いろいろ徒然

◎12年ぶりの物欲!それはアクリル絵具、63色セットでした。

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わたしは視野が狭い人間です。現代社会のことはほぼ知らないと言っていい。その分興味のある分野についてはいろいろ知っておきたいし、なるべく関連図書も読むようにしています。……まあ近年は知識を仕入れてもまったく記憶に定着しないのが根本的な問題ですが。

美術は、わたしにとってはコッチ側の分野で、それなりにいろいろ読んできました。だがその中で「実作」という部分になるとまっっったく!興味がなかった。昔から絵がすごく下手だったんです。

何しろ「ドラえもん」でさえまともに描けなかったんですからね!

絵描き歌に従って描いたはずなのに、何かが根本的に違う……。どこが間違っているのか気づくのに数十年かかりました。10年前くらいにようやく気づいたんですけど、顔のなかの白い部分と青い部分を分ける線が目の真ん中を通っているのが正しいんですね。その線を、わたしは目まで取り込んだ形でずっと描いていました。「なぜこんなほっかむり感が出てしまうんだろう……」と謎だったのですが、気づいた時には膝から崩れ落ちました(←精神的に)。

 

宮城県美術館には「創作室」というものがあります。

中学以来、絵を描こうと思ったことすらなかった。
いや、違う。去年くらいに(と思って確認したら、実は3年前に)こんなことを言っていました。

◎あらためて宮城県美術館に行ってみました!宮城県美術館の楽しみ方。

宮城県美術館に「創作室」という存在があることを知り、聞いた話だと全くの初心者でも何かしら体験させてくれるらしい。その時「人生で一度くらいは油絵に触ってみたいな」と思ったんですよね。ほんとに触るだけ。極端な話、絵筆を手にとってぺたぺたぺた、と3度くらい塗るだけでもいい。

わたしは絵は好きでたくさん見てきたから、キャンバスに絵具を置いた時の画家の気持ちを感じてみたいと思ったんです。それがぺたぺたぺた、で感じられるかどうかはわかりませんが。いずれ宮城県美術館の創作室を訪ねてみよう。近いうちに改修休業に入るし。――そう思いながら3年が過ぎました。

宮城県美術館の休業が6月からに決まった。それまで1度行かないとな。そう思っていたところ、ふと気が向いてyoutubeで絵を描いている動画をたまたま見たと思いねえ。縁がないと思って、今までこの類は見たことがなかった。

そしたら、そこには魔法のような世界があったのでした。

なんかものすごく適当にべたべたと色を塗りはじめ、「これどう考えてもまともな絵にならないだろ」と思っていると、(動画としての)10分後には見事な風景画が出来上がってしまう。えー、なに~?こういう描き方もあるんだ!こういう描き方も出来るんだ!すごーい!

小学校の時には水彩絵の具、中学校の時にはポスターカラー、しかしその違いも特性もまったく知らずに描いていたわたしは、こういう塗り重ねていく描き方をはっきり認識したこともなかったし、その動画で使われていた「アクリル絵具」も自分が使うものとしての認識はなかった。アクリルは自分が使うものではなく、美術館で並んでいる作品の画材としての「アクリル」、それでしかなかった。

 

世の中には「アクリル絵具」というものがあるそうですよ。

アクリルは水溶性の絵具。油で溶く油絵具より扱いやすく、臭いもなく、手軽らしい。水で薄く溶けば水彩風に、水を使わずにそのまま使えば油絵風に、アクリル絵具に何か(メディウム=媒体)を足せばゴッホの絵のように盛り上げて描くことすらできるらしい。

これは面白い……!わたしがやってみたい油絵的なことも出来る。油絵よりも根本的には好きであろう水彩も出来る。こてこてに盛り上げて描いてもみたい。

他にも長所があって、何にでも描けるようなんですよね。紙、キャンバス、板は当然のこと、ガラスや陶器にも描けるらしい。やりようによっては布も染められるらしい。こんなすごい画材を、わたしは今まで知らずに生きて来た!

何よりいいのは、
水彩と違って塗り重ねが出来るので、間違ってもその後で直せるらしいこと。
これだ!

小学校、中学校でやってた水彩技法って、一度間違ったら直せなかったじゃないですか。いや、直せるのかもしれないけど、その技術はわたしにはなかった。なので、色をちょっと間違えるだけで、ちょっと濃すぎるだけで、その絵は失敗作となってしまうのでした。おそらくこれが、わたしが絵を描けなかった最大の原因。

 

アクリル絵具は色数豊富。……たまらん!

Amazon・楽天で検索しました。そしたら、ワクワクした~!
けっこうお手軽な金額でかなり色数のあるセットが多数出ているの。36色とか、48色とか、ああっ!63色セットもあるじゃないですか!

