旅あれこれ

◎クラゲの水族館へ。鶴岡の加茂水族館。

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クラゲの水族館、加茂水族館。通称「かもすい」。わたしは多分3回目の訪問です。でも前に行ったのも十年近く前だから、久しぶりだなあ。たしか新館が出来てしばらく経ったくらいの頃だと思います。すでに大きな丸いディスプレイがあったもの。

 

加茂美術館は苦闘の歴史を持つ。

数年前に加茂水族館についてのテレビ番組を見たんですよねー。あれはNHKだったか……。そこで、クラゲで有名になる前の水族館の歴史も知って、感涙にむせんだ。とは大げさですが、泣いた。職員が自腹を切って水族館を存続させたなんてすごいことですよ。相当に愛着があってもなかなかそこまでは出来ん。

施設としてもそうだけど、ちっぽけな生き物たちの命も救ったってことだもんなあ。わたしだったらそこまで出来ない。経済的な価値がある生物たちは他の水族館に売り、珍しくないものは放流するなり、それが不可能なら見殺しにするなりだと思う。続けてくれた当時のスタッフの方に感謝。1971年頃のことらしいです。

その後細々と続くも、1997年に過去最低の入場者数で再び存続の危機。1人も来館者がないという日もあったそうです。この時にたまたま「クラゲ」の人気に気づき、クラゲをもって起死回生の手段とすることで少しずつ少しずつ盛り返していきます。

2008年の下村脩教授がノーベル賞を受賞したことも大きな追い風だったでしょう。今では押しも押されもせぬ鶴岡のトップ・オブ・ザ・観光地(多分)。頑張りが実りましたね。おめでとう。

 

立派な新館も出来てます。

新館って言っても10年前の建設ですが。

この日は鶴岡市の小学校だと夏休み最終日だったんですかね?でも多分お祭りの翌日だし、最後のお出かけよりは始業式に向けて家にいた人が多かったんじゃないかな。気になるほど混んでるわけではなく、淋しくなるほど空いているわけではなく、ちょうどよく活気があった。

やっぱりクラゲですよねえ。

 

こういう水族館が地元にあればなあと思いますよ。あ、でもイルカはいて欲しいのよね。
以前より丸いディスプレイの中のクラゲが小さくなったと感じた。ここまで混みあっているとクラゲは大変じゃないのか?と心配になった。

本当はここでクラゲラーメンを食べたかったが、検討の結果もっと行きたかった店で昼食を取った。なのでここではクラゲソフト。

味はですね、……えー、ソフトクリームにクラゲのトッピングを振りかけた以外の何物でもありませんでした。ソフトクリームの美味しさ以外のプラス要素はなし。でもまあこういうのは参加することに意義がありますからね。

日本海側は海がきれいでうらやましいねえ。建物の屋上は海を見渡せる気持ちのいい展望所です。そこでゆっくりするのもいいんだけど、何しろあの炎天下では一瞬たりとも立ち止まっていられません。屋上だから直射日光が殺人的です。季節の良い時ならここでくつろぐのは素敵な気がする。

お土産屋さんはちょっとかわいいものがいろいろありました。物を飾る場所がもうないので、残るものは買わないわけだが。あ、お土産のお菓子を買ったな。クラゲのお菓子。いろいろありますねえ。買いはしないんだけど、お金とスペースに余裕があったらみんな欲しくなるんだろうなー。

加茂水族館には1時間半くらいいましたかね。夕方とかならもっとゆっくり、人が少ない時に見られるのかもしれません。ひっそりとした水族館を歩いてみたいという希望がある。

 

お昼はここ!「すたんど割烹みなぐち」さん。

いや、実はこのお店に行きたかったんですよねー。だが日曜の夜はそもそも休業だし、本来なら行けるところではなかったんです。

が、なにしろ前日の夜はお祭りがあったせいで、飲食店の多くが閉まっていて……木村屋のお菓子を夕食にしたわたしにとっては、この昼はちゃんとしたものを食べたい!という執着がありました。加茂水族館のクラゲラーメンも食べたかったけど。

