amairoの旅日記 西四国・南九州の巻/2019

29.天罰……

更新日:

朝、部屋から見えた高千穂の川霧。神話の世界。

 

 

 

昨日レンタカーで走った距離は100キロちょっとでした。わたしは1日100キロくらいの運転が限度かな。9:20にチェックアウトし、昨日お神楽を見た高千穂神社に車で向かいます。

 

高千穂神社。

 

 

この日は雨でした。

 

 

神楽殿。昨日お神楽を見たところです。

 

 

舞台と天の岩戸。今日は誰もいない。
この舞台に張り巡らされている切り紙細工が気になってなあ。これは名称はなんていうのでしょうか。しめ飾りの一種?なんとなくアンデスを連想させる。なんとなく。

昨日のお神楽、見られて良かった。前夜お神楽で散々盛り上がったことを思い出すと、今の静けさは不思議な気持ちになる。夜の夢だったのでしょうか。

 

天岩戸神社。

10:00に天岩戸神社に着きます。高千穂神社から10キロ弱かなー。ここをレンタカーで来られてほんとに良かった。正解の選択。

 

 

さすがに高千穂の中心からだいぶ遠いので、訪れる人は少なめです。

 

 

西本宮。実は東本宮もあるそうですが、行った当時はその存在を知らず、東本宮には行っていません……。東本宮以外にも、もっと奥にも神社がいくつかあったそうだ。
雨がだんだん強くなっていますね。雨粒が写真に写るくらいに。

天岩戸神社の奥には天安河原というところがあります。そこでは神様たちが宴会をしたらしいよ。行ってみよう。

 

 

清流。森の中の道を通っていく。ああ、いいですねえ、ここは。森厳な雰囲気です。神秘的。

 

 

天安河原。大穴が。他に人がいなくてコワイ。

 

 

 

この石積みは願掛けだそうです。ここで石を積むと願いが叶うのだとか。わたしこの石積み、やりたかったんですよねー。でも「やるぞ!」と思って来たら、積むべき石がないんです!もうみんな積まれ済み。その辺うろうろと歩き回って石を探したけれども見つけられず。ちょっとへこむ。

そして……この後です。

 

天罰!?

天安河原から西本殿に戻る道で。なんか上でザザザザーッというすごい音がした。

 

その直後、体に衝撃が走る。「ぎゃん!!」と叫ぶ。

 

痛い。こん棒で思い切り殴られたような衝撃。なに?何が起こった?理解できない。

 

 

何が起こったかというと、木の枝が折れて、肩にぶつかって来たんです。

これが「なーんだ、木の枝かー」程度の話じゃなくてね。かなりえらいことでしたよ。写真ではどの程度の枝に見えているでしょうか。わたしの記憶だと、長さ2メートル、直径5センチくらいな気がします。けっこうな大枝。枝っていうか、言うたら材木くらいの……

超動揺。あまりに動揺しすぎて当時のことはよく覚えていない。何が起こったのか混乱している。よくまあ写真を撮るという余裕があったなあと今さら感心するくらい。
多分直接ではなく、一度地面でバウンドしてから当たったんだと思うんですよね。それでも、ガツンと殴られたくらいの衝撃があった。直撃だったらマジでヤバかったと思う。

なんというかねえ……こういう時って、ほんと、逃げ出したくなるもんですね。

別に悪いことをしたわけじゃないんだから、わたしが逃げる必要はさらさらないのですが、こわくて動揺して、一刻も早くその場から離れたい。この辺の心理状態は興味深い。事件における被害者が現場から逃げ出す心理と酷似していると思う。

周りには誰もいない。だいぶ後ろの方に3人くらいのグループがいるはずだけど、助けを求めたって……助けてもらうことは何もないだろうしなあ。痛いだけだから。歩けるし。

しかし肩が痛い。幸い長袖を着てましたが、それでも皮膚がちょっと切れてる。ここは切れてるといっても3センチくらいでほんの少し血がにじんでいるだけだけれども、問題なのは打撲の方です。痛い。折れたりしてないだろうね。ひびとか。腕が動くかな。こういう事故の時ってまずアドレナリンが出て痛みを抑えるって聞くから、興奮が落ち着くに従って痛みがひどくなったりするだろうか。

うーん。折れてないかどうか。一応病院に行くかどうか否か。神社へ話をすべきかどうか。

今だからけっこう落ち着いて書いていられますが、当時頭の中はぐるぐるでした。焦るな焦るな。落ち着こう落ち着こう。……しかしとにかく車に帰りたい。車でここから去りたい。逃げるように車へ戻ります。

……ああ。ハンドルを握るとますます痛いな。右側の確認をするのも首が回しづらいかも。これ以上痛みがひどくなったらまずいなー。

でもまあ。

とりあえず今の段階では動けるし。様子を見てみようか。――だいぶ逃げの方向でそう決めて、天岩戸神社から車を出します。まだまだ動揺は続いているんだけどね。でも動揺し続けていても何ともならんからね。ただ動揺したこの状態で車を運転するのは、だいぶ不安でした。

