いろいろ徒然

◎ガーデニング未経験者がうわごとのようにガーデンプランを語ります。

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誰かに聞いて欲しいが、こんな話を実生活で延々とする相手も機会もない。
なのでWEB上で語ります。これから何とかするつもりの庭の長話です。

 

このスペースの在り方には長年疑問を持っていた。

うちのメインの庭は南側ですが、東側にもスペースがあります。玄関に近く、日当たりがよく、唯一他人様に見られる場所。スペースの大きさとしては2.5×3.5メートルくらいの変形台形で、来客から見れば奥行きが3.5、幅が2.5。家側から見れば幅が3.5、奥行きが2.5ということになります。

ここ、春、夏、秋はいいんですよ。宿根草の葉がしげり、それなりに花も咲くから。でも冬の寂れ具合が半端じゃなかった。何しろ宿根草ばっかりだから、冬はスッカスカなわけです。スペースの角にけっこう育ったツガ?の刈り込んだ木があり、高さ1メートル弱、直径は長年のうちに育って2メートル弱。これは常緑ですが、それ以外は何もない。

いや、あるんだけど冬は宿根草の皆さんお休みになっていて顔を出していない。水仙も百合もガウラもキキョウも冬季間は何もなくなっているし、ちょこちょことこぼれ種で増えているオダマキの小さい葉も冬はカサカサできれいじゃない。荒涼たる光景です。

なによりも、アスチルベが疑問だった。家側から見ればスペースの手前どまんなか、玄関側から見れば視線が抜ける正面という主役の場所に植えてあるのですが、

……アスチルベってそんなに主役?

と、ずっと思っていた。好き好きだと思うのですが、わたしはそんなに好きな花ではなかった。地味じゃありませんか?すくすく育っていたからたしかに姿形はきれいで、花もたくさん咲き、葉っぱもつやつやしてきれいではあるけれど。

しかしいかんせん、冬はアスチルベもまったく何もなくなるんだ!春、4月頃まで庭の一等地が何もない状態なわけですよ。それは一体どうなんだ。

その荒涼としたところにビオラやパンジー、わたしも葉ボタンなどをちょこちょこ植えたりしたわけですが、荒涼としたところにビオラやパンジーなどの鮮やかな植物を植えても浮くことこの上ない。葉ボタンはわたしがその美しさに心を奪われて買ったので、葉ボタン自体は気に入っているものの、やっぱり浮くんですよ。

宿根草ってやっかいですよね。冬は地上部はいなくなってしまうのに、そこに何の植物も植えられない。庭は宿根草ばっかりではいけないと思う。

このスペースは根本的にデザインするべき。

 

ものぐさの虫嫌い。

だがしかし、別にわたしはガーデニングがしたいわけではないんです。
ガーデニングって……めんどくさいですよね?そりゃわたしもきれいなお花が咲いている状況にはとても心がなごむのですが、そのためにイロイロやらなきゃいけないと思うと面倒。やらないで済めばやりたくないんです、ほんとは。

虫もキライだしねえ。虫の中でもアレが一番キライ。夏場はうちの庭はアレの宝庫で、正直言って通路を歩くのもコワイ。庭木の中に分け入るなんて無理。庭木部分の雑草は冬になったら片付けます……。

そんなわたしが目指すのは、まず何よりもローメンテナンスの庭。虫がコワイのであまり密生もさせたくない。背が高いとアレが巣を張る可能性が高くなる気がするので、膝くらいまでの高さの植物で構成したい……

 

スペースの現状。

デザインするスペースは、家側(西側)から見ると台形です。奥の方が狭い。いわば舞台のような形。

現状、上手側(右側)舞台袖には百日紅やイヌツゲなどの低木類が植えられてます。アジサイの大きめの茂みもあるので、上手側は基本的に日陰。西日が若干当たります。庭は全体的に湿度が高く、この低木類の根元も湿度は高め。

舞台奥は石塀で、朝日は全然当たりません。ここの塀際も湿度は高いと思う。苔が若干生えていて雑草は少なめ。

舞台右奥は空いてるといえば空いてるスペース。その手前にはユリが4、5本。これを掘りあげるかどうしようか……掘りあげても植え替えるところがないんだよなあ。今の時期だと若干早いみたいだし。

舞台左奥は紅のガウラが暴れています。花はとても可愛いし、針葉樹のような葉っぱもツヤツヤしてきれいだが、とにかく倒れてうねって始末が悪い。そのガウラのそばにものすごく雑草が繁茂してて、ツユクサとメヒシバの天下。なんでここだけこんなに?と思う。

酷暑が落ち着いた9月下旬になって、ようやく雑草を取りました。うーん、来年の夏もこんなに雑草が生えるとしたら、ここをどうしたらいいか……。ガウラと塀の間に石かバークでも敷きつめる?

