旅あれこれ

◎小笠原諸島へ行ってみるとしたら。ルート検討会ですよー。<移動編>

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今まで小笠原諸島を旅行先として考えたことはありませんでした。風光明媚な自然よりも、歴史のドラマに惹かれる方なんですよね。リゾートよりも街歩き派。旅したいと思う場所は京都とか奈良とか。寺とか神社とか城とか。博物館とか美術館とか。

でも先日「小笠原諸島の旅行は最低6日かかる」という一文をたまたま見かけ、そんなにかかるの?と疑問に思いました。たしかに遠いだろう。でも行くまで3日もかかるわけが……

というわけで、小笠原諸島に行くとしたら一体どんな日程になるのか?ということを確認してみます。仮に、の話ですね。個人的には今この状況で島に行くのは、推奨出来ない。観光が回らないというのも重大な問題ですが。日本全国、苦渋の選択を迫られている。

現時点でわたしが小笠原諸島について知っていることといえば、「東京都に含まれる」ことと「イルカ・クジラウォッチングが出来る」この2点のみ。あとはまったく知識がない。ルート検討会は久々です。しかもまっさらな状態での検討は初めて。

小笠原諸島とは?

そもそも小笠原諸島がどこにあるのかということすら、正確には……

東京から南へ約1000キロ。30余りの島々から成るそうです。人が住んでいる島としては父島、母島。理由があって公務員(自衛隊員とか)が常駐しているのが父島、硫黄島、南鳥島。他は基本的に無人だそうです。

硫黄島ってこの辺なのか……。もっと遠く離れたところだと思っていた。第二次世界大戦の激戦地ですね。

南鳥島は本州から1800キロ離れた日本の最東端。沖ノ鳥島は東京から約1800キロ離れた日本の最南端。そして南鳥島と沖ノ鳥島の間は約2000キロ。こんなに離れていて同じ諸島に含まれるのは「面倒だからまとめちゃえ!」という意識が働いた結果でしょうか。まあどこにも入れずにほっぽっておく、というのは不可能なのでしょう、役所的に。

観光で訪れることが出来るのは通常、父島と母島。東京と父島を結ぶ船で父島へ行き、父島を基点にして母島へ、というルートみたいです。その他に南島という無人島にも行ける可能性があるらしい。これもあとで見て見ましょう。

 

小笠原諸島へ行く方法は?

フェリー、おがさわら丸でGO!

「おがさわら丸」という、東京と父島を結ぶフェリーに乗ることが唯一の方法のようです。愛称は「おが丸」。

おがさわら丸(小笠原海運)

時刻表は月ごとにだいぶ変わるみたい。これは旅行のスケジュールを組む時には大事なポイント。

コロナ禍の状況ですので、例にとるのは最適ではないかもしれませんが、

たとえば2021年5月の場合(東京・竹芝桟橋発)。
5月3日
5月6日
5月18日
5月28日のイレギュラー。

2021年6月の場合。
6月2日
6月9日
6月16日
6月24日の毎水曜日

2021年7月の場合。
7月2日
7月8日
7月14日
7月20日
7月23日
7月27日
7月30日のイレギュラー。

こんな感じになっています。ちょっとわかりにくくてすみません。けっこう変わるってことですよね。7月が増えているのは夏休みだからだと思います。8月末まで本数はけっこう増えてます。

コロナ禍ではない場合はもう少し頻繁に行き来があるのではないのでしょうか。

父島から帰るフェリーのパターンも複数あります。

1.行った船がその数時間後に父島を出航するパターン
2.行った船が翌日に出航するパターン
3.行った船が父島に3泊して出航するパターン

確認できるだけで上記の3パターンがあります。

1の場合は、父島に数時間滞在(?)でとんぼ返り出来ます。が、それは観光とはいえない。世の中には飛行機が好きで、空港から空港へ移動するだけの旅を楽しむ猛者もいますから、船好きが小笠原弾丸ツアーを楽しむというケースもあるでしょうが、せっかく交通費をかけていったなら、もう少し現地を楽しみたい。

