実は昨日着いた時に、夜の商店街を高歌放吟して歩く酔っ払いが数人いてちょっと怖かったの。でも翌朝ホテルの周囲を歩くと、商店街アーケードと飲み屋街は近接しているのがわかった。そりゃ酔っ払いも歩くよねー。高知は名だたる酒豪の県なんでしょ?
と思ったら、アルコール消費量ランキングでは高知と宮城ってあんまり変わりませんでした。宮城は米どころで旨い日本酒がそれなりにあるという自負はあるが、酒豪の土地だとはまったく思ってないのですが。よそ様にはどう見えているのでしょう。
いくらスマホが教えてくれると言っても、やっぱり夜に見知らぬ街へ着いてホテルを探しながら行くのは不安ではあります。本当は明るいうちに着くのが推奨。でも夕方以降の移動が効率的ではあるんですよね。特に長距離の場合。
なので対応策としては、駅のすぐそばで絶対迷わないところに宿を取るというのがおすすめです。
前日あまり歩いてないから疲れてない、と思っていたが、翌朝7:30にアラームで起きるとやはり疲れていたらしい。すごく眠い。まあ22:20にホテルについて、多分寝たのが0時は過ぎていただろうから、そりゃ眠いよね。無理に目覚ましで起きずに自然に任せれば良かった。
うだうだしていたら8:40になり、そこからホテルの朝食を食べて9:15。ホテルを出て動き始めたのが10:00。普段よりだいぶ遅い滑り出しです。でも今回は長丁場だから、あまり無理をしない方がいいはず。
ところで、ホテルの朝食が美味しかった!
相当欲張ってます。実はここからさらに牛乳とヨーグルトが増えたという……。
だって最初おにぎりに気づかなかったんだものー。パンをとって、スクランブルエッグをたっぷりとって(スクランブルエッグはホテルの朝食の真髄だ!)ほくほくしてテーブルに着こうとしたところ、おにぎりに気づいた。おにぎり美味しそう!我慢できない!
パンを戻すわけにいかないしね。バイキングで残すなんて失礼な話だしね。お腹に詰め込みました。
そして、このシラスがほんと美味しかったー。スクランブルエッグも美味しかった。朝食バイキングは主にそのバラエティで楽しませてくれるものですが、ここはそれぞれの味も美味しかったんです。また食べたいくらい。まあ朝食を食べるために再び高知へ行くというのは無理ですが。
高知市の観光はMY遊バスが便利そう。
高知市の観光予定を考えると、MY遊バスが便利そうです。
これの2日券を買おうと思ったのですが……販売場所が限られているのが若干ネックでしたね。わたしは前夜遅くに高知に着いており、その際駅や空港を経由してないので途中で買えなかった。MY遊バス内で販売しているとは言っても、最初にMY遊バスを使うのならいいけどねえ。わたしはこの日はMY遊バスを利用する予定はなかったんです。
ホテルから市電の駅の間に販売しているホテルがあったので、そこに立ち寄って買いました。2日券で1600円。この日は高知市中心部を回るつもりなのでおそらく市電しか使わないだろうし、市電は4回乗らなければ元は取れないんだけど、割引施設もあるそうだし。
この日最初の目的地は高知駅前の「とさてらす」です。
昨日長距離バスで通りかかった時は、22時の段階で人気のなかった高知駅。
あ、「とさてらす」の全景を撮ってくるのを忘れた。ここも新しい建物らしく、きれいでした。あっ!今気づいたが「とさてらす」と「龍馬伝 幕末志士社中」って別なんですね!ほとんどくっついていたので、全体で「とさてらす」だと思ってました!