舞台のどまんなかには現在キバナコスモスが5、6本。来年はここにキバナコスモスは絶対植えないぞ!このキバナコスモスをわさわさと生やしてしまったから、このスペースが全く手入れをしていないように見えるのだ!(実際してないんだけど)。

コスモスは好きな花で、野に咲いている分にはとてもきれいだけど、いろいろとめんどくさいですね。咲き終わったら切らないと、いずれ種になってこぼれ種が驚異的に増える&黒くなって見た目が悪くなるという2点で、お庭には向かない。少なくとも狭いスペースには向かないですね。

コスモスはわざわざ植えなくともこぼれ種で勝手に増えますからね。間引いてちゃんと剪定をして低い丈で抑えられればそんなに始末が悪いわけではないかもしれないけど、わたしは罪悪感があって、剪定をするのが苦手なんだよなあ……。

剪定・摘芯は人間に例えればヘアカットのようなものだよ、と元花屋の知り合いに言われたこともあるんだけど、そういうもんですかねえ。ガーデナーの方々がきれいに咲いている植物を根こそぎ刈り込んでいる動画などもよく見るけど「花を見るために植物を植えるんじゃないの?咲いている花を刈り取るのってかわいそうじゃない?」ととても不思議。

キバナコスモスは他に奥まった場所にも何本かずつ植えてあり、そちらの方は来シーズンは本数を減らして継続しようと思っています。キバナコスモスにはヒョウモンマダラが舞い寄るので、なんかいじらしいんですよね。キバナコスモスと同じ色のヒョウモンマダラが戯れている図はとてもきれい。

――きれいではあるが、ヒョウモンマダラがたくさん来るということは、その息子さん、娘さんである毛虫もけっこうお住まいになられます。黒とオレンジの鮮やかな色で、出会うと「ひええ」と情けない声が出る。出来ればお会いしたくない。

キバナコスモスとヒョウモンマダラの交流を是とするからには毛虫も受け入れないわけにはいかないだろう。それを耐え忍ぶとして、問題はこの毛虫がスミレ類を食べるそうなんですよねえ……。庭のあちこちに野スミレがこぼれ種で増えていて、気に入ってたのにほとんど食べられてしまった。

最近は見ないから、毛虫がいる期間はそれほど長くはないのかな。スミレがないエリアにコスモスを植えれば少しはマシかな。うーん。どういう方向性で対応するのか目下未知数。

コスモスは花期が長いから花を長いこと楽しめていいんだけど、長く咲くということは先に咲いた花が次々と種になっていくわけで。茶色になった茎と種をチマチマ切っていくのが大変にめんどくさい。咲く花の数は100や200じゃないですからね!ものぐさなので出来るだけほっとくんですが、どうにも見た目が悪くなると切らざるを得ない。

来年のキバナコスモスはこぼれ種から発芽したやつをマメに抜いて、2ヶ所に3本ずつくらいでとどめておこう。

舞台手前右手も謎のスペース。地面がだいぶ見えており、雑草もちょこちょこ生えます。ここも日当たりのいい、ある意味一等地な気がするが、ここにあるのはポツンとシャリンバイ、これは何年も大きくならず、花もあまり咲かない。中途半端なところにあるから周りに他の植物を植えにくい。なぜここにこれを植えたか……

シャリンバイの手前にあるのも謎の鉢物。たまに見かけるけど、あれ何なんだろうなあ。和風のエーデルワイスみたいな。これだけいろいろネット上をさまよっても見かけてない植物なんだから、今流行っているものではないんだろうな。季節には黄色い花が咲くけど、あれも邪魔。が、鉢物を直接地面に置いてるもんだからもう根が貫通しちゃって、移動させるか別なところにちゃんと植えるか悩む。

舞台左側中央は、今はキバナコスモスの天下。まあでも5本くらいかな。一番大きい株の上半分を切り取ったら、高さが揃ってまあ見られるくらいになりました。それでも次々に花は種になって茶色くなり、見た目が悪いけどね。