わたしはグラデーションがすごく好きなんです。眺めてて幸せ。

でもこの時点では、本当に買うか?まだ心を決められない。絵を描くことに縁がないものと思い込んで来た人生だったので、自分が描けるとは思わなかった。使わないものを買ってもなあ……。

多分1ヶ月くらい指をくわえて眺めていたと思います。わたしは何しろ物を捨てられないタイプなので、そもそも物が増えるのがキライ。ゆえにちゃんと役に立って使えるものじゃないと買ってはいけない気がする。考えました。

そして「グラデーションを眺めているだけで幸せなんだから、幸せになるための手段として絵具を買うのもありなのではないか?」という結論に行きつく。絵を描くためではなく、眺めるだけでも「使ってる」ことになるのではないかと。そう考えられれば買ってもいいじゃないですか。買おう。これはもしかして、12年前に編み物にハマり、毛糸を買いまくった(←amairo比)時以来の物欲かも。

まあ正確にいえば、物欲という意味では最近マスキングテープを解禁したので、マスキングテープは欲に従って買っています。現段階で20個ある。1つ2つ使い切ったものもあるので実際に買った個数はもう少しありますが。ただマスキングテープを数か月で20個買って物欲というのはなんか違う気がする……

 

結果的に、購入したのは。

夢見る瞳で何度も何度も検討して(多分ここも1ヶ月くらいかけている)買う絵具を決め、購入しました。それが、これ。


Shuttle Art アクリル絵の具 アクリル顔料 66本セット 63色(白3本と黒2本入り) ペイントブラシ10本 パレート付き 速乾 耐久 チューブ 22ml 手作り 布/石/ガラス/セラミックに描ける 子供用 イラスト 塗り絵 クラフト 美術 画材 宿題 初心者 専門家

安価な絵具は色ノリが悪いとか発色が悪いとか、やっぱりおすすめは有名メーカーのリキテックスだとか、ネットをさまよううちに情報はちょこちょこあったんですけどねえ。

しかし結局色数の多さの誘惑に負けました。負けたってわけでもないか。グラデーションを眺めて楽しむのなら色数は多ければ多いほどいい。とにかく好きなのよ、グラデーションが。

うれしい。

セット内容は、
絵具 63色
筆 10種類
キャンバスボード 3枚
パレット
スポンジ

でした。これで4000円ちょっと。割安に感じた。画材って高いものだと思っていたので。

これだけでも良かったのですが、ここで買っとかないと永遠に手を出せない気がしたのでこれとは別に、キャンバス8枚セットとキャンバスボード6枚セットも合わせて買った。前者は15センチ角のキャンバスで1000円弱?キャンバスボードは大小6枚セットで700円くらい。

実際のところは絵具セットにキャンバスボードが3枚付いてきてたので、キャンバスボードは買う必要なかったのですが。気づかなかった。

そしてアクリル絵具と直接関係はないが、描きたいデザインの中に細いクリアな直線があったので、ガラスペイント用のライナーも一緒に買ってしまいました。こういうの。

ターナー色彩 ガラスペイントライナー 金 GP020220 20ml

黒にしようか、金にしようか、銀にしようかと悩んだあげく、気が大きくなっているもんだから、いいや、もう黒・金・銀・白、全色買っちゃおう!となった。だがあとで調べるとこの類は100円ショップにも売っていました。ほんとにもう何でも売ってるよね。100均。

なので合計すると8000円くらい?になりました。でも12年ぶりの物欲としてはささやかなものです。……よね?

 

アクリル絵具を買った結果。

買ってから1ヶ月ちょっと経っているわけですが、驚くべきことに、絵を描いています。

まあ「上手な絵を描けるようになった」というわけでは全くなく、絵を描くこと自体に喜びを感じているのかどうかは実はよくわかりませんが、色に触っているのは幸せを感じる。色は美しい。その美しい色で美しいものを生みだせればそれがベストなのですが、そこまでの段階には達していない。

でも画力がほぼゼロ、せいぜい2か3だったわたしが、現在画力20か30くらいまでになったと思うので(あくまでも主観ですが)、本人的には大変満足しています。だって何を描いたのかわかるようになったんですよ!今まではドラえもんさえ怪しかったのに!

絵を描いてみて良かったな。

アクリル絵具を買う決心をする前に色鉛筆で絵を描き始めていたのですが、そこで初めてリンゴを上手く描けた時には涙が出そうになりました。
わたしが。何を描いたのかわかる絵が描けた。感動でした。

その後、元々家にあった水彩色鉛筆で桜の枝の絵を描き、これは初めて「美しい絵」と思えるものになりました。ちょっとしたスケッチですが。
アクリル絵具が届き、地道な練習(≒いたずら描き)を繰り返した後、ようやく描いた「初心者のための夜の海の絵」。これも思ったよりも上手く出来て、……まあyoutubeの絵をほぼそのまんま真似たものですが、それでも星空も描けたし、夜の海の波の遠近感を(偶然に)描けたので良かった。

目下、10枚に1枚くらいしかトータルで気に入ったものは出来ませんが、失敗した絵にも1つや2ついいところがあって、眺めていると部分的に楽しめます。「ここは上手く描けたな。ここは失敗したな」という見方が出来る。このフィードバックがけっこう大切な気がします。

根本的には絵は部分を楽しむ物ではない気がするので、一枚の絵としては大したものではない。でも自分で描いたと思うとよく描けた部分を愛でる気にもなるものです。弾いていないピアノが、描いた絵の展示場所になっており、玉石混交の十数枚が飾ってある。飾ってあるといっても画用紙(またはチラシの裏)に描いた絵をそのまま立てかけているだけですが。

描いた直後は理想と現実のあまりの違いに20点か30点くらいしかつけられない絵でも、しばらく飾っていると見慣れるせいか少し点数が上がる。そして少し遠くから見ると欠点も隠れるからさらに点数が上がる。結果的に50点か60点と感じることが出来て、まあ今の段階ではこのくらい描ければいいかな。といったところ。

しかし最近作は今までで一番の失敗作になり、これはちょっと難しい、身の程知らずの絵に挑戦してしまったかなと思う。出来ることからちょっとずつやります。それでいいと思う。1枚や2枚で傑作が描けるわけないしね。傑作はそもそも何年か経っても描けないと思うが。

 

 

 

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