「とさてらす」は広い観光案内所。普通の観光案内所は案内カウンターがメインですが、ど真ん中に大きな案内カウンターがあり、周りの広い壁面が県内の他地域も含めた地域紹介コーナーになってます。
でもこの地域紹介コーナーはちょっと工夫が感じられなかったかなあ。個々のブースにパンフレットや特産品などが並んでいるけど、情報量が必要以上に多い気がした。とさてらすに来る人は、そこまで他地域の定番の情報を求めているもんだとは思わないので、もっと目を惹くキャッチーなディスプレイで、次の集客につなげて欲しい。
「龍馬伝 幕末志士社中」の方には、武家屋敷のセットが作られている。これは大河ドラマで使った家を取っておいてるらしいです。これがメイン。周りにはお土産屋さん。
こんなパネルもありました。
ここで「龍馬(わし)の水ぜよ」という龍馬の写真のラベルがついたミネラルウォーターのペットボトルを買う。旅の水分補給はほんと大事ですよー。特にこの暑い時期は。
次は高知城歴史博物館。その前にはりまや橋。
とさてらすから市電に乗って、次の目的地は高知城そばの高知城歴史博物館です。市電だとはりまや橋の停留所で乗り換えです。ついでにはりまや橋へ寄りましょう。
はりまや橋って有名だけど、何で有名なのかな。「純信とお馬の恋物語で有名」だそうなんですが、それも知らないしなあ。
とりあえず現地へ行ってみると、……単に橋でした。まあ来たので一応渡るし写真は撮るけどね。
今調べてみると、日本三大がっかりスポットらしいですよ。うーん。まあねえ……。この橋も平成5年に作られた復元というか再現らしいし。でもこの橋の向こうの和菓子屋さんで「いごっそう」「かんざし」という和菓子を買って食べました!
実際に食べたのは翌日です。えー、具体的にどんな味だったかは忘れましたが(汗)美味しかったです。
今度こそ高知城歴史博物館。
高知の市電は縦に一路線、横に一路線で十字形になっているのでとてもわかりやすい。
高知城歴史博物館の最寄は「高知城前」の電停です。
チケット売り場でMY遊バスのチケットを見せると入場料2割引、560円になりますよ。お得感。
ここはねー、なかなか面白かったです。博物館なので物としてそこまでスゴイものがあるわけではないのだが、歴史の流れをきっちりまとめた展示。年表が良かった。
南北朝の戦いをこの辺りでもやっていたのが意外だった。わたしはてっきり京都と坂東あたりでやっていただけかと……。地方史はやっぱりその地方に行ってみないと知らないことが多いですねえ。南北朝の細川氏から長宗我部氏に変わり、山内一豊が派遣されてきて、という流れなんですね。
あ、そうそう。ここで驚いたのが「長曾我部」を「ちょうそがべ」と読んでいたこと。うむむ。たしかに曾我は「そが」だしねえ。でも一般的には「ちょうそかべ」さんだよね。
また山内一豊も「かつとよ」と発音されていた。知らなかった……!ずっと「かずとよ」と読んでいたよ!と衝撃を受けたのだが、これも一般的には「かずとよ」という呼び名で流通してきたらしい。
ここで物として良かったのはこの陣笠。
「青貝螺鈿平陣笠(あおがいらでんひらじんがさ)」。うーん、陣笠が螺鈿ってすごく豪華!これは19世紀の、最近のものらしいです。
「丸三柏白一黒一蒔絵珊瑚入平陣笠(まるにみつがしわしろいちくろいちまきえさんごいりひらじんがさ)」。これも豪華。珊瑚の象嵌ですって。土佐藩は幕末、あまりお金持ちというイメージがなかったんだけど、実はお金持ち?
「兎耳形兜 複製(うさぎみみなりのかぶと)」。今の感覚では兎が兜のモチーフってずいぶんカワイイなと思うけれども、情報収集能力、走力、月のお使い、多産、ということで縁起のいい動物だったらしい。造型として決まっている。
おっと。こんなところにうちのお殿様がゲスト出演。
展示も良かったが、ここのもう一つの見どころは高知城の眺めです。
この展望室のところに、主に子ども向けに置いてある「藩主の一生」のすごろくとか(これはたしか売店で売ってる)、水筆でなぞるとまるで自分が書いたように見える古今和歌集の書のお手本とか、面白かった。すごろくなんか熟読しちゃったよ。
この博物館は2017年に出来た新しいものらしい。吟味して作られている。行政のいい仕事。
結局のところ、ここには2時間いました。といっても、映像を見ながら30分眠りこみ、改めて30分の映像を見て、展示に40分、展望室&すごろくに20分といったところ。どうも映像を見ていると眠ってしまう……。
この時点で13:00。お昼ご飯にしましょう。
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