舞台手前左側に最大の謎であるアスチルベの群生が。直径1メートル強の範囲で。ここにこれがあるから舞台の中央部分が歩きにくいのよ。踏み石替わりのコンクリートブロックは置いてあるとはいえ、そこに行くためにアスチルベを乗り越えなきゃいけないんだもの。

あと、舞台下手の袖前はけっこうカオス。一番、客向きのスペースだが、こぼれ種のオダマキがまだ育ち切っておらず、花も咲かない状態で貧弱にピロピロと生えている。ツガに押され気味だけれども牡丹の株が一株ある。エノテラがこの夏後、妙にやる気を出している。エノテラは雑草的に増えて始末が悪いという人もいるからようやく抜く決心をしました。あまり花は咲かなくて、根元が木質化して荒れた感じになるのよね。でも場所を移して少しは残すつもり。花がかわいいんだもの。

あと何の植物なんだか不明なものが2、3あって。
あれは雑草なんだろうか。葉の形はきれいなんだよなあ。あとツガの根元にいつの間にかアジュガ。これはここでがんばってもらう。通路の方にはみ出した株が2、3あるから、植え替える。

ここのスペースの何が難しいって、訪問客が見る方向と家側から見る方向が120度くらい違うことなんですよね。全然デザイン軸が違う。
今回は外から見える方をメインに何とかする予定。家側から見る右半分は左側の状況を確認してから来シーズンに追加する。

 

いろいろ条件を考える。

大前提:
ローメンテナンスで見てくれの悪くない庭。

オシャレな庭ではなくていいんです。そりゃ何にも手をかけずにオシャレになってくれたら大歓迎ですが、手をかけるくらいならオシャレじゃなくていい。
花は咲かせるのも大変だし、咲いた後もいろいろ手がかかるので、ひとまず置く。

リーフガーデンを作ります。

その上で……諸々考えていくと、条件が山ほど集まりました。

常緑性。冬に荒れ果てた感じにならない。
夏は雑草が茂らない。
虫が来ない。
病気に強い。
高さは70センチくらいまで。
広がらない。が、ちょうどいいくらい増えて欲しい。
剪定の季節を選ばない。
落葉をしない。
耐寒性、耐暑性がある。
湿度に耐える。

まずその中で優先すべきは、わたしの場合は常緑性です。「常緑性」というキーワードで探すといろいろ出て来る。その中で姿形が好きなものをピックアップする。他に山ほど条件はあるけれども、とにかく好きな植物じゃないと植える気になりませんから。

「常緑性」と「好きな植物」である程度絞ります。

そして、それ以外の条件を確認するのにとてもありがたかったのがおぎわら植物園さんのサイトです。

 


アジュガ ‘チョコレートチップ’

こちらのサイトはわたしが知りたい情報が網羅されていて本当にありがたかった!写真も多いしいろいろな季節で撮ってくれてるし!株間の距離まで書いてくれるのもありがたい。スタッフさんが文章で紹介する部分もあり、それを読んで食指が動くこともありました。

もう眺めているだけで楽しいですね!

 

だいたいこういう配置にしようと決めました。

今回は左側の、外から見えるところを主に整えます。ただ現状を変更する必要もあるので右側もけっこう変えます。

まず長年の疑問のアスチルベを移動させます。手前中央から日陰になる右側の袖手前に。そのこっち側に、増えてはみ出した銅葉のアジュガを数株移植します。そこで思う存分増えてくれると嬉しい。

右側奥にあった百合をもっと奥に移植する。時期的に少し早いとは思うが。何とか耐えてくれ。

百合の手前に、花が咲くまでは育っていないオダマキを左側から移植する。ここで花を咲かせてくれると嬉しいが。もっと日当たりの悪い、じめじめした場所ではけっこう咲いてるのになー。

どうしたらいいかわからない、左側に点在しているエノテラ(アカバナツキミソウ)の一部を右手前、一番日当たりがいいところにとりあえず植えておく。雑草的に増えるというから大部分抜く。最終的には全部抜くかもしれない。でもこの花、可愛くて好きなのよね。ただしうちではあまり花は咲かない。そして徒長して木質化した部分が一気に荒れた雰囲気を醸し出すので、ほんとどうしようか。

こういう風に整理した上で、左側は(袖側から見て)、手前にタイムを1種類か2種類。黄金葉か斑入りか。斑入りのタイム・ハイランドクリームというのがものすごく可愛いんじゃないかと思うのよね。

タイムの向こうor右側にアジュガ・チョコレートチップを植えたい。チョコレートチップは見た途端に心をわしづかみにされた。可愛い。

その向こうにリーフガーデンといえばこれ、ヒューケラ。ドルチェシルバーデュークとフローズンマスカットを今日買ってきました!

