心から、おめでとうございます!
仙台89ERSは6期ぶりにB1へ復活します!チームもブースターもおめでとう!
B2セミファイナルは第3戦までもつれました。
B2セミファイナル。
5月13日の試合、仙台89ERSの勝利。
5月14日の試合、香川ファイブアローズの勝利。
1日空いて5月16日、第3戦。ここ一番の試合で、序盤から落ち着いたゲームを展開し、83-69で仙台89ERSの勝利。
ここで6期ぶりのB1復帰が決まりました!
(今期のB2からB1への昇格は2チーム。ファイナル出場を手にした時点で昇格が決まります)
第3戦はこちらが不思議に思うほど落ち着いて戦えたと思います。
なにしろこの前の週は福島ファイアーボンズ相手にやはり第3戦までもつれ。
香川との勝負もこの第3戦までもつれ。
10日間で6試合を戦った選手たちの体力と気力には脱帽するしかありません。
しかも香川ではアウェイで戦ったわけですから。会場の盛り上がる拍手は全て相手のため。タフな状況でした。そんななか、遠い距離を飛んで現地で応援したブースターがありがたかった。
そして初めてのB2ファイナル!
89ERSが優勝へ王手をかけるのは初めての体験です。17年の長い歴史の中で初めての。快挙ですよ!
相手はファイティングイーグルス名古屋。
……余談ですが、このイーグルスが東北楽天ゴールデンイーグルスと被ってちょっとややこしい。
FE名古屋は今年度東地区1位、勝率8割4分を誇る強豪でした。89ERSだって勝率7割1分7厘とかなりの勝率だったわけですが、それでも1割以上の差がある。なにせ50試合中、8回しか負けてないんですから。ほぼ勝つチームとの決勝戦。
第1戦はめためたでした。
第1戦。正直なところ全体的な力の差を感じました。ほとんどの部分で相手が上。
日程的にも厳しかった。仙台はクオーターファイナル、セミファイナルと第3戦までもつれこみ(プレイオフは2勝先勝方式)、セミファイナルで香川へ行って3試合した後に火曜日に仙台に帰って来て、木曜には名古屋へ。
ファイナルに向けて気力は充実していたことでしょうが、気力だけで100%体力がカバーできるはずもありません。選手本人が意識しているにせよしていないにせよ、蓄積された疲労は深かったでしょうし。見ているこちらもそれはわかっている。
疲れていることを差し引いても、チームとしての地力に違いがあると思った試合でした。最終的な点差は73-81で、一桁差というのはいい勝負に見えますが、これは結果的にそうだっただけであって、途中点差はほぼ20点差から30点差でした。完敗。
第2戦、チームの粘り。
前日の試合内容から、仙台89ERSの勝利の可能性は限りなく低く見えました。が、第2戦が始まってみると、前日と同じチームとは思えないほど選手たちが落ち着いた試合運びを見せます。ディフェンスは相手のポインタ―からしっかりファウルを取り。オフェンスはこのプレイオフであまり成功していなかった3ポイントを数多く成功させ。
レギュラーシーズン平均得点86.7点と、得点力にすぐれた名古屋のオフェンスを64点に抑えました。途中は追いつき追い越されのシーソーゲームでしたが、終わった時には69-64。仙台89ERSの勝利。
これで1勝1敗です。優勝決定は第3戦まで持ち越されました。
第3戦。ディフェンスは戦えたものの……
89ERSは伝統的にディフェンスのチームです。これは十数年、チーム発足当初から変わっていない。わたしはその堅実さを愛するが、オフェンスに爆発力がない分、大逆転勝利というのはあまり期待できません。
第3戦は1Qですでに相手に走られました。第1戦を髣髴とさせる。2Qは相手の得点を9点に抑えましたが、こちらの得点も9点だったので、1Qに走られた分は取り戻せず。3Qはまた1Qに戻ったように力で押され、3Qの後半には試合はほぼ決まりました。