すたんど割烹みなぐち

割烹要素は(料理以外は)そんなにないかも……。建物も古め。居酒屋風かなあ。

みなぐちさんは角煮とエビしゅうまいが人気メニューだそうです。とすれば、どちらも食べられる、みなぐち定食が最高!少し高いけど選択肢は1つしかないですね。

そして「みなぐち定食」、美味しかったです!豚の角煮は期待通り!ボリュームは期待以上。豚の角煮って定食として出してくれるところは少ないから、出会えるとすごくうれしいんですよねー。エビしゅうまいも美味しかった。

……だが、ホテルの朝食バイキングを少し欲張って食べていたのでお腹は大変いっぱいになりました。正直にいえばなりすぎました。もう少しお腹を空かして行った方が良かったなあ。

みなぐちさんは地元の人気店らしく、有名人のサインも多くありました。サインって何書いてあるかわからなくて、たいてい「ああ、あるなー」と思うだけで終わるのですが、片桐はいりと小林薫は読めて「おお!」と思った。これはあれでしょうね、庄内オープンセットがあるからでしょうね。時代劇に出る人が来ているんじゃないかと推測。

 

五重塔がある善寶寺(=善宝寺)。

神社仏閣が好きなわたしは、水族館のあとに善寶寺にも寄りました。まあまあ近いので、車移動であれば寄りやすい距離。

行ってみて、規模の大きさ、伽藍の立派さに驚いたんですよ。

五重塔があるくらいだから大きなお寺だろうとは思っていましたが、イメージよりも3倍くらい立派だった。新しい建物も古い建物もあって。これはよほど檀家がしっかりしているんだろうなあ。港町だから裕福な網元が多かったのでは?と思ってみる。

龍神信仰のお寺で、大漁祈願とか海上平安の御利益があるらしいです。龍神信仰はどっちかというと神道系列な気がしていたのですが、龍女や八大竜王とかありますもんね。なんか龍神と聞くとテンションがあがるなあ。

しかし広い敷地が仇となって、こんな階段を上がらなければなりませんでした……

暑いっちゅうねん。

ちなみにこの階段を登り切ったところが本堂で、その奥に龍王殿があり、そこへ行くためにさらに階段を登ります。勘弁してください……。

なお、知らなかったけど、こちらはひと頃有名になった「人面魚」が泳ぐ池があるそうで。本堂側じゃない奥の方にまた別の龍神堂の寺域があったようですね。その前にあるのが貝喰の池。行きたかったとは思うけど、あの時知っていてもあの暑さの中そこまで行く気にはなれなかったかもしれない。

いいお寺でした。

 

おまけで庄内観光物産館。

善宝寺からさらに、それほど遠くないところに庄内観光物産館というところを見つけました。最後にここに寄ってお土産買えば完璧!と思ったのですが。

実はわたしが期待した規模ではなかったんですよね。道の駅かそれ以上の規模の、なんだったら地元銘菓の出店がずらりと並ぶという構えを(勝手に)想像してしまっていて。そしたらサービスエリアのような感じでした。品ぞろえ的にも。お土産物はたくさんあったけれども銘菓とまではいえず。期待が大きかった分ちょっとがっかり。

でも果物屋さんも入ってるし、ちょっとした規模の魚介市場もあり。期待感を間違えなければ重宝な場所だと思います。

 

というわけで、鶴岡ちょこっと観光。

けっこう長く書いたので今となってはたっぷり観光したような気になっていますが、1日目の午後と2日目の午後早めで切り上げたので、観光時間は正味1日でした。でもけっこう行けたかな。

致道博物館
致道館
鶴岡カトリック教会
荘内神社
加茂水族館
善宝寺

カフェスタジオサンク
すたんど割烹みなぐち
庄内観光物産館

決して派手な観光地があるわけではないけど、それぞれ興味深く、楽しく回れました。ちょうど良くお祭りも見られたしね。……そのせいで夕飯にはありつけなかったけど。

鶴岡の旅でした。

 

 

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