2は11時に着いて、翌日の15時に父島を出航するパターンです。観光するにはこれもかなり忙しいですねえ。これだと3泊4日で小笠原旅行が(一応)出来ます。風光明媚な展望台を3ヶ所くらい回れる感じですかねえ。運が良ければ何かのツアーに1回参加出来るかもしれません。

3は観光時間が丸3日。ここらへんくらいからが現実的ですね。多分このパターンが一番スタンダード。行った船が3泊するのと、繁忙期で週2回発着するのとで同じスケジュールになるんですね。これが最初に聞いた「小笠原諸島に行くのには6日必要」という日程。

なお、一番運行間隔が間遠だった時期は5月半ばで、出航日が11日空いたことがあったので、そういう時に旅行をすると行ってから帰るまで14日かかることになりますね……。観光日数11日。小笠原諸島たっぷり堪能。

そして運賃は。

運賃はけっこう高いようです。24時間かかることを考えればそうかなあと思いますが。

目安としては大部屋で25000円前後、一番安い寝台が28000円前後。これは片道。
月ごとに改定されるようです。燃料費サーチャージが変動要因らしい。

LCCが日本の空を飛び回っているこの時代だと、1000キロ24時間とはいえ片道運賃が30000円弱となると割高感はありますね。

仙台―名古屋はフェリーで約22時間ですが、早割適用すると一番安い運賃で3900円で行けます。船のサイズもかなり違うし、乗客の絶対数が違うだろうから比べては気の毒ですが。

選ぶとしたら寝台かなあ。

2年前に夜の海をフェリーで渡りました。愛媛県松山市と福岡県小倉市の間。

フェリーに乗ったのは久しぶりだったので、事前にいろいろと心配することはあったのですが、乗ってみればスムーズに時は過ぎました。

この時は大部屋(雑魚寝部屋)はなかったみたいで、一番安いタイプは8人部屋くらい。船の方で便宜をはかってくれるらしく、8人部屋に女性単独の旅行者が3人でした。

多分、おがさわら丸もそういう分け方をしてくれるだろうと期待。混んでなければ、部屋の定員の半分くらいしかいれないんじゃないかなあ。わたしの予想ですけれども。

夜に出航して早朝に着く小倉のフェリーでは8人部屋で全然問題なかったんですけど、24時間かかるおがさわら丸ではどうか……。何しろ時間を持てあますでしょうからね。24時間、睡眠時間と食事時間その他を引くと13時間くらいですか、その間何もすることがない。

何もすることがないといっても、スマホさえあれば暇はつぶせるっしょ?と思ったアナタ、それは甘い!わたしもそう考えていたのですが、東京湾を出航後、島へ近づくまで、スマホの電波は入らないそうです。おおう。さらに地デジも映らない。BSはどうなのかな?

わたしは本があれば13時間余裕ですが、13時間だと、物によりますが最低4冊くらいは必要になりますね……。行きかえりで8冊。持っていけるかい、そんなに。こういう時こそ電子書籍の出番なんだろうなあ。今まで利用したことがなかったけれども、小笠原諸島へ行く場合には検討します。

本を持っていけない場合は、あとは寝るしかない気がします。そうするとやっぱり相部屋よりは寝台の方が各段に落ち着くでしょうね。相部屋で昼間から熟睡する自分の姿が想像できない。とかいって、その時になったらぐっすり寝てたりするのですが。
選ぶとしたら寝台かな。約3000円の金額差なら。

寝台なら個別のコンセントもついているそうですし。って、だからスマホ使えないっちゅーねん。(だが充電が出来るに越したことはない)

船内の食べどころ。

レストランと軽食ラウンジと売店があるようですね。

レストラン父島

展望ラウンジ ハハジマ

売店 ドルフィン

 

レストラン父島がメインダイニングで、ステーキ、ハンバーグ、ラーメン、カレー、中華丼など、食堂寄りのファミレスみたいなメニューのようです。ファミレスよりは値段が高めで、800円~1500円くらいが主な価格帯。島塩のステーキ、島塩のラーメンが美味しそう。