 

高千穂峡へ。

 

動揺の渦中で車を停めて、この棚田の景色を撮った根性は褒めてやってもいい。いい景色ですねえ。昔ながらの里の風景。

だがこの後、たしか「くしふる神社」(漢字が出せない)にも立ち寄っているんですが、そのことは全く記録に残ってない。写真も撮ってないし、メモにさえ書き忘れている。くしふる神社も場所が幹線道路沿いのわりに気づきにくいところで。天岩戸神社に行く時もど真ん前を通っていて気づかなかったし、帰り道にくしふる神社を目指して来てさえ通り過ぎたしで、さらに動揺させられました。

そしてここからね……。高千穂峡もすごく苦労したんですよね……。

相変わらずカーナビしか頼るものはないわけだから、カーナビをセットして行くわけじゃないですか。わたしはおおはし駐車場へ行きたかった。駐車場は3ヶ所あって、おおはし駐車場は一番北側です。おおはし駐車場に停めて、高千穂峡遊歩道を真名井の滝まで往復し、その後は五ヶ瀬を通って熊本市へ行こうとしていた。

高千穂神社までは普通に戻って来られて。ここは3、4度通って馴染みのところ。問題ない。
しかしその後、わたしはなぜかカーナビによって、あららぎ駐車場へ連れていかれるんです……。ここは3ヶ所あるうちの真ん中の駐車場です。ここまで来る道も狭いの。ぎりぎりすれ違えるかどうかの道で。なんでこんな道?なんであららぎ駐車場へ案内されなきゃいけない?

駐車場入り口から引き返したのですが、場所が狭いのでこの方向転換も神経を使います。遊歩道を歩く人もけっこういるので、人が途切れないんです。道も細いことだし、こういうところからはなるべく早く抜け出したい。改めておおはし駐車場を目指します。

が、今度は御塩井駐車場へ連れて来られてしまった。3ヶ所のうち一番南の駐車場ですよ。わたしが行きたいのは、一番北側のおおはし駐車場なんだってば!御塩井駐車場のあたりも細い道で、Uターンすることも出来ず、そのまま進んでいくと、なんだか山道に入ってしまいました。ここは……自転車とさえすれ違えないよ……。怖いよー。

そしてようやく山道を出て来たところが、……また御塩井駐車場の前。もう根負けしてここに停めます。狭い駐車場でお土産屋さんに出入りする人通りも多く、神経を使う。もうずっと動揺しっぱなしで精神的に疲れ切っている。

これは天罰なのだろうか。

 

 

 

 

真名井の滝。

御塩井駐車場から真名井の滝まではすぐです。でも外国人観光客の話し声がうるさいなあ……。本来であれば神韻縹渺とした場所であろうのに、外的・内的双方の要因のせいで、全然心穏やかになれないよ。

当然、今も肩はすごく痛い。

心ここにあらず、呆然、という状態ながら遊歩道をてくてくと歩きました。一応ね。写真は撮ったんだけどね。

 

 

 

 

さっき迷い込んだあららぎ駐車場まで歩いたので、そこから引き返しました。もっと行くつもりでいたけど、……心が折れている。何の心配もない広い道路の広い駐車場に入ってとりあえず安心したい。高千穂峡は45分で終了。

 

高千穂のチキン南蛮。

そこから道の駅へ行きました。道の駅だったら広々とした駐車場、賑やかな売り場があり、安心して一息つけると思ったのよ。

でもここの道の駅、わたしが想像したよりもだいぶ小さな規模で……あんまり広々としてないし賑やかでもない。ここでお昼ご飯を食べようと思っていたが……
同じチキン南蛮なら(←高千穂のB級グルメ)せっかくだから地元の店にしようか、と考え(しかしもう細い道に連れていかれるのは嫌なので)、ここから間違いなく行けるほぼ幹線道路沿いの「たかちほ食堂」に行きました。

 

 

チキン南蛮定食。1000円。ボリュームたっぷり。

食べ終わっても……この時点でまだ心の緊張は解けていない。ここからどうしようか。まだ13:30です。
小さい神社は山ほどあるようだけど、また細い道に連れていかれちゃ嫌だしなあ。いいや、高千穂を切り上げて五ヶ瀬に行こう。五ヶ瀬のうのこの滝を目指して。その後は時間によってその時考えよう。

高千穂はいろいろ動揺を誘う地でした。でもお神楽は良かった。渓谷だから仕方ないとはいえ、道路と駐車場はもう少し広くなって欲しい……

前のページ:28.高千穂神楽と刈干切唄。
次のページ:30.結局、高千穂・五ヶ瀬はひたすら道路に苦労したのである。の巻。

-amairoの旅日記, 西四国・南九州の巻/2019
-, , , , ,

Copyright© 旅と風と日々のブログ , 2020 All Rights Reserved Powered by STINGER.