小さな町シリーズ。
南フランスの小さな町です。アヴィニョンから行きやすい、きれいな水が町中に流れるとても素敵なところ。アヴィニョンからの半日観光にぴったりです。名前が覚えにくいんですけどね。
フランス語で書くと、L’Isle sur la Sorgueです。意味は「ソルグ川の上の島」。その名の通り、周りを川と運河で囲まれています。
なお、リル・シュル・ラ・ソルギュと表記する場合もあるらしい。
アンティークマーケットで有名な町。
この町はアンティークマーケットで有名だそうです。でも実はわたしはこの時、混むのがイヤでアンティークマーケットを避けて平日に訪れました。わたしが歩いた限りにおいては、店舗としてのアンティーク屋さんは数軒あったけれども、お休みだったり入っても人の気配がなかったり。それほど賑やかではなかった。
このアンティークショップがすてきだったので撮ってみました。
余談ですが、アンティークや骨董は興味があります。なので、それらしき店を通りかかると覗きます。が、そのわりに「これが欲しい!」と感じたことがあまりないんですよね。骨董品そのものに興味があるわけではないような気がして来ました。むしろアンティークショップや骨董品屋の雰囲気に惹かれるというか。「耳をすませば」の地球屋とか「ハリーポッター」のダイアゴン横丁などの異世界の雰囲気が好きです。
リル・シュル・ラ・ソルグはこの辺り。
アヴィニョンから、わたしは電車で行きました。30分くらいだったかと思います。電車代は6、700円でした。バスで行く方法もあるそうです。どちらもそんなに難しい方法ではなかったはずなので、現地でご確認ください。
リル・シュル・ラ・ソルグの中心部は周りを川に囲まれた東西600メートル、南北500メートルくらいの楕円形。駅はこの楕円形の外にありますが、町そのものが小さいので駅から歩くのは全く苦になりません。駅から運河ぞいに一周するのがいいかなと思います。あるいは、西側よりも東側の方が雰囲気がいいので、最初にツーリストインフォメーションに寄って地図をもらい、町の12時方向から運河沿いに半周するのもいいかもしれません。
町の12時方向の運河の風景はこんな感じ。
水がきれいですねー。川沿いに遊歩道が整備されてるしベンチもあるので気持ちよく歩けます。
町の東側、3時方向の4つの水路が合流する辺りからレストランが増えます。だいたいの店はテラス席があって晴れた日には気持ちいい。
橋の上のテラス席。多分橋の上は席だけで一般通路じゃないと思うんですよね。レストランの私道?というか、私橋?
本日のランチ。南フランスは総じて普通の店の普通の料理が普通に美味しかった。日本人の口に合う、柔らかな味だと思います。
絵になる風景。
お城みたいな右側の建物は、よくわからないがどうも銀行らしいです。ホテルかレストランっぽいですよね?
公園があり水辺に降りられるようになっているので、みんなのんびり憩っています。天気も季節も良かったし、ここもいい風が吹く場所でした。
人が集まる。カモも集まる。
ここは運河沿いだけではなくて、路地も良かった。路地は写真に撮るのが難しいんですよね。
味のある建物も多かったです。
美しく設えられた、フォトジェニックな町です。散歩しながら絵になる風景を探すのが楽しい。
駅もかわいい。作り物みたい。
こういうのに安易に幻惑されたくはないのですが、オレンジベージュの壁にフランス国旗なんか飾られると無条件にカワイイ!と思ってしまう。くー。ヨーロッパに手なずけられる典型的な日本人の図。
リル・シュル・ラ・ソルグは美しい水の町。
アンティークマーケットで有名なリル・シュル・ラ・ソルグは、散歩を楽しむにもぴったりな町です!南フランスの主要な観光地であるアヴィニョンから簡単に行けるので、半日時間を作ってリル・シュル・ラ・ソルグを訪れてみてはいかがでしょうか。多分心にたっぷりうるおいが(水だけに)得られると思います!やっぱり天気がいい時がいいですよ。青空の下、カモを眺めながら(水辺なだけにすごいあちこちにいる)のんびり歩いてみてください。
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