことが第四で、建物のコンセプトなんて単なる飾りでいいんですよ。
――それを勘違いした建築家が自分勝手なコンセプトを考えて後生大事に作る。都道府県、あるいは国の税金で。

大変に腹立たしいです。なんでこんな設計を許すかという建物はたまにある。わたしの人生史上最悪だと感じている建築は宮城県図書館ですが、それに勝るとも劣らないヒドさ。まあ青森県立美術館は今回行っただけで、何度も通えば美点も見えてくるのかもしれないけど、もう二度と来ることはないでしょう。

建築的に。
もっと作りを素直にした方が建築費は少なくて済むような気がする。
もっと作りを素直にした方がスタッフの数は少なくて済むはずだ。
こんなに空間を小分けにしない方が展示スペースは増えたはずだ。
一番気がかりなのは、災害時の避難経路は大丈夫なのか?こんなに複雑な動線にしていて、しかも地下1階と2階をエレベーターメインで移動することになっていて、階段の位置とかキャパシティは大丈夫なのか?

……と、正直なところ、いろいろいろいろ考えてムカムカしてしまいました。

建築とともに、展示物も……

建築でムカムカしていたので、展示物を集中して見れないのがツライ。

奈良美智作品は多めだった。しかしわたしが現代美術が嫌いだからか素直に入ってこない。展示方法にも問題があるんじゃないでしょうか。部屋を細切れにした弊害か、わざわざ見なきゃいけない徒労感が……

この建築家は迷宮性と滞留性を重視したのかもしれないが、それは鑑賞しにくさと紙一重ですよね。滞留するかどうかはその人の好みによるのだから、建築家はそこまで出張ってこないで欲しい。あまりにも見にくかったので途中で帰りました。展示品のラインナップが好みじゃなかったことも大きい。現代美術でもそこそこ楽しく見られるものもあるけど、ここのはそうじゃなかった。

要はこの美術館は好きじゃなかった。わたしにとって。

まあ「あおもり犬」は可愛かったけど。

 

そしてねぶたん号にも裏切られる……

そして、美術館のチケットを買う時に知ったんですけどね。窓口の人に、何の気なしに「ねぶたん号は向かいのバス停ですよね?」と訊いたんです。乗れることを疑いもせず。すると「ねぶたん号の最終バスはもう出ました」と言われたんですよ。

は?……と絶句する。いやいや、時刻表に17:02というのがあるんだけど?何を言われているのかわからなかった。

そしたら、聞いてくださいよ!ねぶたん号は冬期間、一日4便しか運航しないんだって!

いや、そんなはずないよ。わたしが何度時刻表を眺めたと思ってるんだ!20回は見た。すごく作りにくいルートを、何度も悩みながら熟考したんだ。そんなわけがないよ!

ねぶたん号時刻表(2023年度)

……………………。まさか、こんなことが……。

たしかによーく見てみると、書いてあるのよ。通常運航と増便運航の期間が。
その通常運航と増便運航の時刻はオレンジと緑に塗り分けられている。だが気づかなかった。これって気づかなかったわたしが悪いんでしょうか?わたしはてっきりわかりやすさのために2色に塗り分けられているのだとばかり……。たしかに単純に交互になっているわけではないのだが。

このオレンジと緑の部分の注意書きって、2行目に書いてあるんだけど、わかりにくくないですか?文字は小さいし、特に緑の部分は薄すぎる。しかも通常運航が4月1日~3月31日で、増便運航が4月1日から9月30日って。つまり1年の半分はオレンジ部分だけなんですよ。

増便扱いするなら、せめて長期休暇とかGW、お盆期間とか……。特別な日が増便というならわかる。しかし一年の半分が増便扱いって表現として変ではなかろうか。なぜわかりやすく、4月1日から9月30日までのバージョンと10月1日から3月31日までのバージョンを作ってくれないのか。

なお、2024年度は時刻表が新しくなってます。

……と思ったら、反省したのか、今年度からは様式が変わっていました。←別に反省したわけではなく、棟方志功記念館の変更に伴い、東側にバスを運行するメリットがなくなっただけだと思われる。

ねぶたん号時刻表2024年度バージョン

でもこれはこれで見にくいと思うんですよね。特に地図がないのが致命的です。地元民じゃなければバス停の名前だけ見せられてもわかりようがないのに。ねぶたん号を利用するのは基本的に地元民じゃない。

まあ大多数の人は青森県立美術館か三内丸山遺跡に行きたい人だろうから、シャトルバスだと考えれば、地図を見たい人は少数派かもしれないですけどね。でもそれこそ西口から乗るか東口から乗るかを決めるのに、地図があった方が圧倒的にわかりやすい。

出発時刻と到着時刻を見ればわかると思いますが、駅から三内丸山遺跡へ行きたいのであれば、東口からのルートがおすすめです。便数が多いのもさることながら、圧倒的に乗っている時間が短いんです。

あっ!違う!
これって「新青森駅」と「青森駅」の違いか!

あぶない。また見逃すところだった。新青森駅は新幹線の駅。青森駅は在来線の駅。両駅間は電車に乗りさえすれば5分もかからない距離ですが、電車が1時間に1~3本しかないんです。公共交通機関を使って三内丸山遺跡&青森県立美術館に行きたい方は、青森駅と新青森駅の調整が必要だと思います。要注意。

 

バスは超混んでました……

ねぶたん号への不平不満が長くなりましたが、実はこの時は致命的な失敗ではなかったんです。なぜなら市営バスが10分前に来るスケジュールだったから。これがなかったらほんとに17時の青森県立美術館の前で立ち尽くすしかなかったでしょうが、入館時点でこれを知っていたことが幸いして、単に10分早く美術館を出れば良かっただけ。

が、考えることはみんな同じでした。

みんなこのバスで帰ろうと思っているから、自家用車で来た人以外は全部押し寄せるんですよね。バス停に行ったら20人弱くらい待っている人がいて。ひ~と思った。雨も降ってるし。傘は持ってたけど開くのが面倒で濡れたまま。来たバスにはすでにそこそこ人が乗っており(多分三内丸山遺跡から乗ってきた人が多いと思う)、ぎゅう詰めに乗り込むしかなくて。

これがとても大変でした。

ぎゅう詰めのバスなんて、ここ30年くらい乗ったことないよー。まっすぐ立てないほどの混雑ぶり。ななめに立つしか出来なくて、体重がかかる手首がツライ。カーブがツライ。空気が悪いのがツライ。
その混んだバスに30分も乗る……。青森駅に着いた時は「生き延びた!」と思いました。疲労困憊。

 

青森はこんなローテンションで終わってしまうのか?

三内丸山遺跡はとても良かったんだけど、その後の青森県立美術館と混んだバスのせいでかなりテンションが下がっている。正直今の気分はツライ。こんな気分のまま青森を去ることになるのか。今はもう18時近い。もう行くところもないし、あとはご飯を食べて帰るだけ……

ツライ旅行なんて今までしたことないのに。
久々の旅行で、こんなにがっかりしたまま帰ることになるのか。

もうワラッセも入場時間を過ぎている。とりあえずご飯の前に、今から唯一行ける、お土産処のA-FACTORYへ行ってみよう。

 

 

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