かっこいいところもあったんですけどね。でも相手の方がその3倍くらいいいプレイが多かった。第2戦は魔法のように入った3ポイントも、第3試合ではシュート精度がだいぶ下がった。
もしかしてバーレルが下がった時に、バーレル抜きの戦法にきれいに切り替えて迷いなく進めば相手を惑わせることが出来たんじゃないんですかね。プランAとプランBがあればいいのになと思いました。プレイオフからずっとバーレル頼みのオフェンスだったので、今日名古屋が敷いて来たバーレルに対してのダブルチームが有効に働いた。もっと他の攻撃オプションがあれば良かったなあ。
2021-2022、仙台89ERSは準優勝にてシーズンを終えました。
B1へ向かって始動。
おそらく昇格が決まった瞬間から、いやその前から、B1へ向けての動きは始めていたことでしょう。このタイミングってほんとに難しいんでしょうねー。早め早めに動いておけば選択肢はたくさんあるし、金額交渉についてもある程度余裕が持てますが、何しろスポンサーなどのお金が集まるのは何より「気持ち」が引き金。昇格が決まってやっと気持ちが動くものなので、決まった後のスポンサーさんめぐりが大変。
テレビ番組でやっていたことですが、B2の予算規模は平均がチーム3億円ちょっと、仙台89ERSは4億ちょっと、平均よりはお金をかけている。……しかしB1の平均予算規模は9億超だそうです。一気に倍増。いや、倍以上。
なんといっても強さの基本は選手の顔ぶれです。野球と比べてプレイ人数が少ない分、バスケットボールはやはり個人能力が高い選手が必要になります。それがそもそもの土台。その上で個人能力が高い選手たちをどう組み上げて行くかがヘッドコーチの手腕であり、その成長を楽しむのがファンの楽しみです。
B2とB1の間の壁は高い。仙台89ERSはBリーグ初年度はB1に振り分けられました。しかしなかなか勝てず、そのシーズンの終わりに降格します。当時の状況を考えると、……正直言って降格は妥当。探りながらB1の舞台に出て行って、探っている間に舞台から降ろされていた。
そんな体験があるからこそ、B1にい続けるということはB1へ昇格するよりもっと困難な道だとわかっています。苦しい状況ながら長年B1で戦い続けているレバンガ北海道や三遠ネオフェニックスを尊敬するし、昨年昇格した信州、茨城はがんばった。信州は勝率5割を超えました。
仙台89ERSもそれに続きたいところ。ですが、何しろいい選手は限られるわけで、外国籍選手においては日本のバスケットボールとチームにフィットするかは賭けでもあります。ドキドキしながら今後の推移を見守りたいと思います。
次シーズンの仙台89ERS。楽しみで不安で、しかたありません。
あー、楽しみだー、楽しみだー。……でも心配でもある。
次シーズンが始まるのは10月。藤田ヘッドコーチは続投なので、選手の顔ぶれがどうなるかですね……。おそらく6月頭頃からぼちぼち決まって来ると思います。チームのスタートを見守るにはまさに今からですよ!
大幅な選手の入れ替えが行なわれるのを見守りつつ、ファンはしばらく一喜一憂の日々を送ります。何しろ1年で降格もあり得る世界。ここは見逃せない。
仙台89ERS
現行の状況での現地観戦には若干ためらいを感じます……。10月までには気兼ねなく観戦が出来るようになればいいなあ。
現地観戦が出来ない場合でも、バスケットLIVEではBリーグの試合が全試合見られますよ!
バスケットLIVE
他に日本代表戦も、Wリーグ(←女子プロバスケリーグ)も、天皇杯も。日本のバスケ関係はほとんど見られるんじゃないでしょうか。スマホをソフトバンク・ワイモバイルでご利用の方はアプリをダウンロードしてすぐ使えます。それ以外の方は月額508円でyahooプレミアム会員になれば視聴可能。
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