amairoの旅日記 西四国・南九州の巻/2019

45.四国・九州の旅は。

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今回15泊16日をかけて残った6県を渡り歩き、ついに47都道府県をコンプリートしました!
日本征服!めでたい!

 

反省点。

――が、今回の旅は個人的になんだか申し訳ない。後ろめたい。
何が後ろめたいかというと、……ちょっとやっつけ仕事すぎたよね。
1つの県で1ヶ所しか行ってないところも多々あり。足りませんねー。そこだけの薄い見聞で「○○県はねー」と語られたら○○県民の皆さんも釈然としなかろう。

高知県は高知市の観光はまあまあきっちりやったけど、高知市からは一歩も出てないし、
愛知県は松山のみを、しかも一日で回っただけだし、
大分は宇佐・国東半島・別府・湯布院とけっこう回ったけど、
県庁所在地である大分市と、これもほんとは行きたかった臼杵磨崖仏を見てないし、
宮崎は高千穂のみ、
熊本は阿蘇と熊本市に行ったからましな方ではあるが天草にも行きたかった。
鹿児島も4泊もしたわりに鹿児島市しか見てないのは申し訳ない。

狭い範囲をどちらかというと丹念に見て回りたいわたしにとっては、今回の旅行は駆け足もいいところで、旅というよりオリエンテーションになってしまいました。移動に気を取られて目の前の場所に集中できない、という部分は大いにあった。

今回で思いましたが、今後はやっぱり出来る限り下調べはしていこうと……。
神社仏閣、名所旧跡を回るタイプの旅行者であるわたしは、そこにいた歴史上の人物や由来、縁を感じてこそ充実した旅になるので。今回のようにあまり知らない状態で行っても、その場所へ立った時の想いは広がらない。

まあ歴史上の人物が多いので、一通りうっすらわかっているつもりで行ったのですが……
帰って来てからみなもと太郎「風雲児たち」を読み返すと、

 


風雲児たち(第1巻) ワイド版 (SPコミックス) [ みなもと太郎 ]

 

せめてこれ読んでから行けばもっと色々考えることがあって、その場所を味わえたなーと思ってもったいないです。長曾我部元親が浦戸城の城主だったことをもっと実感出来ていたら、あの小さい浦戸城天守跡に立った時に感慨を感じられたに違いないし、薩摩の鶴丸城の平城感をもっと実感出来ていたら黎明館を見逃すこともなかったはずなのに。

内部の蓄積によって同じ物を見ても見え方が違う。その見え方が正しいのか、善きものなのか、それは別にして。どの道を通るかは千差万別だが、わたしは知る道を通りたい。

 

印象的だったところ。

高知城から四囲を見た時の印象は強い。これはまさに「四方」ではなくて「四囲」なわけで……。山に囲まれていることを強く意識した。土佐は海の国で、それはまさにそうなのだが、わたしがここで見たのは山だった。

松山城の美しさ。連立式天守。あまりかっちりとまとまっておらず、見る人の視線を意識しすぎてないのもいい。機能と役割を追求していったらこうなった、という結果としての美しさ。

熊野磨崖仏の参道。もうこれは修験道の修行で、死ぬかと思った。生きてるわけだが。もっとちゃんと心構えをして行かないと足元をすくわれるというか、心情的にガラガラ崩れる。腹に力を入れて登るべきだった。しかしこういう思いもよらない状況になることも久々に経験出来て重畳。

湯布院・コミコアートミュージアム。わたしにしては珍しく現代アートに触れた。物を考えたという意味では今回はこの場所が一番かもしれない。誰もが行って面白いというものではないですが、建築に興味がある人にはお薦めしたいところです。ただ小学生以下の子どもを連れていって楽しめるところではないと思います。

阿蘇山、草千里。ここは良かったねー。視界いっぱいに広がる草原。下界とは違う風が吹く。明るく、力強く、それでいて物寂しい。馬にも乗った。アイちゃん、お元気ですか。相変わらず淡々と歩みを進めているのだろうか。

高千穂。夜神楽と刈干切唄。国見ケ丘から見た山の景色。……あとは天安河原での天罰事件ですね。あのあと、黒血は2週間くらい残って今はきれいに治りました。

仙厳園。静かなるべき別邸に工場群を建てた島津斉彬の革新性。格調の高さを目指した復元。薩摩隼人の心意気というべきにやあらむ。意外に薩摩示現流の木刀の試し打ちが面白かったりして。「さりょくま」も可愛かった&美味しかった。

桜島。山裾へ押し寄せる緑。鳥の声。せっかく鹿児島まで行ったのならちゃんと桜島まで渡って、湯平展望所から見ないと損をします。

 