あ、そういえばアジュガとヒューケラの間くらいに植えようと思ってカルーナも買って来たんだった!カルーナは前々から好きだったのよ。でもきれいに咲かせる自信がない……。紅葉するタイプで、緑と赤がきれいだったので花が咲かなくてもがっかりしないようにしよう。

そしてここら辺にちょっとスペースを空けといて、春になったら一年草を植えるor寄せ植えの鉢を置く、と出来たらわたしにしては上出来。

ヒューケラの向こうには銅葉のキンギョソウ、ブラックプリンスを植えたいのよねー。わたしはどうも銅葉が好きみたい。

以上がとりあえずの左側のプラン。うまく根付いてくれるものか、ちょうど良く増えてくれるものか、様子を見つつ。

中央部は、現在キバナコスモスがどん!といるところに、プリベットを植えたいんですー。ここをこのスペースのメインにしたい。斑入りのレモン&ライムを実際に見て惚れてしまって、これにしよう!と思ったのですが、今日明るい緑のプリベットを見たら、それも良くて。これ2つ並べたらきっと可愛い!と思っちゃったんですよねー。2つ買っちゃうかも。

そしてその奥あたりにペンステモンを植えたい……。プリベットが低いうちは一番背が高くなりそうだから、塀際に。でもスペースがあるかなー。サルビアサーモンイエローも可愛いのよねー。この辺はちょっと迷いどころ。どっちか1つにした方がいいが、どっちも好き。

とりあえず中央手前右側は開けておきます。エノテラの花がたくさん咲くようになったらそれはそれでいいんですが。一年草用のスペースとしてもいいし。

ガーデンシクラメンを植えたらかわいいかなあ。でも宿根草ですよね。今回リーフガーデンを作る植物は常緑宿根草で考えましたが、花の咲く宿根草は花期が短いらしんですよね。どうせなら長く咲く一年草を探した方がいい気がする。さらに出来れば仏壇にあげられるような切り花向きのヤツ……

条件は増える一方です。でもまずは最低限の、アスチルベとオダマキとエノテラの移動が出来て、そこにヒューケラなど植えて、冬でもみてくれがわるくならないことを祈る。まず時間が経ってみないと育つかどうかもわからんのだし。

……ちょっとタイムとアジュガ・チョコレートチップとカルーナとヒューケラを植えるのはごちゃごちゃしすぎかなー。葉の雰囲気はみんな違うように意識したし、色も変えたし。が、わたしの好みで葉が細かいものが多め。タイムはもっと雑草が生えがちなところへ植えようかな。

葉の色。
葉の形。
高低差。

これはそれぞれ3つに分けるといいんじゃないかと思っているんですよね。

葉の色はいろいろある。深い緑。明るい緑。黄緑。黄金葉。シルバーリーフ。銅葉。斑入り。赤葉。同じスペースを同じ色だけでまとめてしまわないように。ヒューケラ2つは黄緑とシルバー。カルーナは深い緑と黄色×オレンジ。アジュガは深い緑×銅葉。とりあえず変化をつけられるように、並べたいと思います。

葉の形は広い面のもの、尖ったもの、細かいもの、細長いもの。

高低差は草丈の話です。高、中、低で植えるとまとまるんじゃないかなーと思ってます。

まあでも実際に並べてみないとわからないこともあるので、買って来たら並べてみた上で植えてみよう。増えたらどうなるか、育ったらどうなるか、実際にやってみないとわからないですよね。わたしには頭の中で効果を完璧に計算する能力はない。

苗、買っちゃおうかなあ。植え付けるのは10月半ば以降のことな気がするから、少し買うのは早いかなあとためらっているんだけど。でもおぎわら植物園さんで売り切れになるのはあっという間。欲しいのが一つ二つ足りないけれど仕方ないかなあ。

とりあえずうわごとのようなガーデニング・プランは以上です。あとは植え付けをがんばるぞ!

 

 

 

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