展望ラウンジのハハジマは、パスタ、カレー、ピラフなどでメニューはかなり少なめの様子。600円前後の価格帯です。おにぎり、トーストなども。がっつり食べたい時は物足りないかもしれませんね。

売店ドルフィンは、お土産品も売っていればお菓子やおつまみなども置いてある、いわゆる売店。ここがあれば少なくとも飢えはしない。が、お腹が空いている時に他に何もなくて、チップスターで飢えを満たさねばならない時の切なさたるや……何回か経験がありますが、非常に切ない。

通常の運行では、片道で昼食→夕食→朝食と3回の食事を船内で摂ることになりますので、最初の昼食の分くらいは持ち込んでもいいかもしれませんね。父島へ着いてからの昼食は島の名物で!

朝食はいくつかある定食を選ぶようです。小鉢も追加で選べるのかな?ここでホテルの朝食のようなバイキングが食べられたらうれしいが、豪華客船とは違うのでそこまでは望めない。

なお、カップラーメンの自販機もあるそうです。揺れる船でお湯を注いだり食べたりする場合、熱いお湯に気をつけてください。

 

その他、航行のいろいろ。

現在はやっているかどうかわからないのですが、可能性としては、

船内で小笠原諸島の観光相談。
小笠原の自然について、解説員によるレクチャー。
晴れていれば夜に甲板からの星空観賞。
父島付近でのクジラウォッチング。

船内でこんなことがあった時期もあるそうです。何もないと思っていた船での24時間ですが、思ったよりいろいろ出来る。まったく気兼ねなく旅が出来るようになったら、観光相談なんてありがたいですね。

なお、フェリーは思ったよりも揺れるようです。東京湾から出たら外洋ですから、その辺りから揺れ始めることが多い様子。歩くのが難しいほどの揺れ、という体験談もけっこう見ます。

海が荒れているとデッキに出ることも出来ないし、陸に着くまでは揺れている状態から解放されることもないわけだし、そこを考え始めると閉塞感がさらにツラくなるかも。

船酔いは意識するとますますひどくなるという話も聞きますから、素直に予め酔い止めを飲んで、「飲んだから大丈夫!」と思うほうがいいのかもなあ。そうでないと船酔いするかどうか、すごく心配になってしまう気がする。

それから、天候によっては出航時間が数時間早まったり遅くなったり、到着時間も変わったり、はなはだしい時には出航が1日早くなったりもするそうです。しかもその連絡は島内放送で知らされたり……。けっこう驚いた。時間が多少変わることは予想できるけど、出発が1日早まったりしたらびっくりしますね。しかしそれを逃すと次は6日後。それは大ごとだ。

とりあえず、父島までたどり着くイメージは固まりました。

今までまったく小笠原諸島が視界に入ってなかったので、今回初めて調べてみたわけですが、とりあえず24時間かけてフェリーで行くイメージは固まりました。

あ!しまった。そもそも出発点である竹芝桟橋がどこかわからない!

最寄駅はゆりかもめ線の竹芝駅らしい。そうすると東京駅まで行って、東海道線で新橋へ行って、ゆりかもめ線で2駅ですか。乗り換え2回はちょっと面倒。でも浜松町駅から歩くとなると、歩行者が通れる道路がなさそうだしなあ。安全策を取ろう。

自動車道路の近くまで歩いて歩道がなくて立ち尽くす、という経験も数々ありますが――歩き疲れている時、日が暮れそうな時は泣きそうになります。場合によってはスーツケースを抱えて、ということもありますからね。ほんと、高速道路・インターチェンジ付近は注意です。

 

ちなみにおがさわら丸を就航させている小笠原海運で作っているおがさわら丸の紹介動画。

おがじろう船長

おがさわら丸の愛称が「おが丸」なら、素直におがまる船長でもいい気がしますが。「じろう」はどこから。まあいいんですけれども。

次は小笠原諸島の観光を調べます。

 

 

 

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