食べ物は。

高知のしらす丼。

道後温泉のもぶり鮓。

鉄輪温泉の地獄蒸し。

別府の別府冷麺。

熊本のいきなり団子。高菜ごはん。太平燕。

鹿児島のしろくま。yellow-submarine。鶏刺し。豚足の焼き物。ゴーヤツナマヨ。アジの骨揚げ。

他に高知と鹿児島のホテルの朝食バイキングもなかなかでした。また食べたいと思うくらいです。

こうやってみると意外に鹿児島が健闘している。まあ豚足とゴーヤツナマヨまで入れるのはちょっとアマイかな……。ご当地グルメで手ごたえを感じたのは熊本だったのですが、鹿児島にはyellow-submarineなどの伏兵がいた。

さて、問題です。この中で一番、わたしが食べたいと思うものはなんでしょう?

 

正解は。

 

なんと!「いきなり団子」です。地味。地味ながらなつかしい味。あんことサツマイモの蒸し団子なんだから、もしかしたら手作りも出来るのかもしれないけど。また食べたいー。次がyellow-submarine。単にサツマイモが好きなだけなんじゃないかっていう。

あ!そういえば先日家で太平燕を作ってみました!
そこそこ美味しく出来ました。ま、中華味のスープを作って野菜を煮込んで、春雨を入れるといういうたら基本は春雨スープなので、ほんとに太平燕と名乗っていいのかは定かではありませんが。でもスープ皿に入れるのではなくて、ラーメン丼に入れて主食として食べると目新しさがあって良かったです。

 

山は。

やはり熊本が誇る阿蘇山と、鹿児島が誇る桜島。そして湯布院の人が誇る由布岳。
山の風景としては高千穂の国見ケ丘も確実に入ります。

 

動物は。

かごしま水族館のイルカもそうですし、阿蘇のアイちゃんもそうですが、今回の旅の動物は、

 

 

高知の野良ニワトリにとどめをさす。一体アンタは誰なのだ。答えてくれるものならば、ほんと本人に問い詰めたいです。

 

総括。

九州は山。でした。

その場に立ってみないとわからないことは多々あります。富山では立山連峰の存在感があんなに強いこと、鶴岡では日本海の海の青さ、信貴山から春霞のなかの山の連なりを見て、山紫水明の言葉の由来を実感したこと。

今回九州で感じたのは、

九州は山なんだ。

ということでした。今まで行ったことのある九州は福岡・佐賀・長崎で、あまり山っぽくない。佐賀では虹の松原を歩いたし、長崎は港町だからむしろ海。阿蘇や桜島の名前はもちろん知っていましたが、それだけでは九州の山っぽさははかれません。

今までわたしにとって、山は一越えするものというイメージでした。身近にある山といえば奥羽山脈だから。こっち側の平野から山を越えて向こう側の盆地に出る、というイメージ。今はトンネルもありますから、車で行けば15分、20分で向こう側まで出てしまうのでした。

でも九州は違いますね!一越え出来ない。二越えも三越えも四越えもしないと「向こう側」にたどり着かない。九重連山は九州の屋根。屋根を越えるのは大変ですね。その物理的な困難を体感出来たことが今回最大の収穫。

バスや電車が通っている現代でさえそうですよ。移動手段としては馬しかない、輸送手段としてだって荷車しかない時代の行き来――行き来もそうですが戦は、この連山の存在を抜きにしては語れないですね。戦国大名勢力図などを何の気なしに見ていましたが、九州の東側と西側には間に大きな山がある。隣り合っているとはいっても攻めるにせよ結ぶにせよ、見た目よりも大きな距離があった。

長野あたりの日本アルプスでも事情は近いかもしれません。上高地に行った時は、そういえばその起点となる新島々はけっこうな山の奥だった。が、日本アルプスくらいになると標高的にも往来で越えようという考えはなくなるかな?この辺りの往来史、街道史も面白そうですね。ちょっと知ったことで新しい疑問が湧く。その芋づる式に伸びていく疑問の連鎖が楽しい。こういう時ですね、学者がうらやましくなるのは。

 

ごあいさつ。

以上、15泊16日の高知、愛媛、大分、宮崎、熊本、鹿児島の旅の日記でした。あ、最後のおまけに和歌山も。なかなか山場の多い(いろんな意味で)長い旅行でした。それに伴い、長い日記になりました。お付き合いくださいましたみなさん、ありがとうございました。
次も旅行に行けて、また日記でお目にかかれるとうれしいです。

 

では次の旅行まで。ごきげんよう。

 

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